goo blog サービス終了のお知らせ 

まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ああ、上高地

2023年08月11日 | 日記

今日は『山の日』だそうである。
カレンダーをめくっていて初めて気がついたほど
山には関心がないし縁もない。
ただ、そんな山に関してはズブの素人の私にも
深く胸に刻み込まれた山の思い出というものはやはりあって・・・

その代表が「上高地」なのかも知れない。
あまりにも有名な定番観光地なので口にするのも気恥ずかしいが
訪れたのはもう二十年近くも前のことかも知れない。
手前を流れる梓川と河童橋。
彼方に広がるのは奥穂高連峰や槍ヶ岳の雄大なパノラマ。
ようやく少年らしくなった息子を連れ
梓川沿いを焼岳や大正池、明神池などをめぐり
その夜は麓の乗鞍温泉に泊まった。
夏休みの終わりだったが夜ともなるとシンシンと冷え込み
温泉で身も心も温まったものだ。
寝床に入っても昼間見たナナカマドの赤やダケカンバの黄色が
いつまでも瞼に焼きついて離れず眠れなかった。
今にして思えば息子と初めて旅をした高揚感もあったかも知れない。
健やかに育ってくれ、逞しく育ってくれ。
父親として切なる願いを込めて見た上高地の紅葉が
あの燃えるような赤が今も忘れられない。

以来、もう一度を上高地に行ってみたい。
と思いつつも果たせないでいる。

  上高地 行きたしと想えども 秋遠し 〈杉作〉

灼熱地獄でそろそろ夏バテである。

 


カンナ燃ゆ

2023年08月05日 | 日記

たどり着いた岬の突端には
オレンジ色のカンナの花があざやかに燃えていました。
眼下に広かる海は波穏やかな相模湾。
神奈川県真鶴町は私が大好きな画家・中川一政が晩年を過ごした街。
大地からむくむくと湧きあがるようなカンナの力強さは
画家の豪胆な筆致そのものを見るようです。

私の大のお気に入りの海です。
学校に上がったばかりの息子を連れてよく海水浴に来た海です。
浅瀬で無心に素潜りを繰り返す息子を眺めながら
用意の缶ビールをグビリとやるのが何よりの愉しみでした。
水遊びを終えた後は家族で真鶴町立美術館へ。
中川画伯の融通無碍、広大無辺の絵画世界に酔い知れたものです。
こんな力強い風景画があるのか、想像を絶する心象風景ではないのか。
一つ一つの作品にただただ圧倒されました。
いまも道端に燃えるカンナの花を見るたびに
当時の感動を思いだします。

 


懐かしき花火

2023年08月02日 | 日記

八月はお盆もふくめて花火の季節である。
夏休みには必ず帰省して田舎の花火大会を見るのが
私や家族の何よりの愉しみであり
大げさに言えば心のよりどころでもあった。
その故郷もいつしか「遠くにありて思うもの」となり
ドンドンと足が遠のく。

長岡大花火をこの目で初めて見たのは
都内のデパートで開かれた山下清の展覧会だった。
もう十年近く前のことだろうか・・・
この絵が「貼り絵」だと知って衝撃を受けた覚えがある。
放浪の画家として知られる山下清画伯は
その独特な画風と自由奔放な人となりで知られた天才である。
脳裏に刻まれた花火の鮮烈な記憶と
一枚一枚のピースを根気強く貼り合わせていく作業で
この圧倒的な「絵画世界」を造り出している。
私も趣味のスケッチの絵筆を握って
懐かしい「郷里の花火」をこの手で描いてみたいと思う。

 


ぶらり水族館

2023年07月23日 | 日記

どこか涼しいところに行きたい・・・
とにかくこの炎暑を逃れたい・・・
仕事帰りに意識朦朧、青息吐息でやって来たのが
池袋の「サンシャイン水族館」だった。
時折しも24節気の一つ『大暑』の真っただ中。
美術館ではなくて「水族館」なんて何十年ぶりだろうか。

館内はまさしく『別天地』であった。
ほどよく効いたクーラーの冷気にあちこちから響く涼し気な水音。
まるで軽井沢の避暑地(行ったことないけど)を旅しているような気分だ。
仲のよさそうな親子連れが水槽内を泳ぎ回る魚たちを
さっきから食い入るように眺めている。



この魚たちは何というのだろうか。
姿かたちや色などからすると南の海のような気がするけれど・・・
水族館には疎い(うとい)オジサンには分かりません。
それでも水中に迷い込んだような臨床燗に
身も心もすっかり癒されていまい汗もすったりひいてしまった。

おおお、うわあ、ヒエー!
い、いったい何事だよひの魚の大群の突然の襲来は!
イワシ?よく見るとイワシではないか。
最近はすっかり高値で見かけなくなってしまったが
こんなところに隠れていたのか・・・
汗も引いたけど突然のことでは肝を冷やしてしまったぜ。(笑)

 


夏野菜を食らふ

2023年07月23日 | 日記

今日も猛暑日なり。
久しぶりにカレーが食べたくなった。
いつもの「ココイチ」に出かける。
汗をダラダラかきながらスパイスの効いたカレー食いたい。
カツにしようかチキンにしようか・・・
などと考えながらカウンターに座ったのだが。

見れば「夏野菜カレー」というのがある。
野菜は苦手だが「夏野菜」という言葉の響きに妙に惹かれた。
ナス、トマト、ピーマン、インゲン、オクラ・・・
肉っ気はないが緑を中心に旬の野菜がゴロゴロ入っていて
見るからに体によさそうで食欲をそそる。
確か「夏野菜は夏バテ解消に効果あり」と聞いたことがあって迷わず注文。
生まれて始めて「肉なしのカレー」を食べた。
いやあ、予想以上に美味かった。
夏野菜の『滋味』が混然一体となって
体に染み渡るようだった。
かなりスパイスも効いていて、汗ダラダラで店を出た。