まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

過去最多

2020年11月19日 | 日記
あっちを見てもこっちを見ても
紙面は「過去最多」のオンパレードである。
スーパーの大安売り状態とでも言うのか。
東京都の新規感染者が500人に迫る勢いには驚いたが
昨日はあっさり500人を突破してしまった。



歯止めがかかずお手上げ状態である。
感染者数のグラフを見ると明らかに第3波の当来だ。
その割には政府の危機意識は乏しく
菅首相は「静かなマスク会食を・・」などと
暢気なことを言っていて呆れてしまう。
この期に及んでも「G0T0」を中止する気配はなく
とにかく「経済を回す」の一点張りである。
国民に注意を呼びかけるだけで
なんら効果的な対策も打ち出せず無為無策のままだ。
基礎疾患を持つ私は身を固くするばかりで
オイオイ、何とかしてくれよ~!と思わず叫びたくなる。


すぐ下の紙面には「児童虐待」の記事である。
こちらも過去最多を記録したそうで今も増加中らしい。
もちろんさまざまな要因は考えられるが
これだってコロナの閉塞状況と決して無縁ではないはずだ。
肉体的心理的虐待、育児放棄、DV・・・
やりきれないような言葉が並ぶ。
人類がウイルスに打ち勝った証としてオリンピックを
という言葉が空々しく聞こえる現実である。


田中角栄ありせば

2020年11月19日 | 日記
たたき上げという言葉がある。
下積みから努力して一人前になった人のことで
一般に讃辞として使うことが多い。
エリートやキャリア、世襲など恵まれた環境とは
対極にある言葉と言ってもいい。



たたき上げの政治家と言えば
真っ先に浮かぶのがやはり田中角栄である。
菅首相もたたき上げで人気になって本人もそれが売り物だが
彼は地方の名士の長男だからたたき上げではない。
その点、新潟の貧農の息子に生まれ
まさに裸一貫から一国の宰相にまで昇りつめ
大派閥を率いて政界に隠然たる影響力を誇った角さんは
典型的なたたきあげ政治家だった。
ロッキード事件で失脚したのも彼らしいと言えば彼らしいし
いまだに根強い「角栄待望論」があるのも頷ける。
何より人間のスケールも奥深さも違って
今の二世ばかりの薄っぺらな政治家とは根本的に異なる。



そんな角さんのセリフがネットに載っていた。
なにせ「角栄語録」まである人だから
時に応じてさまざまな名言を吐いては人心を掴んだ。
その一つだろうと思うがなるほどと感心する。
熱弁をふるっても全く心のこもらない安倍前首相や
官僚のペーパーを棒読みするばかりで
モゴモゴと立ち往生する菅首相に聞かせてやりたいセリフだ。
政治家にとって言葉こそ命だと言っていた
角さんの演説をまた聞いてみたい。
いまの政界に「田中角栄ありせば」と思うのは
私だけではないのだろうと思う。