まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

田中角栄ありせば

2020年11月19日 | 日記
たたき上げという言葉がある。
下積みから努力して一人前になった人のことで
一般に讃辞として使うことが多い。
エリートやキャリア、世襲など恵まれた環境とは
対極にある言葉と言ってもいい。



たたき上げの政治家と言えば
真っ先に浮かぶのがやはり田中角栄である。
菅首相もたたき上げで人気になって本人もそれが売り物だが
彼は地方の名士の長男だからたたき上げではない。
その点、新潟の貧農の息子に生まれ
まさに裸一貫から一国の宰相にまで昇りつめ
大派閥を率いて政界に隠然たる影響力を誇った角さんは
典型的なたたきあげ政治家だった。
ロッキード事件で失脚したのも彼らしいと言えば彼らしいし
いまだに根強い「角栄待望論」があるのも頷ける。
何より人間のスケールも奥深さも違って
今の二世ばかりの薄っぺらな政治家とは根本的に異なる。



そんな角さんのセリフがネットに載っていた。
なにせ「角栄語録」まである人だから
時に応じてさまざまな名言を吐いては人心を掴んだ。
その一つだろうと思うがなるほどと感心する。
熱弁をふるっても全く心のこもらない安倍前首相や
官僚のペーパーを棒読みするばかりで
モゴモゴと立ち往生する菅首相に聞かせてやりたいセリフだ。
政治家にとって言葉こそ命だと言っていた
角さんの演説をまた聞いてみたい。
いまの政界に「田中角栄ありせば」と思うのは
私だけではないのだろうと思う。


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