まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

さよならメルケル

2021年09月25日 | 日記
ドイツのメルケル首相が引退すると言う。
きょう9月25日に行われるドイツの総選挙を最後に
16年間の首相在任に終止符を打つと言う。
途中で政権を放り出すどこかの無責任な首相とは違って
多くの国民に惜しまれつつの引退である。


一国の指導者にふさわしい首相だったと思う。
ドイツ初の女性首相として世界各国の首脳と渡り合ってきた。
物理学者らしい頭脳明晰さと合理的な精神。
それでいて慈母のようなやさしさを持ち合わせた女性だった。
ヨーロッパの難民流出ではいち早く受け入れを表明し
フクシマの原発事故以降は、原発大国から自然エネルギー大国へと
素早くにカジを切るなど、大胆な決断力には目を見張った。
今回のコロナパンデミックにおいても
つねに国の先頭に立って国民を説得し協力を訴え続けた。
彼女は旧東ドイツ出身だけに「自由の重み」については誰よりも知っている。
それを知りながら国民にロックダウンを強いるのは
いかに辛いかと涙ながらに訴えるその姿が今も忘れられない。


とかく男まさりの側面ばかりが注目されるが
チャーミングな女性だつたと思う。
何かの拍子に時おり見せる笑顔にハッとするような輝きがあった。
ドイツ美人という言葉があるかどうか知らないが
まぎれもなくゲルマン民族を代表する美人だったと思う。
メルケルなきあとメルケルなし。
ヨーロッパの指導者たちはメルケルが去った後
メルケル母さんの存在感の偉大さに初めて気づくのだろうか。
私より一つ年下の67歳だとと聞いて驚く。


どつき漫才

2021年09月22日 | 日記
漫才の正司敏江さんが亡くなった。
頭につけた大きな花のリボンと振袖姿がトレードマークで
関西のお笑い界では絶大な人気者だった。
ツッコミ役のご主人の玲児さんがボケ役の敏江さんを
ところかまわずひっぱたく「どつき漫才」で一世を風靡した。



関西人には馴染みの「どつき漫才」だが
もともとは舞台の上でたまたま始まった本物の夫婦げんかが
お客さん大うけしたことが発端だと言う。
頭と言わず頬っぺたと言わず容赦なくどつき回す玲治さんに
敏江さんが飛び蹴りで返す大立ち回りが持ち味で
「あんなもん漫才やない!」という厳しい批判もあったが
文句なく面白くて客席は爆笑だった。
やがて、二人は正式に離婚して夫婦ではなくなるのだが
その後も変わらずコンビを続けて
嫌味たっぷりな夫婦ネタでも大いに笑わせてもらった。
ご主人の玲児さんが亡くなってからは
さすがにピン芸人としての寂しさもあったようだが
天国で再会しておられるのだろうか。
あの豪快な「どつき漫才」をもう一度見たかったと思う。


曼殊沙華

2021年09月22日 | 日記
今日は「秋のお彼岸」です。
仕事帰りに自宅マンションの裏手を通りかかったら
草地に一面の彼岸花が生い茂っていて
思わずギョッとして立ち止まってしまいました。
どこか毒々しい不気味な花です。


秋のお彼岸の頃になると
決まって咲き始める律義な花でもあります。
彼岸の頃に咲くから彼岸花ですが
この真っ赤な妖艶な花はやっぱり「曼殊沙華」のイメージです。
昔、山口百恵さんが歌っていたせいでしょうか。
まだ土葬がごく普通だった時代は
墓地には必ずこの花を植えて弔ったことから死人花とも。
この世とあの世を結ぶ花なのかも知れません。
まさに彼岸に咲く花ですねえ。


写真を撮り終えて帰ろうとしていたら・・・
真っ黒なアゲハ蝶がフラフラと飛んで来て止まりました。
カラスアゲハでしょうか。
ひょっとして冥界からの使者かも知れません。
今は亡き父や母を思い出し
ああ、今年も墓参りに帰れなかったなあと
しばし涙ぐむオジサンでした。
百恵ちゃんが歌っていた曼殊沙華はどんな曲だったか
うーん、どうしても思い出せません!(笑)


スマホで名月

2021年09月22日 | 日記
全国的に「中秋の名月」でした。
仕事から帰って来ると窓の外に赤味がかった満月。
8年ぶりに見る十五夜の満月でした。
もっと雲が多いのかと心配していたのですが
意外に少なくてスマホでパチリでした。
せっかくの名月なのにスマホかよ!
というお叱りの声があるかも知れませんが
この距離感と画角がいいですよねえ。
団地暮らしのささやかな月見の風情が出てますねえ。(笑)

  名月を 取ってくれろと 泣く子かな (一茶)

なんて有名な句が口をついて出ました。
小林一茶は芭蕉や蕪村と並ぶ江戸の三大俳人ですが
子供やかえる、すずめなどの小さな命を詠んだ句が多くて
ほのほぼのとした優しい味わいがあります。
そこで私も久しぶりに下手な俳句を・・・

  ベランダで 熱燗たのしむ 月見かな (杉作)

冷えて来たので久しぶりに燗酒でした。
酒の湯気にゆらゆらと満月を浮かべての月見で
なかなか風流なひとときでした。
俳句のつもりがが川柳になってしまうのは
いつものことでした。(笑)


ちひろの名月

2021年09月21日 | 日記
今日は「中秋の名月」だそうである。
中秋の名月が満月と重なるのは確か8年ぶりらしい。
風流を解さないガサツ者のオジサンは
秋口のまるくてでっかい月はたいてい満月なので
8年ぶりと言われてもピンと来ない。


近所の美術館にこんな絵が出ているらしい。
絵本作家のいわさきちひろが描くお月見の風景。
誰もが少年・少女だった頃のノスタルジーをかきたてられる
懐かしくて温かくて心浮き立つ一枚である。
昔はみんな仲良しだったし、見上げる月もデカかった。
などと郷愁にどっぷりひたりながら
オジサンはついつい涙してしまうのである。(笑)


自転車で立ち寄れる距離にあるちひろ美術館は
四季折々に家族で出かけては寛ぐ身近なスポットである。
ちひろの自宅兼アトリエをそのまま改装した
住宅街の真ん中のオアシスのような静かな雰囲気の建物だ。
館内にはティールームやレストランもあるし
絵本を自由に読める図書館スペースもたっぷりあって
くつろげるおだやかな空間である。
そんな雰囲気の中で見上げるちひろの名月。
ところで、今年は月が見られるのかどうか、天気が気になる。