ヒヨドリの冬

ヒヨドリがピーピーピーピー
うるさいぐらいに鳴きながら飛び回っている。
枝から枝へと飛び回りながら
わずかに残った木の実をついばんでいる。
花のない世界、色彩のない世界である。

お前らは幸せかいとつぶやいてみる。
コロナのない世界の住み心地はどうだいと問う。
もちろん思うだけで口には出さないが
ついそんな衝動を覚えてしまう。
感染者が万単位で増えて行くという非常事態である。
都内の宿泊療養施設はすでに満杯状態だし
医療従事者にも次々と感染が広がって機能不全らしい。
年端もゆかぬ子供にもワクチン接種だと言う。
そんな状態なのに為政者はコロコロと前言を翻し続け
ステイホームなど必要ないと言い出した。
いったい何を信じて、誰を頼ったらいいのか・・・
野鳥の世界の方がよほど自由で健全ではないのかと
ついつい思ってしまうヒヨドりの冬である。

涙腺

最近、涙腺がゆるくて困る。
ドラマやドキュメンタリーを見ていても
すぐにジーンと来て涙があふれ目の前が見えなくなる。
男がメソメソ泣くのはみっともないと思うから
必死にガマンするが一度ゆるんだ涙腺はやがて決壊する。

最近とみにそんな醜態が増えて来たと思う。
どんな高尚な番組を見ているのかと訝しむムキもあろうが
映画「寅さん」の喜劇ですらもそうなるのだから
始末に負えないと言うか情けなくてまた涙が出てしまう。
昔はそんなことはなかった、節度があったと思う。
もともと感激屋で涙もろい方ではあったが
決して人前で泣くようなことはなかったし我慢もできた。
ところが最近は涙腺に限らず
身体のあらゆる部分がゆるくなってしまっている。
昨夜も自分の部屋で人知れずこっそり涙に暮れていたのだが
家人や息子に見つかって大笑いされてしまった。

やはり年のせいか・・・と思いつつも
涙腺が崩壊し大泣きしてしまう瞬間は実に気持ちがいい。
ちょっとクセになってしまいそうな解放感だ。
泣き終わった後は気分がスッキリして晴れ晴れとする。

涙腺がゆるいのもいいものだと思ってしまう。

（写真と本人は関係ありません）

冷凍庫

大寒を過ぎたら春めく・・・
なんて無責任なことを書きましたが
どうしてどうして、ますます寒くなってきました。
春が一気に遠ざかったような寒さです。

昨日の朝は氷点下２度でした。

先日見かけた霜柱よりはるかに巨大です。
地表からニョキニョキと露出して
まるで不気味な生き物（生き物ですが）ようです。
地表の気温は氷点下４、５度でしょうか。

とてつもない大地のエネルギーを感じてしまいますねえ。

せっかく厚手のダウンを着込んだのに
折からの北風で寒さがシンシンと体にこたえます。
思わず放射冷却なんて言葉が浮かびます。

もはや冷蔵庫を通り過ぎて「冷凍庫」の寒さです。
入ったことはありませんが・・・

マスク異変！

マスクをするようになってもう二年です。
政府から「もう外していいよ」のお達しもないまま
感染は連日のように過去最多を記録。
もはや世紀末を思わせるような異常事態で
外すどころかマスクの紐を締め直すような有様です。

最近、私のマスク事情にも異常事態が発生しました。
いわゆる「マスクかぶれ」という症状です。
痒くて痒くてどうしようもなくて
口のまわりがミミズ腫れ状態になって来たのです。
自慢ではありませんが私の肌は頑健で

メガネがマスクで曇って困ることはあっても
肌に異変が出るような事態は皆無てした。
長年のマスク生活にさすがに鉄の肌も悲鳴を上げたのでしょう。
口のまわりがピリピリヒリと突っ張って
どうしようもありません。
とりあえず市販の痒み止めや軟膏を塗っていますが
気休めで程度で大した効果がありません。
本来は皮膚科を受診すべきでしょうが
この感染状況を考えるとリスクが大きすぎて
二の足を踏んでしまいます。
うーん、どうすべきか、うーん痒いよー！

大寒

これは何年前でしたか・・・

東京に大雪が降ったときの写真です。
いつも散歩している公園ですが
まるで東北の豪雪地帯のような光景ですねえ。
ビュービューと吹雪いてますよ。

こんな古い写真を持ち出すまでもなく
今日は二十四節気の一つ「大寒」だそうです。
正確に言うと今日から数日間のことを大寒と言うそうで
一年で最も寒い日のことををそう呼びます。
見ているだけで寒さでブルッと来そう光景ですねえ。
幸い雪の予報は出ていないようですが
寒いのに変わりはありません。
でも、大寒には寒さの「締めくくり」という意味もあって
つまり寒さの底でもあるんですねえ。
今日を過ぎると少しずつ春の気配も出て来るのではないでしょうか
そう思ってもうしばらく寒さを愉しみたいものです。

ううう、寒う！(笑)