須永博士「風に吹かれて」より
須永博士への取材をしてくださった鈴木笑子さんが書かれた文です。
「須永は 心の悩みを解消する人ではありません。
心のトゲを抜くお地蔵さん。
どんなに小さなトゲでも、そこにささっているだけで いつもズキズキ痛みます。
さすってもダメ、叩いてもダメ、なめてもダメ。なかなかうまくとれません。
人ひとりの尊さを救ってあげようとか助けてあげようなどという、おこがましい考えは須永の自然体の中にはありません。
「あなたの人生どうですか」 悩みを聞いて、ただ聞いて、すると奥の方にささっていたトゲが、だんだん上の方まで上がってきて痛みが少し和らいでくる。
心を開くと気持ちがどんどん楽になってきます。
そんな想いがひとつになる時、詩が言葉が思わず出てくるのです。
あなたのトゲは痛みますか。
お地蔵さんは自然が好き、大きな空のある所が好き。
野の花が咲き風がそよぐ 」
「心のトゲ」
人には見えませんね・・・。
自分でも、なかなか抜けないそのトゲが大きいのか小さいのかということよりも、ささっている現実が痛い。つらい。
なんとかして抜きたいと思っても、もしかしたらもっと深くささってしまうのではないかと怖ささえ感じてしまう・・・。
そんなこと、私もありました。いままで何度も・・・。
でも今、この年齢になると、その抜き方が少しだけわかってきたような・・・。
信頼できる人に話すこと、思いっきり気分転換をすること、いやなことをいつまでも考え続けないこと・・・
こうして須永博士の仕事をしながら、詩を読む毎日なので「そうだよなぁ・・・」と気づくことも多いからかな・・・。
だけど、話す人もいなくて、ひとりで苦しんでいることが一番つらいですね。
私も小学生の時に、仲の良かった友達グループからある日突然無視をされた期間があって・・・
そのグループのリーダーの子が、順番にターゲットを決めて無視を繰り返す・・というものでした。
だから、「本当はしたくない」と思っていても、“無視する側”になっていた時もありました。
家に帰ると、きょうだいやおばあちゃん、親がいたけれど、学校での出来事は誰にも話せずにいました。でも、その状態が学校で続くに連れて、だんだんきつくなってきて・・・
お母さん宛に、小さな紙に「私は学校で無視されています。」と書いて渡したのでした。
そのことも、とってもとってもつらかったなぁ。
お母さんに心配かけてしまう。ということが・・・。
お母さんが「学校に行ってくる」と言ってくれたのですが、「私は大丈夫だよ。我慢していればいつか戻ると思うから。」と言ったのを覚えています。
その時に、同じグループでない女の子2人が、私に声をかけてくれていたのが唯一の救いだったので・・・
「お母さんがわかってくれている」という逃げ道、救いとこの友達2人の存在で、この暗闇のような中から抜け出すことができました。
今は、このトゲは私の身体にはありませんし、子供達にはアドバイスをしたり、いじめる側(いじめたくなくても加わってしまう側)、いじめられる側の気持ちをほんの一例だけど分かるので、「いじめは絶対にいけない。必要ない。つまらないことは絶対にしてはいけない。」と言えます
「なぜ、人をいじめるのか?」「いやなことを人に言ったりしたりして、自分が楽しいのか?」
人の心のトゲはいろんなものがあるでしょうが、作らなくていい傷は、絶対に作らないように・・・
周りの人が防げるもの、自分の勇気で防げるものもあると、自分自身にも子供達にも言い聞かせ続けたいです。
では、長くなりましたが、この「風に吹かれて」の中の詩を紹介します。
「あせらなくていい
自分をみつめてゆけばいい
やりたいことを やってゆけばいい
自分の一生をどう つくってゆくかだ
つらいときもある
苦しいときもある
さみしいときもある
それは誰にでもある
その時こそ何が大切か考えるときだ
その時こそ自分の力を
たくわえるときだ
がんばれその時が来る
いまだと思ったとき 明るく
大きく生きてゆくんだよ」
須永博士への取材をしてくださった鈴木笑子さんが書かれた文です。
「須永は 心の悩みを解消する人ではありません。
心のトゲを抜くお地蔵さん。
どんなに小さなトゲでも、そこにささっているだけで いつもズキズキ痛みます。
