「暑中見舞い」の季節である。
もう八月だから残暑見舞いかも知れないが
勝手に「虚礼廃止」を宣言したオジサンのもとにも
いまだに丁寧な便りが舞い込むことがある。
懐かしい友人からのハガキだった。
Ｔさんからの版画ハガキだった。
アサガオの涼し気な図柄に彩色がほどこしてあって
一言スッキリと「暑中御伺」の文字がある。
彼が版画を趣味にするようになったのはよく知っているが
また一段と腕を上げたようで目を見張る。
Ｔさんは私も出入りしていた大阪のテレビ局の偉いさんである。
忙しいのによくそんな時間が取れるなと感心するし
一介のフリーランスにも時候の挨拶を欠かさぬ律義さにも頭が下がる。
その人柄がにじみ出たような見事な版画である。
さて、返事はどうするべきか・・・
無芸大食で無趣味のオジサンは途方に暮れてしまうのである。
Ｔさんありがとうございます、恐縮です。
とりあえずブログでお礼を言っておく。
確か拙ブログの熱心（？）な読者と聞いたことがある。