住みたい習志野

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入管法改正の危ない現実。ミャンマー軍部を支える日本政府と日本企業。

2021-05-05 13:11:12 | 人権、環境

「ミャンマーに帰ったら殺されます」入管法改正の危ない現実

死亡事故が続出する入管施設でなにが起きているのか(FRIDAY記事より)

「ミャンマーに帰ったら殺されます」入管法改正の危ない現実 | FRIDAYデジタル

5月7日、出入国管理法の「改正案」が採択されようとしている。4月に審議が始まって以来、これに反対する人々の静かな運動が続いている。入管法のなにが問題なのか。

入管法「改正」に国内外の批判が高まる。国会前で行われたシットインでは手作りのメッセージボードやパッチワークキルトで「静かに」意見を訴える人が集まった。入国法の、なにが問題なのか

日本の「入管」は、人を人として扱わない

名古屋の入管施設に収容されていた33歳のスリランカ人女性ウイシュマさんは今年3月、体調不良を訴えたが診察を受けられず亡くなった。その3日前、面会にきた支援者に「今日、わたしをつれてかえって」と懇願していた。施設にいた8ヶ月で「12.5キロ痩せた」。「いま ほんとうに たべたいです」という手紙を書いていた。
当初「死因不明」とされていたが、その後、医療が受けられなかったことによる「避けられたはずの死」だったとわかった。

茨城県牛久市の施設にいたインド人のクマルさん(32歳)は、9ヶ月に渡る収容生活で心を病み、自ら命を絶った。

長崎県大村市の施設にいたナイジェリア人の男性は、長期の収容に抗議するためハンガーストライキを行い、餓死した。長く収容されている別の男性は、今の希望を聞かれて「星を見ること」だと答えた。

国内には9カ所の入管収容施設がある。収容されている人たちの出身地はさまざまだが、共通しているのは「いつ、ここを出られるかわからない」こと。なぜなら、収容には「期限・上限がない」からだ。令状なく、人を無期限に拘束する日本の行政は国連などから非難されている。

「帰れない」人たち

外国の人たちが、在留資格がないのにあるいは在留資格を失ったのちも「日本に住みたい」と考えるのはなぜだろう。

「わたしが生まれたところは、女性にとって危険なところでした。軍隊がきて女性をつれさり、強姦して殺します。わたしは、小学校になるころに親戚のいる別の場所にあずけられて学校に行きました」

ミャンマー出身のポーヤンさんは静かに話し始めた。

「カチン民族は、ミャンマー軍に弾圧されています。それは70年近く続いているのです。わたしは13年前に日本に逃げてきました。日本に行けば、殺されずに生きていけると思いました。難民申請をしましたが、認められません」

日本で結婚して3人の子どもがいる。今も、難民申請中だ。

「今、ミャンマーでは軍隊が市民を弾圧しています。でもこれはカチン族にとって前からずっと同じです。わたしが今、ミャンマーに送り返されれば、捕まって死刑にされてしまいます」

ポーヤンさんは、話しながら、涙声になった。

取材に答えてくれたミャンマー出身の女性は、話すうちに声が震えてきた。日本で家庭をもち、地域に溶け込んで生活している

今、出入国管理法の改正案が国会で審議されている。「難民認定を申請している人は強制送還しない」という規定を「申請2回目までに制限」するなどの改正案に対して、国連は「懸念」を表明。「国際的な人権基準を満たしていない」と日本政府に対して再検討を求める書簡が送られた。

イラン人のサファリさんは、

「入管法が変われば、わたしは強制送還の対象になります。でもイランに帰ると命の危険があります。だから『帰らない』といえば、刑務所に送られることになるのでしょう」

と言う。

出稼ぎの目的で日本に来た人、帰れば帰れる人は「すでに帰っている」し、それでも日本に残りたい人の多くは「帰ることができない」人だ。

コロナ禍に、入管施設が収容者を「仮放免」した例も増えている。

「外国の人が公園で野宿しているという情報がありました。東京都内の公園にいた60代の男性は、殴られて頭蓋骨を骨折していました。病院に運ばれたのですが、その人が仮放免中の外国人だと知った病院は、彼を車椅子に乗せて公園に連れて行き、そのまま放置しました」(反貧困ネットワーク事務局・瀬戸大作さん)

仮放免中は「就業が禁止」されているため働くことができない。健康保険にも入れない。

「日本の社会はずっと、何年も何十年も、外国人労働者を必要としてきました。オーバーステイであっても労働者としての権利は法的に保障されています。そしてなにより、彼ら彼女らは労働者である前に生活者です。日本で家庭を築き、地域社会に溶け込んで暮らしている人も多いんです。排除はありえないと思います」(移住者と連帯する全国ネットワーク·安藤真起子さん)

幼いころに来日し、日本で生活してきたクルド人の男性はこう言う。

「10年間、人生の半分を日本で過ごしてきました。日本語で一生懸命勉強しています。クルド人の僕には帰る国はありません。入管の人に『どんなに頑張っても無駄だよ』と言われました。でも僕は勉強がしたい。頑張って、社会の役にたつ人間になりたい。将来の夢は、国連で働くことです」

現在、日本で難民申請をしている人は、2019年に10300人、2020年は約4000人。そのうち難民と認定されたのは1%以下だという。施設には、現在262人の人が収容され、十分な医療も受けられず心と体を病んでいる。

