まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

新緑を描く!

2023年04月16日 | 日記

若葉がすくすくと伸びている。
時はまさに「新緑の季節」である。
午前中はどんよりと曇っていた空も晴れ渡って
吹く風が実に気持ちいい手天気だ。

滴るような緑・・・
という言葉があるが
みずみずしく生気にあふれた新緑の何と美しいことか。
ああ、そんな新緑の輝きを絵に画いてみたい。
久しぶりに絵筆を持ってみたい、スケッチをしてみたいと思った。
もちろん素人画家だから自信はないけれど・・・

公園のケヤキの大木を描いてみた。
大木らしい逞しさ武骨さはなかなかよく描けていると思う。
新緑のみずみずしさもこんな感じだろうか。
ただ、人間を描かせるとたちまち馬脚が表れてしまう、
もともと絵の基礎がないから人物描写は大の苦手ではあるのだが
それにしてもこのヘタさ加減には思わず笑ってしまえ。
結局、デッサン力がないのだなあ・・・
偉そうに「新緑を描く!」などと張り切ってはみたものの
スケッチもどきになってしまった。(笑)

 


AIとIR

2023年04月12日 | 日記

久しぶりの朝日新聞。
せっかく買ったのに大した記事がねえなあ・・・
思いつつ読み始めるとすぐに「チャットGPT」という
横文字が目に入って来た。
 チャット・・・GPT・・・どこかで聞いたことがある。

もそうそう、確か「AI(人工知能)」のことだった。
最近のAIの進歩は目覚ましいものがあって
グーグルやらマイクロソフとやら大手IT企業が血眼になって
開発にしのぎを削っているらしい。
データさえ入れてやれば最近はごく自然で流麗な文章が
立ちどころに出て来るまでになったと言う。
いかに人工頭脳が進歩しようとも
文章を書くとという知的作業が出来るわけないとバカにしていたが
私のような文筆業が世の中から淘汰されるのも
遠い日ではないのかも知れない。
問題はそのもととなるデータを大手IT企業が独占していることで
個人情報の流出やプライバシーの侵害が懸念される。
ヨーロッパではすでにこの人工頭脳の開発を規制する動きもあると言う。

AIに続いては「IR」である。
IRとは統合型リゾート開発の略称で要するにカジノである。
以前からIR誘致を公約に掲げて来た大阪維新が
今回の統一地方選で大阪市と大阪府のダブル当選を果たしたばかりか
奈良県や和歌山県知事選まで押さえてしまった。
本当にガッカリで思わず天を仰いでしまう。
政府もこの躍進を無視する訳にいかず正式にIR認定のようだ。
以前、漫才師を知事に選んで大失敗をした大阪府民だが
このまま野党のフリをした維新に市政や府政を任せて果たしていいのか?
一時のノリだけでカジノ誘致などに大金を投じていいのか?
私には混乱と退廃が目に見えるだけに大反対である。
AIもIRも消えてなくなれ、ついでに黄砂も消えてなくなって欲しい。


忘れじのハナミズキ

2023年04月10日 | 日記
季節は春から初夏へ。
一雨ごとに木々の緑が匂い立つようで
街路樹の鮮やかさが際立ちます。
そんなさわやかな初夏を代表する花と言えば
やっぱりコレですよねえ。

私が大好きなハナミズキです。
百花繚乱で目移りしてしまうこの季節
この花が咲き始めると何故だか心が浮き立ってきます。
ねじれたプロペラのような花ですが
純情可憐な白も、淡いピンクもちょっと色っぽくて
それぞれ表情があって素敵なんです。
古い曲ですが一青窈が歌った「ハナミズキ」という曲は
彼女の妖艶な魅力もあってけだし名曲でした。
もともとは北米産の花だそうです。
ワシントンのポトマック河畔に咲くソメイヨシノは
東京都が姉妹都市の証として贈った桜ですっかり有名になりましたが
その返礼として贈られたのがこのハナミズキでした。
そう言われてみればどことなく
アメリカの匂いやたたずまいを感じる花ですよねえ。

大好きな花なんです。
大好きだけど「愛憎半ば」の花でもあるんです。
事務所の倒産、妻との離婚、子供との離別という試練が重なり
石を持て追われるごとく東京に出て来たのが
この花が咲く頃でした。
ハナミズキという名前を覚えたのもその頃でした。
人生の折ふしの出来事が季節の花と重なるのはよくあることですが
それだけに美しくせつない花でもあります。
すべては自分の「不徳」が招いた試練ではあるけれど
それは充分にわかってはいるけれど
この花を見るたびに心の傷が疼くような思いがします。
ハナミズキは忘れられない花です。

私は白いハナミズキが好きですが
最近はピンクもいいなあと思うようになって来ました。
その後「石を持て追われる」ごとく
大阪を捨てて東京に新天地を求めて来たのですが
東京にこれだけハナミズキの並木が多いとは知りませんでした。
いろいろ苦節があっても
後悔だらけの人生でも好きな花は好きなんですねえ。

   行き暮れて 六十路も終わる 花水木  〈杉作〉


夢に見るサクラ

2023年04月10日 | 日記

今年の桜もすっかり散ってしまった。
ゆっくり花見をする間もなく花の季節が終わったせいか
その心残りをいつまでも無念に思うせいか
昨夜はめずらしく桜の夢を見た。
朧げな夢の中ですぐに「吉野の桜」だと気づいた。

吉野と言えば天下に名だたるヤマザクラの名所である。
全山を彩る三万本のシロヤマザクラが
麓の下千本から中千本、標高の高い上千本まで
順に咲き競ってゆく様子はまさしく「一目千本」と讃えられ
圧巻のグラデーションに目を奪われる。
あの太閤秀吉が歴史に残る豪勢な花見の宴を催した栄華も
源義経と静御前がつかの間の逢瀬を生きた逸話も
すべては「吉野ならばさもありなん」と思わせるロマンが漂う。
ふと気がついてみれば・・・
夢の中で露天風呂につかりながら花見を愉しんでいた。
まことに結構なご身分である。(笑)
果たせなかった花見を夢の中で実現できたことに大満足。
うーん、いい夢だったと日記には書いておこう。(笑)

 


ギャンブラー畑正憲

2023年04月06日 | 日記

作家の畑正憲さんが亡くなった。
ムツゴロウの名でお茶の間に親しまれたように
動物好きのやさしいオジサンと言ったイメージが強いが
知る人ぞ知る「稀代のギャンブラー」でもあった。
風貌に似ず人柄は豪放にして磊落。
自分は「ギャンブルのために生まれて来た」とまで
公言して憚らぬ根っからの勝負師だった。

東大在学中に覚えたとという麻雀はプロはだし。
当時から東京・山谷の雀荘に入りびたり
地元の猛者たちと打ち合って鍛えた腕はまさに筋金入りだった。
現在も日本プロ麻雀師連盟の名誉顧問でもある。
競馬の世界でも数々の伝説を残している。
動物学者という視点から馬を見る目にも独特の感性ががあって
馬主として惚れ込んだ馬には有り金のすべてをつぎ込むような豪快さがあって
結果、途方もない大金を手にすることもあった。
サラリーマンギャンブラーの私には到底太刀打ちできない
まさに「稀代の勝負師」でもあった。
ただ、未だにギャンブルに対して眉をひそめる人も多く
ご本人はお茶の間のイメージ悪化を気にしていたようだが・・・(笑)
私もムツゴロウシリーズは何冊か読んだが
中でも「ムツゴロウの青春期」は夢中で読みふけったみのだった。
享年八十七歳、心からの冥福を祈りたい。