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Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

フィンランドのデザインの秘密

2012-06-01 07:34:35 | フィンランド

日経新聞で連載中の「寄り添うデザイン十選」は、フィンランドのデザインが紹介されている。マリメッコ、カイ・フランク、アアルト・・・。執筆者は橋本優子さん、宇都宮美術館の主任学芸員で、全国展開が始まった「フィンランドのくらしとデザイン」展覧会の仕掛け人。

橋本さんの視点は鋭く、また感性が豊か。そして何より素晴らしいのは、「フィンランドデザインは暮らしの中から生まれている」を認識しているところが、フィンランド族としては嬉しい。

街を歩いていると、マリメッコのバッグを持っている人、アラビアやイーッタラの食器・・・、「おっ、フィンランド」と思うことが多い。それを見て、日本でもこんなにフィンランドが入っていると自慢げな私。この数年、「フィンランドブーム」は鰻上りの加速状態と聞く。フィンランドのデザインのシンプルさが人気の秘密らしいが、フィンランドに行くと、すべてが生活に密着しそこから生まれていることを実感する。そして、生活観があるからこそ、余計なものが削ぎ落とされ洗練されていくのがわかる。そこがおしゃれなフィンランドデザインの秘密かしら・・・。

 

 


マリメッコでお買い物

2012-05-23 22:40:13 | フィンランド

プレゼント探しに marimekko マリメッコ のお店へ。

フィンランドカラーのブルーのウニッコunikko柄のマグ。音楽療法の仕事場のNさんの退職プレゼント。Nさんは介護スタッフ、その優しさと丁寧な仕事がとてもすてきな女性で、ファンが多い。3年くらい前から「辞める」という噂を聞くと、そのたびに引き止めていたが、今度は本当に辞めることになった。「先生に言うとまたきっと引き止めてくださるから・・・」。マリメッコが大好きな彼女には、私の想いをこめて、私がいちばん好きなブルーのウニッコ。

緑子さんには、グリーンのウニッコ布。フィンランドの森、そして白樺の葉の色を想いおこす色。いろいろお世話になることが多くて、何かお礼したいと思っていた。グリーンは日本ではあまり人気がないのか、なかなかお目にかからなかったがちょうど入荷中、楽譜が入るバッグの大きさにカットしてもらった。

店員さんと話す。「フィンランドブームなんですよ~」に「私はフィンランドとのご縁が35年。カンテレ弾いてます」と思わず言っちゃった。「プレゼントにはフィンランドのものをさしあげたくて・・・」には、「現地のレアものご存知ならではですよね~」。フィンランドでもお高いマリメッコ、もう少し買いやすいお値段だったらいいのにといつも思う。

しばしフィンランドを感じた、マリメッコショップでのひととき。


フィンランド目?

2012-05-16 16:29:54 | フィンランド

「エ~ッ、これなに~?」。夜遅く帰宅途中の渋谷、目の前に突然ムーミンが現れる。

5月17日(木)~23日(水)、東急デパート東横店西館1階コンコース。

どこにいても目ざとくフィンランドが見つかる「フィンランド目」になっていると、一緒にいた友人の評。たしかにそうかもしれない。先日のヒカリエ でもそうだった。フィンランドと見ると、跳んでいく私に呆れ顔、でもそれももう慣れっこの友人たち。


フィンランド@渋谷Hikarie

2012-05-13 08:07:51 | フィンランド

渋谷 Hikarie(ヒカリエ) をぶらぶら。渋谷の新しいスポットは、旧東急文化会館。そう、プラネタリウムがあったところ。休憩ありの映画<風とともに去りぬ>をみたり、ちょっと気取って資生堂美容室へ行ったこともある。大人っぽい雰囲気が漂っていたこちら側。

渋谷は週に何度も行くところ。特に日常の食料品は渋谷で買うことが多い。Hikarieは東急デパート系なので、地下3フロアはデパ地下同様に充実している、美味しそう。オープンしてまだ2週間、とにかくこんでいるので、5時に待ち合わせした友人とまず食事。今夜はお気に入りのスペインバル(7階)で、ワインと小皿料理を楽しむ。あっという間にお店はいっぱい。

その後、エスカレータで1階ずつおりる。5階におりた目の前のお店に、「フィンランド語だ~」と大声をだしてしまった。Mennaan Suomeen!(フィンランドへ行こう!)  

