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まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

中くらいなり

2024年01月07日 | 日記

そんなことをしている場合か?
百円でも義援金送ったた方がマシだろう?
という批判の声を気にしながらも
新年の縁起物だからと恒例の初詣に行って来た。
もちろん真っ先に被災者の皆さんの無事を祈ったのだが
ついでに恒例のおみくじも引いてみた。



結果は「中吉」だった。
めずらしい扇子型のおみくじだった。
まずは「凶」でなかったことにホッとしながらも
正直ちょっとガッカリだった。
別に大吉を期待していたわけでもないし
大吉をひいた年に特にいいことがあった記憶もないのだが
喜んでいいのかどうか判断に困る結果だった。
うーん、中吉か・・・
小林一茶の有名な俳句にこんなのがあった。

   めでたさも 中くらいなり おらが春 〈一茶〉

そうだよな、俺なんか中くらいがちょうどいい。
大吉なんか出て、とんでもないものに当たったらその方が怖い。
などと思い直して深呼吸すると
もう一度被災地に手を合わせながら帰路に着いたのだった。


冬の夏ミカン

2024年01月03日 | 日記

年が明けました>
おだやかな正月だとばかり思っていたのに
年明け早々、地震に津波、飛行機事故と立て続けの天変地異。
何やら悪い夢でも見ているようで落ち着きません。
夢なら覚めて欲しいと願いいながら
あたふたと日々が過ぎ去ったて行ってしまいます。



寝ぼけまなこでタバコを買いに出ると
露地の向こうの茂み目にも鮮やかなミカンが鈴なりです。
これは今が旬の夏ミカンでしょうか。
真冬なのに夏ミカンが旬とはこれいかに?
それにしても色彩の乏しい真冬にこの黄色の満艦飾は
思わず見とれてしまう鮮やかさで眩しいほどです。
見るからに酸っぱそうで口の中に唾液があふれて来るようですねえ。
そんなことを言っている間にも
能登地方の地震の続報が次々と入って来て目を覆う惨状です。
今年はいったいどんな年になるのか・・・
やりきれないようん気持ちになって来ます。


年暮る

2023年12月31日 | 日記

いよいよ大晦日です。
今年も最後はまた東山魁夷の名作「年暮る」です。
大晦日になると決まってこの絵をブログに掲載してもう何年か・・・
国立近代美術館が所蔵する風景画の傑作。
単なる風景を超えて深い精神性さえ感じさせる世界です。

京都は鴨川沿い、東山三条あたりの風景です。
低く連なる町家の瓦屋根、音もなくしんしんと降り積もる雪。
空もなければ人の姿もない寂寥の風景ですが
目を凝らすと手前の民家の窓にうっすらと灯りが点っています。
学生時代を京都で過ごした私は
この風景に名状しがたい郷愁を覚えてしまうのです。
当時、交流があった作家の川端康成から
「いま描かないと京都が消えてしまう」と強く勧められ
東山が渾身の思いで描いた古い町屋の風景。
今はこんな風景はもうどこを探してもありません。
いつかは京都で年越しをしたいと思いつつ
そんな機会もないまま・・・
いつしか半世紀の歳月が流れてしまいました。
 
忙しいという字は「心」が「亡ぶ」と書きますが
日々に追われて生きていると
心が錆びついて軋んでくるような気がしますね。
たまには旅に出たいものです。
京都のセンチメンタルジャーニーなんかいいですねえ。

皆様、どうかよいお年を・・・
 

墓碑銘

2023年12月29日 | 日記

今年もいよいよ押しつまって来た。
O・ヘンリーに「最後の一葉」という短編小説があるが
残すところあと一日、まさに一葉の心境である。
と思いつつ、今年もいろいろあったなあと思いを馳せる。
言われみてみれば亡くなった人も多かった。

今年も多くの人が鬼籍に入った。
思い出深い人、突然の訃報に驚いた人、存在すら忘れていた人・・・
人の死には少なからず「無念」は付きものだが
自分は死に臨んだ時にどんな感懐を抱くのかと考える。
後悔か、諦めか、それとも歯噛みするような無念の思いなのか。
せめて「生きて来ただけで儲けものよ」と
さっぱり笑い飛ばせる心境になれたらいいのだが・・・


 


有馬記念・的中

2023年12月24日 | 日記

今年も有馬の季節がやって来た。
Xmasではなくて競馬の有馬記念である。
最近は大好きな競馬ともすっかり縁遠くなって
馬券を買うこともめったになくなったが
一年最後のドリームレースだけにやはり思い入れがある。
泣いても笑っても一年の掉尾を飾るレースだ。

ディープインパクト、オルフェーブル、キタサンブラック・・・
有馬の歴史を飾る名馬は数あれど
今ではすっかり「競馬初心者」に逆戻りしてしまった私だけに
新聞を見てもチンプンカンプンで知らない馬名ばかり。
ルメールのスターズオンアースからと思ったが有馬の大外枠はいかにも不利。
その点、落馬負傷の事故から最近復帰したばかり武豊は
淡々とした中にも闘志を秘めているように見えるし馬の実力もも申し分ない。
よし、今年最後の競馬は武豊の復帰祝いだ!

レースの結果はご覧の通り・・・
武豊のドウデュースは一瞬手出遅れたように見えて
万事休すと思ったが最後方から徐々に進出。
大外から抜群のスタートを切ったルメールのスターズオンアースを
ゴール寸前で計ったように差し切った。
うーん、お見事、まさに職人芸!
配当は安かったけれど、久しぶりの的中馬券に快哉を叫んだ。
さすがベテラン、豊の親父は邦彦だった。