カレーファンでなくとも、このお店の名前は聞いたことがあるんじゃなかろうか。
1993年に札幌でオープン、「スープカレー」という名前を生み出し、現在の札幌スープカレーブームの立役者の一人でもある有名店「マジックスパイス」下北沢店のチキンカレー、950円。
トッピングメニューは豊富で、かなり珍しいものもたくさんある。写真では、タモギタケという、北海道で夏に採れる黄色いキノコがトッピング。辛さは7段階に選択可能で、それぞれに「覚醒」「涅槃」「虚空」などとユニークな名称がついている。やや辛めが好きな人なら、「涅槃」「極楽」あたりから始めるといいだろう。辛さの名称以外にも、内装や店員さんの衣装、そして激辛レベルのカレーが運ばれてきたときの「いってらっしゃいませ」という一言といった、ユニークな演出の数々も話題の一つ。
程なくして運ばれてきたスープは、スパイスの香りと野菜の甘味がブレンドされた、あっさりめの上品な味わい。カレーの味はほのかに感じる程度で、よくあるスープカレーとは若干異なる(元祖なのによくあるスープカレーと異なるってのも変な話だけど)。野菜の下にはゴロリと特大のチキンが眠っていてボリューム満点。
食べ進めて行くと、舌で感じる辛さの割には、発汗量が多いことに気づく。薬膳料理としての側面も強いこのオリジナリティ溢れるスープカレー、病み付きになる人が続出というのも頷ける。
「Magic Spice(マジックスパイス)」下北沢店(下北沢)
東京都世田谷区北沢1-40-15
03-5454-8801
平日:11:00~15:00、17:30~23:00
土日祝:11:00~23:00
定休日:火・水曜日
http://www.magicspice.net/
★★★★
梢子さんご推薦、インド料理「TANDOOR」恵比寿駅前店にて、マトンカレーのランチ、980円。ライスはナンに変更可能。‥‥ってか、タンドール(土釜)ってぐらいだから、ナンにするべきだったんだろうけど。
わりとスタンダードな感じのインド料理店なのに、若い女性のグループやカップルで賑わっているのは、さすが恵比寿という立地の成せる業か(笑)。
一流ホテルから招いたというインド人シェフの作るサラサラのカレーは、最初はフルーティに感じつつも、後からじんわりと辛さがやってくる。マトンも柔らかくてクセがない。
他にもさまざまなインド料理メニューが充実しているほか、なぜか沖縄料理メニューもあり。
インド料理「TANDOOR(タンドゥール)」恵比寿駅前店(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-9-3 入船ビル4F
03-3461-6181
平日:11:00~16:00、18:00~23:00
土日祝:12:00~23:00
定休日:無し
http://www.tandoor.co.jp/
★★★
東京カリー番長の水野氏が「すべてはここから始まった」と賞賛する、静岡県浜松市にあった名店「ボンベイ」。全国にファンも多く、よく行列も出来ていたんだそうだ。
その名店は98年に閉店したが、店長の永田さん自ら手がけたというレトルトカレーによって、その歴史は今も続いている。それが、この「BOMBAY'S CHICKEN CURRY」。現在、浜松市内のスーパーでのみ購入可能。
よく煮込まれた、柔らかくて大きなチキンがゴロンゴロンと入っており、レトルトとは思えない大胆さ。他に、赤唐辛子とローレルの葉まで入っている。
カレーは、サラサラのスープタイプで、口あたりはあっさりしているが、スパイスの辛味と風味、鶏肉の甘味とコクが絶妙なバランスで、非常に美味。
レトルトとしては、最高峰なんじゃなかろうか。浜松でしか手に入らないのが残念。他にキーマカレー、ビーフカレーもあり。
「BOMBAY'S CHICKEN CURRY」
ナガタ企画
190g
380円
★★★★
長野にて、アジアンテイスト溢れるカフェ「INDIA・ザ・すぱいす」の辛口グリーンタイカレー。店名がINDIAなのにタイカレーなのはご愛嬌。
ハーブと一緒に、季節の野菜と骨付きチキンが2本ゴロンと入ったカレーは、なかなかにボリュームがある。ココナッツが前面に来ているが、スパイスも効いていて、甘さのあとにピリッと来る辛さが絶妙なバランスで美味しい。 タイカレーにしてはライスがふっくらしているが、タワー状になっているのが嬉しいところ。
夜にはバー営業もあり、メニューも変わるようなので、サラダとスープ、ドリンク、さらにデザートまでついて850円のランチでご堪能あれ。
「INDIA・ザ・すぱいす」
長野県長野市南石堂町1418 台東ビル1F
026-226-6136
11:30~16:00、17:00~26:00
年中無休
★★★
