いよいよ夏休みに突入。
子供たちが待ち兼ねたように
手に手に虫網を持って草むらや野原を駆けまわる。
ああ、今年もまたこの季節が来た、夏だ!
暑い暑いとボヤキまくっていた夏バテ気味のオジサンも
この光景には元気が出て来るような気がする。
買ったばかりの真新しい昆虫網。
セミやトンボや蝶だけでなくカブトやクワガタだって欲しい。
公園デビューの昆虫少年の胸は大いに高鳴るのである。
昔、昆虫少年だったオジサンも昆虫採集に精を出したものだが
せっかく出来上がった標本を新学期の登校途中
転んでバラバラに崩壊したことがあって
あの時の泣きたいような気持は今も忘れられないのである。
昔、昆虫少年だっオジサンを森で見かけた。
見るからに「ただ者ならぬ」雰囲気を漂わせながら
年季の入ったプロ仕様の昆虫網で素早く獲物を追う動きに無駄がない。
むむむ、おぬしできるのう・・・
思わずそう声をかけたいような迫力があった。
私と同年代かちょっと上か。
少年の頃から変わらずずっと夢追って来られたのだろうか。(笑)
そんな筈はないよなと苦笑しながら
長袖長スボンにキャップという正しい昆虫採集が
眩しいほどであった。