さすってもダメ、叩いてもダメ、なめてもダメ。なかなかうまくとれません。
人ひとりの尊さを救ってあげようとか助けてあげようなどという、おこがましい考えは須永の自然体の中にはありません。
「あなたの人生どうですか」 悩みを聞いて、ただ聞いて、すると奥の方にささっていたトゲが、だんだん上の方まで上がってきて痛みが少し和らいでくる。
心を開くと気持ちがどんどん楽になってきます。
そんな想いがひとつになる時、詩が言葉が思わず出てくるのです。
あなたのトゲは痛みますか。
お地蔵さんは自然が好き、大きな空のある所が好き。
野の花が咲き風がそよぐ 」
「心のトゲ」
人には見えませんね・・・。
自分でも、なかなか抜けないそのトゲが大きいのか小さいのかということよりも、ささっている現実が痛い。つらい。
なんとかして抜きたいと思っても、もしかしたらもっと深くささってしまうのではないかと怖ささえ感じてしまう・・・。
そんなこと、私もありました。いままで何度も・・・。
でも今、この年齢になると、その抜き方が少しだけわかってきたような・・・。
信頼できる人に話すこと、思いっきり気分転換をすること、いやなことをいつまでも考え続けないこと・・・
こうして須永博士の仕事をしながら、詩を読む毎日なので「そうだよなぁ・・・」と気づくことも多いからかな・・・。
だけど、話す人もいなくて、ひとりで苦しんでいることが一番つらいですね。
私も小学生の時に、仲の良かった友達グループからある日突然無視をされた期間があって・・・
そのグループのリーダーの子が、順番にターゲットを決めて無視を繰り返す・・というものでした。
だから、「本当はしたくない」と思っていても、“無視する側”になっていた時もありました。
家に帰ると、きょうだいやおばあちゃん、親がいたけれど、学校での出来事は誰にも話せずにいました。でも、その状態が学校で続くに連れて、だんだんきつくなってきて・・・
お母さん宛に、小さな紙に「私は学校で無視されています。」と書いて渡したのでした。
そのことも、とってもとってもつらかったなぁ。
お母さんに心配かけてしまう。ということが・・・。
お母さんが「学校に行ってくる」と言ってくれたのですが、「私は大丈夫だよ。我慢していればいつか戻ると思うから。」と言ったのを覚えています。
その時に、同じグループでない女の子2人が、私に声をかけてくれていたのが唯一の救いだったので・・・
「お母さんがわかってくれている」という逃げ道、救いとこの友達2人の存在で、この暗闇のような中から抜け出すことができました。
今は、このトゲは私の身体にはありませんし、子供達にはアドバイスをしたり、いじめる側(いじめたくなくても加わってしまう側)、いじめられる側の気持ちをほんの一例だけど分かるので、「いじめは絶対にいけない。必要ない。つまらないことは絶対にしてはいけない。」と言えます
「なぜ、人をいじめるのか?」「いやなことを人に言ったりしたりして、自分が楽しいのか?」
人の心のトゲはいろんなものがあるでしょうが、作らなくていい傷は、絶対に作らないように・・・
周りの人が防げるもの、自分の勇気で防げるものもあると、自分自身にも子供達にも言い聞かせ続けたいです。
では、長くなりましたが、この「風に吹かれて」の中の詩を紹介します。
「あせらなくていい
自分をみつめてゆけばいい
やりたいことを やってゆけばいい
自分の一生をどう つくってゆくかだ
つらいときもある
苦しいときもある
さみしいときもある
それは誰にでもある
その時こそ何が大切か考えるときだ
その時こそ自分の力を
たくわえるときだ
がんばれその時が来る
いまだと思ったとき 明るく
大きく生きてゆくんだよ」
わたしも、けんたははさんの存在も「がんばる力」にもなり、何度心が楽になったことか・・・。
これからも笑顔で過ごせるように、「自分に勝つ」でゆきましょうね!!
我が家の息子も今新たな壁にぶつかっており、「自分でどうにもできなくなったら、話してね」と子供同士での乗り越えを見守っているところです。
これからの人生のためにも、「自分に勝つ!」
頑張ってほしいものです。
けんたには、偉大なる詩人が守ってくれてるので、きっと大丈夫でしょう♪