文化の日である。
恒例の秋の叙勲が発表されたが
受賞者の中にあの人の名前があった。
スーパーボランティアの尾畠春夫さんである。
長年の社会奉仕活動を称える緑綬褒章だった。
恒例の秋の叙勲が発表されたが
受賞者の中にあの人の名前があった。
スーパーボランティアの尾畠春夫さんである。
長年の社会奉仕活動を称える緑綬褒章だった。
叙勲はまことに喜ばしいことだが
これほど「勲章」が似つかわしくない人もいない。
もとより名誉など望むような人ではないし
そんなヒマがあったら今日も愛車の軽トラを運転して
全国の被災地を寸暇を惜しんで飛び回っておられることだろう。
ボランティアという崇高な精神を持ち合わせない私は
この人を見るといつも頭が下がる思いになる。
どこかのテレビのインタビューに応えておられたが
口癖のように「私は生きているのではなく生かされているんです」
と語っておられた言葉が印象的だった。
私もそんな思いになることは時々あったりするけれど
この人が言うと俄然言葉に重みが出る。
生きているのではなく、生かされているという実感。
その感謝がボランティアなのだろう。
貯金はほぼゼロ。日々の活動費は年金のみ。
渋谷でバカ騒ぎをするバカ者たちに
尾畠さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいものである。