まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

寄り道ヤキトリ池袋

2019年05月14日 | 日記

まだ月曜日だと言うのに・・・
ついつい寄り道してしまいました。
そもそも私の人生は長い寄り道のようだなあ
などと意味不明のことを言いながら池袋のヤキトリ屋です。
所用の帰り、店の前を通ったらいい匂いがするので
我慢できずに猪突猛進でした。



とりあえずネギマは塩であっさりと
新鮮なレバーはタレでいただくことにしました。
見てくれはイマイチでも絶品でした。
うーん、考えてみれば世の中に酒のアテは数多あれども
焼き鳥が一番好きかも知れませんねえ。
とにかく飽きが来ませんし
たかがヤキトリですからボラれる心配もありません。
肩の凝る高級料亭もいいですが
ガツガツと串を頬張る気楽さがいいですねえ。

生ビールの美味しい季節になった来ました。
キンキンに冷えて表面に汗をかいたジョッキを前にすると
つくづく幸せを感じますねえ。
ついつい写真の画角も大きくなってしまいます。

例によってビールのお供は文庫本です。
いまは澤木耕太郎の「深夜特急5」を読み返し中です。
いや、これは読んでなかったかも知れません。
アジアからヨーロッパへの稀有壮大なバス旅行を綴ったエッセイ集で
現在は第五巻の「トルコ・ギリシャ・地中海」編です。
アジアとヨーロッパの接点である
ボスポラス海峡も出て来て読んでいてワクワクしてしまいます。
初期の著作である「全東洋街道」もそうですが
彼の創作の拠り所には常に「旅」があって
そこで見聞きしたドラマチックな人間体験がすべての原点です。
その瑞々しい感性で綴られた文章を読むたび
ああ、俺もこの若い時代に旅をすればよかったなあと後悔しきりです。
大学を中退して日本でウロウロしている間があれば
思い切ってアジアやヨーロツパなどの無銭旅行で鍛えられれば
もうちょっとマシなものが書けたかも知れません。
ちょっとホロ苦いヤキトリの味でした。