まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

銀杏散るなり

2021年10月25日 | 日記
雲一つなく青い秋の空。
秋の深まりとともに団地のイチョウ並木も
しだいに黄色く色づいて来ました。
最近は年のせいか真っ赤なカエデやモミジよりも
イチョウの黄葉に風情を感じることが多くなって来ました。


まだ緑の葉っぱもところどころに残っていて
言わば黄色と緑のツートンカラー。
冷たく無機質にそびえたつ団地の高層棟にも
そのコントラストがどことなく味わいを与えてくれています。
銀杏並木が一面の金色に染め上げられるのは
もう師走の声を聞く頃でしょうか。
そんな季節には決まって与謝野晶子の歌を思い出します。


  金色の 小さき鳥のかたちして 銀杏散るなり 夕日の岡に

小学校の教科書で覚えた「みだれ髪」の一節です。
大胆で官能的な恋の歌で知られる晶子ですが
こんな素朴な叙情歌もあるんですねえ。
散り落ちるイチョウの葉を小鳥に例える比喩の巧みさ。
なんちゃって川柳でお茶を濁すオジサンは
彼女の才能にただただ脱帽です。(笑)