日常雑貨のお店はフィンランドのものを中心に扱っている。

我が家にあるキッチンやバスマットと同じ。こんな身近で買えるなら、大変な思いをしてフィンランドから持ち帰ることはない?

渋谷で立ち寄るお店がふえた。このヒカリエをじっくり探索するだけでも、何回も通いそう。あちら側(道玄坂方面)は賑やかな若者の街、ゴチャゴチャ感に閉口していた私。数年後には東横線の駅がここへ移動するので、今度はこちら側(宮益阪方面)を歩く機会がふえるかしら。


白樺花粉症

2012-05-10 19:07:40 | フィンランド

フィンランド在住の日本人の友人と家族が花粉症らしい。今年は十数年ぶりに驚くほど花粉が飛んでいるというが、その原因は「白樺」。

 

今日のお弁当の話題にしたら、皆びっくり。「へぇ、白樺ねぇ~。白樺っていいイメージだけど、花粉があるの?」と半信半疑の様子。いやいや、フィンランド在住の日本人にはよく聞く話で、20年前にも「これは白樺花粉症」と自慢していた(?)友人がいた。どうも植物の種類が少ない地域は花粉症もひどいというデータもあるようで、野草や雑草が多いと花粉症も軽減されるという。フィンランドは寒冷地で木の多くが白樺だから、きっと限定地域なのかしら?

フィンランドは新芽の季節。どうぞお大事に!


私だけのマリメッコを作ろう!

2012-05-08 21:11:11 | フィンランド

ふらふらと本屋さんへ入って最初に目についた本、『スルール ―私だけのmarimekkoを作ろう―』。大きなお店で数多くの本がある中、なぜかフィンランドのものが私の方を向いて、手を振っているよう。

 

マリメッコの生地でバッグ、小物、お洋服まで作ってしまおうという内容で、特別付録で型紙2枚もついている。<surrur(スルール)>は、フィンランドで使われる、頭の中で何かがヒラメく時の擬音語のこと。

本の紹介には、「北欧・フィンランドの人気ブランド・マリメッコで活躍するデザイナーたちの、<手芸のあるライフスタイル>を紹介するビジュアルブックが登場。デザイナーのおうちは、マリメッコのテキスタイルと、北欧のかわいいものと、アイデア満載の手作り作品がいっぱいです。全部で60以上の作品はすべて作りかた解説付き。思わずうっとりしてしまうライフスタイルの写真の数々も必見です。型紙2枚付き。作りたい人にも、うっとりしたい人にも、オススメです」とある。

手芸(お針仕事)がこの世でいちばん不得意で嫌いな私。息子が「ボタンとれた」と持ってくると、「エ~ッ」と大騒ぎするくらいなのに、フィンランド本というだけで買ってしまった。うっとりしたい人にもオススメとあるから、見てうっとりしよ!

昨年フィンランドのマリメッコ本店でハギレを買ってきた。たまたま大好きなお花柄・unikko2種類がハギレとして出ていて、超ラッキー! 握ったら離さない、掴むように買ってきたが、さてどうしよう? と思いながらあたためていた。ともこさんに相談したら、カンテレケースで度々お世話になっている和子さんがバッグを作ってくださるとのこと。この本を参考にして、オリジナルマリメッコをお願いしようかしら。


フィンランドからチョコレート

2012-04-29 07:10:41 | フィンランド

フィンランドのチョコレートは、日本のチョコレートと同じくらい美味しい。もちろん種類は日本の方が数え切れないほどで、フィンランドはそう多くないから好きなもの(=よく買うもの)がきまってくる。大のチョコ好き私のおすすめは、Fazerのチョコレート。

Fazerは老舗メーカーで、ひと昔前はなんでもFazerだった。日本でもつい2,3年前までは成城石井に並んでいたが、いつの間にか姿が消えてしまい、とても残念な淋しい思いをしている。私のフィンランド帰りのスーツケースはチョコだらけ。日本が暑い季節は、寒い国のチョコレートは溶けやすいから、「だから行くのは秋が多いのね~」と友人(それはベリーやきのこや・・・チョコだけの理由ではない)。またフィンランドに行く人や来る人には「Fazerのチョコ買ってきて!」

そして昨日の友人のお土産、Fazermint。やったぁ!

