日経新聞で連載中の「寄り添うデザイン十選」は、フィンランドのデザインが紹介されている。マリメッコ、カイ・フランク、アアルト・・・。執筆者は橋本優子さん、宇都宮美術館の主任学芸員で、全国展開が始まった「フィンランドのくらしとデザイン」展覧会の仕掛け人。
橋本さんの視点は鋭く、また感性が豊か。そして何より素晴らしいのは、「フィンランドデザインは暮らしの中から生まれている」を認識しているところが、フィンランド族としては嬉しい。
街を歩いていると、マリメッコのバッグを持っている人、アラビアやイーッタラの食器・・・、「おっ、フィンランド」と思うことが多い。それを見て、日本でもこんなにフィンランドが入っていると自慢げな私。この数年、「フィンランドブーム」は鰻上りの加速状態と聞く。フィンランドのデザインのシンプルさが人気の秘密らしいが、フィンランドに行くと、すべてが生活に密着しそこから生まれていることを実感する。そして、生活観があるからこそ、余計なものが削ぎ落とされ洗練されていくのがわかる。そこがおしゃれなフィンランドデザインの秘密かしら・・・。
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