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まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

水には流せん!

2023年08月22日 | 日記

日本には昔から「水に流す」という言葉があります。
古き良き和解の精神とでも言うのか。
いろいろあったけどとりあえずここは水に流して・・・
といって手を握り合うあの先人の知恵です。
それ自体は古き良き「美徳の精神」ではありますが。

ご存じ福島第一原発ををめぐる処理水の問題です。
政府は昨日、漁業関係者との会合で24日にも海洋投棄を決めました。
理解を得るためにはいかなる処分もしない・・・
と約束していたのにそれを一方的に反故にするような決定です。
最近こうした結論ありきの強引なやり方ばかりが目立つ岸田内閣ですが
本当にl理解が得られたのか、風評被害は大丈夫なのか。
私にはとてもとてもそうは思えません。
一旦海上投機を始めれば30年は続くと言う長い期間ですし
いくら水で薄めても汚染範囲は逆に広がるばかりです。
まさしく「水には流せない」大問題です。

政府はこれ以上タンクを増やすのはう限界だと言いますが。
よく見ればまだまだスぺースはあります。
この土地にタンクを増設すればまだまだ汚染水を貯められます。
それで時間稼ぎをしている間に廃炉への道筋を明確にし
日本中のあらゆる科学技術を結集し
原発の後処理に全力を傾けて欲しい思うのです。
間違っても安易に「水に流す」だけはやめてもらいたいと思います。


レバニラで喝!

2023年08月20日 | 日記

今日も今日とてまた猛暑日なり。
ちょっと買い物に出ようと思って外に出てとたん
あまりの陽射しの強さにクラクラと倒れそうになる始末でした。
もう外に出るのはやめてお昼はソーメンにでも・・・
とは思ったもののオンネと建前は裏腹で
押さえがたい「食欲」はどうすることも出来ませんでした。
結果はこの通り・・・



暑さにめげず堂々たるレバニラ定食です。
レバニラかニラレバかは食べるたびに迷うのですが
夏バテ解消にはこれが一番というのは私の長年の経験で
どうだどうだ文句あっか!と言いつつ完食でした。
最近はどうも食欲が希薄で我ながら体重減少(?)を案じていましたが
そんな夏バテ気味の食欲体たらくに
久しぶりにレジニラ定食でがガツンと喝を入れてやりました。
レバーとニラの独特の風味にシャキシャキとしたもやしの食感が加わって
猛暑日何するものぞ矢でも鉄砲でも持って来い!
とすっかり食欲回復でした。

 


残暑にあらず

2023年08月19日 | 日記

もうお盆も過ぎたのに・・・
暦の上では立秋さえ過ぎたたというのに・・・
このクソ暑さはいったいなんだと腹立たしくなってくる。
関東でも十日以上「猛暑日」が続いていて
モクモクと湧きあがる入道雲と容赦のない陽射しに
ゲンナリするのは私だけだろうか。

帰り道、石塀の上にとまる赤トンボを見かけた。
お、いよいよ秋の使者の登場かと嬉しく
そっと足音を忍ばせて近づいても一向に飛び立つ気配いがない。
ん?お前ケガでもしているのかと不思議に思いつつ
よく見ると肩で息をしているような青息吐息(笑)の風情で
明らかに『夏バテ』の症状で気の毒であった。

   ナツアカネ ぴくとも動けず 残暑かな (杉作)

と一句しゃれてはみたが
いやあ、これは残暑じゃないなと思い直した。
残暑と言えば「夏の名残りの暑さ」というイメージがあるが
名残りどころかこう連日の『猛暑日』とあっては
風情もクソも吹き飛んでしまうような容赦ない酷暑である。
地球はもう残暑を愉しむ余裕もないのか・・・

 


ふたたびの無言館

2023年08月14日 | 日記

78年目の終戦記念日である。
日々に追われてそんなこともすっかり忘れていたが
深夜にトイレ起きるとつけっぱなしのテレビで
懐かしい美術館の映像が流れていた。
このブログで何度も紹介したからご存じかも知れないが
その名も「無言館」という小さな美術館だ。

信州は上田市の郊外
塩田平の高台に建つ私設の美術館だ。
この地で信濃デッサン館を主宰する作家の窪島誠一郎氏が
戦没画学生たちのために建てた慰霊美術館である。
展示してある絵は戦死した画学生たちの遺作ばかりを集めた
もの言わぬ美術館、すなわち無言館である。

真夏でもひんやりとした空気が漂う館内。
その静寂の中、モノ言わぬ「遺作」たちが私たちを迎えてくれる。
東京芸術大学を中心とした若き画学生たちの作品の数々。
享年27歳、享年23歳、享年29歳・・・
最年長でも30歳になったばかりで、年齢を見ているだけで胸がつまる。
私が戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」を読んだのは
確か高校生になった夏休みだったろうか。
その痛ましい手記のリアルに大きなショッックを受け
大いに感銘もした私だったが
手記ではなく一枚の絵を残した学生も多かったのである。

数多い自画像に混じって、女性を描いた作品が目立つ。
母親、姉や妹、恋人、そして妻・・・
誰もが万感の思いで「愛する人たち」を絵筆に描きとめた。
学生だけにまだ未熟な作品も多いのだが
そうした芸術的な価値観とは全く別次元の「真情」があふれている。
私は何度も絵の前で涙があふれそうになった。

美術館の中庭には「記憶のパレット」と名づけられた
大理石造りのモニュメントがある。
戦没画学生の名前とともに授業風景の写真が刷り込まれている。
見るところデッサンの授業だろうか。
学生たちはそれぞれイーゼルを立て創作に励んでいる。
実に平和で満ち足りた時間が流れている。
何よりも絵が好きで
絵で身を立てることを夢見る若者も多かった筈なのに・・・
つくづく戦争とは残酷で無慈悲なものだと思う。
私はこの美術館の静寂とモノ言わぬ絵たちの想念に惹かれ
もう三度も塩田平の地を訪れている。

館長の窪島誠一郎氏の言葉が印象的だ。
戦後78年が経ったいまも
戦争の「憎しみ」は消えていないような気がする。
戦争は依然として地上の現実であるし
新たな戦争がまた新たな「憎しみ」を増幅させている。

加害者や被害者という怨念をこえて
あらためて「一枚の絵を守る」意味を考えたいと思う。

 


夏空に見とれる

2023年08月13日 | 日記

台風一過という言葉があるが
台風はまだ来てないのに窓の外に広がる空があまりに雄大で
思わずスマホでパシャリと撮ってしまった。
これぞ『夏空』といった感じで照りつける太陽が眩しく
周囲に蝉の声が激しく響き渡る。
最近めったに見たことのない夏の空である。

始めて訪れた川越市立美術館。
日本のグラフィックデザインの草分けとして名高い
杉浦非水の回顧展にやってきた。
三越百貨店のポスターで一世を風靡した非水だけに
そのポスター描きとしての技量の先進性と構図の大胆さには
ただただ感心するばかりで大満足の展覧会だった。
それ以上見とれたのはこの夏空の雄大さで
ガラス越しに何度も空を見上げては夏をかみしめていた。
台風の進路は気になるとところだが
台風一過となれば秋の気配が急速に深まるに違いない。
川越は昔から「小江戸」と呼ばれる文化豊かな土地柄だが
なかなか味わい深い街であった。