フィンランドから何がほしい?と聞かれ、もちろんsuklaa(チョコレート)をリクエスト。お口の中でミントがふんわりとろける。大切に食べよ!

そして最近はまっている、ベリーたっぷりのチョコレート。パッケージもおしゃれ、さすがデザインの国・フィンランド。来月フィンランドに行く友人にお願いしている。


Telvetuloa Japaniin! おかえりなさ~い!

2012-04-28 22:34:46 | フィンランド

35年来のフィンランドの友人が来日中。1977年、私のフィンランド留学時に高校生だった彼は、その翌年日本に留学。私はフィンランドで毎年会っているが、彼はなかなか日本に来るチャンスがなかった。昨年こそはと言っていたのに、原発に敏感なフィンランド人、「また機会を逃した」。

そして今年初め、「行きます」と連絡をもらった。34年ぶりに、娘を連れてお里帰りしている。

カンテレクラス帰りを、「我らフィンランド族」のメンバーたちと一緒に食事。滞在中は和食でのお招きが多いかと、今夜は中華上海料理。東京は世界一美味しい街、時に中華は広東、上海、東北、四川・・・と安くて美味しい。私のおすすめのお店(四ツ谷あたり)で飲み、食い。「こんな美味しい中華は食べたことがない」と、皆でパクパク。「これ、もっと食べたい」「すみませ~ん、同じものを追加」・・・そんな食事タイムだった。

34年ぶりの日本、あまりに変わっていすぎて・・・が彼の感想。すべてがかわった中でいちばんびっくりしたのは、「タッチ&ゴー」になった電車の改札。「切符にカチッとはさみする駅員さんがいない」と言われて、「そういえばそうだ」の私たち。古きよき時代の東京を皆で懐かしむ夜。


フィンランドに注目!

2012-04-27 23:51:45 | フィンランド

しばらく前に、フィンランドのドキュメンタリー映画「10万年後の安全」が話題になった。原発問題と重なり、多くの日本人が関心を示したことは記憶に新しい。そして、フィンランドが建設している世界初の核廃棄物最終処理場を紹介する番組が、NHKで放映される。

番組のお知らせ 4月30日午前8時20分~(NHK総合)
TV ohjelma (japanin yleisradio NHK) eurooppamaiden energian valinnoista
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2012-04-30&ch=21&eid=06504

以下、フィンランド在住の友人・森下圭子さん のブログから引用。
「時任三郎さんによるエネルギーの未来を探る旅。ドイツ、デンマーク、フィンランドへと足を運び、エネルギーの選択、...エネルギーをとりまく人々を訪ねます。フィンランドは核廃棄物を国外へ持ち出さない、国内へ持ち込まないということを法で定めた国であり、さらに核廃棄物の最終処理場が決まらない限り原発の建設許可が下りません。とはいえ原発を選択したこの国、同時に世界で初めて核廃棄物処理場を実現させようとしています。エネルギーの選択は、どれをとっても、手放しで喜べるようなものはないのかもしれません。大小の違いはあるにせよ、どこかに必ず痛みが生じてしまうものなのかなとも思う。原発にいたっては…だし。この番組でいろんな選択肢のこと、いろんな決定に至る試行錯誤や人々の思いなど、見て感じていただけたら。そして時任さんのお声はすこぶる魅力的だということも付け加えさせてください…なんていうんだろう、こことどこでもないどこかをふっと繋いでしまうような」
 
是非、ご覧ください!
 

「フィンランドのくらしとデザイン」展覧会 in 青森

2012-04-07 22:07:02 | フィンランド

こんなにすばらしい展覧会は久しぶり。フィンランドということで贔屓目もあるが、逆に厳しい目も持ち合わせている、フィンランドとのお付き合い35年の私。

青森県立美術館を皮切りに1年かけて全国巡回する「フィンランドのくらしとデザイン」展覧会のオープニングセレモニーに出席した感想、いろいろ(開会前日は写真を撮ってもいいというので、撮りまくり!)。

この展覧会に関わったはじまりはカンテレ。私のカンテレが展示されている。製作者のユッシは、留学時に語学研修で滞在した高校で同じクラス。代々のカンテレ製作者の家系のユッシは数年前に、国民的民族叙事詩『カレワラ』にでてくる原型のカンテレをプレゼントしてくれた。馬の尻尾の毛から作られた弦と木製ペグのカンテレ、ワイナモイネンの奏でる音色はこの世のすべてを酔わせるほどの音楽だった。

