苗穂のcafe monkeybarにて、とんとろカレー、1200円。
苗穂駅は、札幌駅の隣という立地でありながら、昭和の面影を色濃く残す木造の駅舎が大好きだった。すぐ隣に大きな車両基地があるのも、鉄道マニアにはたまらない。そんな苗穂駅も、去年の年末に新しい駅舎が完成し、とてもスタイリッシュな駅舎に変わってしまった。とても便利になったのだけれども、古き良き苗穂駅の雰囲気が失われてしまったのが少し寂しい。
そんな苗穂駅の南口からほど近く、一見するとお店とはわからないような木造の古い建物だが、店の前にある立て看板で、ここがカフェであることに気づく。木の引き戸を引いて中に入ると、重厚なステレオからジャズが流れ、アンティーク家具が並ぶ。一気に昭和の世界にタイムスリップしたかのような感覚にも陥る。
さっそくメニューを開いてみると、カレーは「ポパイカレー」と称した、ほうれん草をすりおろしたカレーがメインのようで、ココナッツカレーなど他のカレーもあるようだが、せっかくなので、ポパイカレーのとんとろをオーダー。
ほどなくして、土鍋の中でぐつぐると煮えてカレーはやってきた。
見た目の通り、緑色がかったカレーはサラサラとしていて、スープカレーのよう。とろとろの豚肉の他、なすやカボチャ、ニンジン等が入っている。
カレーは、薬膳カレーを標榜しているだけあって、オリジナルブレンドのスパイスがしっかり効いている。しかしながら、ベースはとてもあっさりとした印象で、ほうれん草をはじめとした野菜の優しい味わいが活きている。スパイスもガツンとパンチを効かせているわけではなく、じわじわと後から滋味がやってくる。いわゆるカレーっぽい味ではなく、薬膳スープのような口あたりで、とてもすっきりした味わいながら、物足りなさはなく、食べ進めていくうちにどんどんスパイス感に夢中になってゆく。
セットで出てくるポテトサラダも秀逸で、こちらもボリュームがあり、満足度は高い。
カウンターに並ぶサイフォンなども魅力的で、ゆっくりケーキなどを食べながらコーヒーをいただくのも良さそう。また、夜にはお酒に合いそうなアラカルトメニューも豊富なようだ。寒い雪の夜なんかに、窓の外を眺めながら、ゆっくりとお酒を傾けるのも心地良さそう。
「cafe monkeybar(モンキーバー)」(苗穂)
北海道札幌市中央区北1条東11丁目21番地
080-3269-0259
月~土:11:30~14:00、18:00~22:00
日祝日:11:30~14:00
★★★★
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