いよいよ「電撃フットワーク」ツアーもファイナルということで、ラストを飾るのは、まだ北海道でプータローをしていた頃、後にバンド名となる「野狐禅」という言葉を著書の後書きで教えてくれた大槻ケンヂ氏が、別の著書で「M」として紹介していた、昭和25年創業、その佇まいもレトロな渋谷の有名店「ムルギー」の玉子入りムルギーカリー。
まず驚くライスのそのフォルムは、登山が大好きだったという先代が、エベレストをイメージしたそうで、ボリューム満点。
そのエベレストを切り崩し浸して行くルーは、サラサラとしている割には濃厚なコクがある。ひな鶏を13種類のスパイスで1週間煮込んだそうで、具はほとんど煮溶けており、適度な辛さと甘味が絶妙なバランス。チョコンと添えられたチャツネを溶かしいれると、また違ったコクと甘味が加わる。
大槻氏のコラムで触れられていた、印象的なキャラクターの先代は既にお亡くなりになってしまったそうで、今はその奥さんと娘さんのお2人がお店にいるようだ。その関係もあってか、以前より(これでも?)明るく開かれたお店になったようだ。また、ネットでの風評を見るに、味にもいささかのばらつきがあるようだけれども、まあ、この独特のカレーのこと、そんなこともあるだろう。この唯一無二の味とお店と存在感、願わくば、次に来たときも、こうであって欲しいな、と思う。
※追記 (2006/02/01)
もう一度「ムルギー」にて、同じカレーを食べてみましたが、変わらない美味しさでした。
「ムルギー」(渋谷、神泉)
東京都渋谷区道玄坂2-19-2
03-3461-8809
11:45~15:00、16:00~20:00
木曜日:11:45~15:00
定休日:金曜日
★★★★
ついに長いツアーも東京ファイナルを残すのみとなり、帰路の途中、三木サービスエリアのスナックコーナーにて、ステーキカレー、780円。
阪急ホテルが経営するレストラン・スナックコーナーでは、宝塚ホテルのカレーソースを使用。スタンダードな味わいの欧風カレーソースは、けっこう甘口。
ステーキは、まあ、780円ならこんなもんか、という感じだが、コストパフォーマンス性は高いのかもしれない。
「HELLO SQUARE」山陽自動車道上り線 三木サービスエリア
兵庫県三木市大村字大門1067-110
0794-82-6242
年中無休
★★☆
高知では、かなり判り難い立地ながら昼時には行列が出来るという、讃岐うどんの有名店「三宅」にて、カレーうどん。
カウンター越しに、目の前の大きな釜で茹で上げられる手打ちうどんは、モチモチした食感が強く、コシがあって美味。
カレースープは、スタンダードなカレーをだしで割ったタイプで、さほど特徴が無いのが残念。五目うどん、かきあげうどん等が人気メニューのようです。
麺房「三宅」
高知県高知市伊勢崎町5-18
088-873-3120
平日:11:00~16:00、17:00~19:00
土日祝:11:00~17:00
定休日:水曜日、第3日曜
★★☆(うどんは★★★★)
デューク玉乃井さんご推薦、徳島の繁華街にある、ジャズの流れる焼肉レストラン「カルネ屋」から、カレーライス、600円。
牛骨を6時間煮込んでダシをとり、牛スジのスープと合わせて作るという絶品ビーフカレーは、焼肉屋さんだからこそ成せる業。カレーの風味と同じくらい、牛のダシの香りと風味が前面に出ているのが特徴的だが、意外にもこってり感は無い。
テールスープのような、あっさりした牛肉の旨みを、カレーで味わうという不思議な感覚、ぜひ一度お試しあれ。
焼肉レストラン「カルネ屋」(阿波富田、徳島)
徳島県徳島市栄町1丁目65
088-622-5203
18:00~27:00
定休日:水曜日
★★★
愛媛県松山市からは、シゲさんご推薦、カレーハウス「田舎っぺ」から、田舎っぺカレー、924円。
ゴロゴロと入ったほくほくのじゃがいもとポークは、大ぶりでボリューム満点、玉ねぎに至っては、一皿あたり240グラム、M玉にして一玉分は入っているそうだ。
他にも、健康志向で野菜や水にさまざまなこだわりがありながら、名前の通り、なかなかに素朴さがある、トロトロの家庭風カレールーは、辛さが選択可能。
カレーハウス「田舎っぺ」空港通店(余戸、土居田)
愛媛県松山市空港通6丁目12-3
089-971-1879
11:30~20:30
定休日:無し
★★★★
「金ちゃんヌードル」という、その名前こそ聞き知ってはいたものの、北海道育ちの僕としては、なかなかお目にかかることが無く、ずっと「欽ちゃんヌードル」だと思っていた。「ケンちゃんラーメン」みたいなものだと思っていた。
‥‥って、そんなことはどうでもいいですね。「金ちゃんヌードル」のカレー味。
スープはサラサラしているが、カレーの旨味が確かによく出ている。ほうれん草が多く入っているのが特徴的か。
「金ちゃんヌードル旨味カレー」
徳島製粉
79g
155円
★★☆