 

カンテレを展示するにあたり、企画の方々はクラスの発表会や体験にもいらしてくださった。

そのお隣に並ぶ、やはり『カレワラ』にでてくる楽器・トゥオヒトルヴィ。白樺の木の皮で作られている。コルネットの原型のひとつといわれている楽器。

最初のコーナーは、『カレワラ』に関する資料がたくさん。そしてガレン=カレラの作品がこんなに日本に来るなんてすごい! 絵画はフィンランドでも有名なものが、門外不出と思われたものまで展示されている。

マリメッコのお部屋。天井から下がったステキな洋服たち。そういえば展覧会の企画に関わった方々もそれぞれのマリメッコで、個性を演出していた。

デザインは器、家具が人気。ひと昔前のアラビア社の食器は、あたたかさが感じられる。どこの家庭にもあるさりげない食器たち。最近はデザインと機能性を求める傾向にあるが、ちょっと前まではスローライフのフィンランド。

そのほかにはムーミンの原画や様々な工芸品、工業製品もある。

レセプションでは、青森あげての北欧イベントが紹介された。協賛のお店から「フィンランドのお味」。美味しそう。あっという間になくなってしまった。

翌日は街中で発見。

そして食べる!

太古の神話の世界から現在進行形まで丁寧に紹介されているフィンランド。研究資料が少ない中でとても苦労されたと伺っている。5年の歳月をかけての展覧会の内容はブラボー! エクセレント! わたし的には、今まで何十回とみていた絵画はフィンランド語と英語、それがはじめて日本語で体験できた。フィンランドを手に取るように体験できる展覧会。日本語と英語で書かれた図録は、展示品の図録にとどまらずフィンランドを扱ったまさに事典。フィンランド関係者には手元におきたい宝物のひとつ。

それはそれは新しい発見の展覧会。何度も足を運びたくなる。フィンランドを身近に感じたいときはここに行こう、そんな展覧会だった。青森はちょっと遠いけど、次の宇都宮(6月~)は東京から気軽に行かれるところ。フィンランド族仲間では、もう合言葉「宇都宮」になっている。

青森→宇都宮→静岡→長崎→神戸の順で、来年3月までの巡回展。是非おでかけください。

 


青森にいます

2012-04-06 20:24:16 | フィンランド

「フィンランドのくらしとデザイン」展覧会、いよいよ全国巡回展のはじまり。今日はオープニングセレモニーで青森(県立美術館)にきています。私のカンテレはケースに鎮座していました。

雪の一日。夕方からは吹雪で大荒れ、積雪は45センチですって! マイナスの気温、青森はまだまだ冬です。


フィンランド女性に乾杯!

2012-03-10 20:44:39 | フィンランド

この数日、フィンランドの友人たちからメールが来る。「今日は女性の日、おめでとう!」。ほとんどは女性だが、ちらほら男性からも!

<女性の日 naisten paiva>、それはフィンランド固有のものかと思っていたら、そんなことはない。全世界に共通する<国際女性デー>だった。日常的に、男とか女という性を感じていない私。ずず~っと女子校育ちには、男を意識することがないから性差にあまり違和感も疑問も感じていない。あらためて「おめでとう、女性の日」と言われると、かえって意識してしまう。

 

フィンランドの女性はしっかりしている。しっかりしているでは負けない私だが、彼女たちはほとんど権利の主張で生きている。留学時代に「YAMATONADESHIKO=大和撫子」とフィンランド人男性たちに言われたことが数知れずもあるが、「わたくしがですか?」。日本女性は権利の主張だけではなく、何人であろうと相手を思いやる気持ちを持ち合わせているから、そこがフィンランド男性からみた魅力らしい。

フィンランドは女性参政権を最初に獲得した国。貧しい生活を強いられていた時代に、女性たちは逞しく生きる力を取得してきた。今でも、私の友人たちは本当にすばらしく力を持っている。「フィンランドでは女性の方が優秀」と言って憚らない女性たちが山ほどいるし、本当にその通りの社会。だからこそ、<女性の日>が耀いているのだと、今夜のワインはフィンランド女性たちに乾杯!