外国人を大切にしない国は、自国民も大切にしない

名古屋で命を落としたウイシュマさんの遺族が1日、来日した。「姉の最期のようすを知りたい」と願っている。なにが彼女を「殺した」のか。

「ウシク」と呼ばれる入国者収容所に、面会支援に通う女性が言う。

「子どもが産まれたとき、知り合いに『赤ちゃんを、施設にいる外国の人に見せたい。一緒に面会に行ってくれない?』と誘われたのがきっかけです。

子どもを連れて面会に行ったらね、すごく喜ばれたんです。ほんとうににこにこしてくれて、アクリル板越しの30分の面会なんですが、かわいいかわいいって、うちの子をじっと見つめて笑顔になった。それから成長していく娘と通いました。保育園になると、絵を描いて見せたりして。ぬいぐるみをプレゼントしてくれた人もいました」

そうして交流した外国人たちのなかには、今、生死がわからない人もいるという。

「施設の職員による、暴言や暴力もあります。一方で、心ある職員さんもいます。悪いのは、この状態を作っている法律、政治なんじゃないかと思うんです」

その「法律」が今、さらに命を脅かす方向に変えられようとしている。

司法による承認のない拘禁、上限のない収容、生命が脅かされる危険のある国への強制送還。これらは、人を人として扱う姿勢とはほど遠い。条約に反し、国際的にも批判の大きいこのような法律の「改正案」がまかり通るのはなぜだろう。

「外国人に冷たい政府は、国民に対しても同じ姿勢。この法案が間違ってるのは明らかなんです。でもね、外国人の人権に触れると、選挙に差し障るんですよ」(野党議員)

これは、わたしたち日本人の問題でもあったのだ。

外国人に対して、その労働力を使い捨てにしたり、命の危険を放置することができる国は、自国民に対しても同じ発想をするようになるかもしれない。今回の「入管法改正案」に盛り込まれた「人」に対するこの国の姿勢…これは他人事ではない。

(以上、FRIDAY記事より)

入管法改正案への反対を訴え大阪の弁護士ら120人がデモ“条約違反の可能性を指摘” (MBSニュース)

入管法改正案への反対を訴え大阪の弁護士ら120人がデモ“条約違反の可能性を指摘”(MBSニュース) - Yahoo!ニュース

 難民申請をしている外国人の強制送還などを可能にする出入国管理法の改正案をめぐり、大阪の弁護士らが反対を訴えるデモを行いました。  デモを...

Yahoo!ニュース

 

弁護士らは「強制送還されれば内戦や民族差別などで命を失うおそれがある」などとして難民条約違反の可能性を指摘しています。

こうした行動も呼びかけられています

あなたの入管法改悪に反対する声を 議員に送ろう

 

 

 

 

弾圧から逃れてきたミャンマー、カチン族女性の難民認定を却下して見殺しにした日本の裁判官

ミャンマー人女性、逆転敗訴 難民認定請求を却下―東京高裁:時事ドットコム

 ミャンマーの少数民族、カチン族の40代女性が難民と認められないのは違法として、国を相手取って認定の義務付けなどを求めた訴訟の控訴審判決が17日、東京高裁であった。白石史子裁判長は難民認定すべきだと判断した一審東京地裁判決を取り消し、義務付け請求を却下した。

 白石裁判長は、女性が加入する反政府デモなどを行う団体について、「ミャンマー政府から権利侵害を受けた者がいる証拠はない」などと指摘。「帰国すれば迫害を受けるという恐怖を抱くに足る客観的な事情は認められない」と述べ、難民認定しない国の処分は正当と結論付けた。
 一審東京地裁は、女性が帰国すれば、国軍などから拷問や虐待を受けるという恐怖を抱く客観的な事情があるとして、難民と認めないのは違法と判断。在留不許可処分なども無効とした。
 判決後、都内で記者会見した女性は「悪い夢を見ているようだ。悲しい、残念な日だ」と話した。代理人弁護士は「世界的にミャンマーから逃れた人の難民認定率は高水準だが、日本での認定はほぼない。申請者への抑圧を強め、秩序を強化しようとする誤った方向だ」と批判し、上告を検討する考えを示した。


ジェノサイド条約、日本未加盟なぜ 見直す動きも

(時事通信記事より)
中国・新疆ウイグル自治区での人権弾圧をきっかけに「ジェノサイド条約」が注目されている。日本は国内法に処罰規定がないことを理由に加盟していないが、国際情勢や世論の変化を受け、批准に向けた機運も生まれつつある。

 ―最近「ジェノサイド条約」が話題になるね。

 米国が中国政府による新疆ウイグル自治区での人権侵害を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定したのを機に関心が高まった。欧州連合(EU)なども加わり、日本を除く先進7カ国(G7)が対中制裁を科している。

 ―同自治区で何が起きているの。

 NPO法人「日本ウイグル協会」は、ウイグル族の施設収容や強制労働、拷問、強制不妊手術、親子の引き離しなどが行われていると主張しているよ。中国政府は「世紀のうそ」と否定しているけど、中国の公式統計でも2014年以降、同自治区で不妊手術が急増したことが明らかになった。

 ―日本政府の対応は。

 中国に対する「深刻な懸念」を表明している。ただ日本は海外で情報収集や分析を行う機関を持たないこともあり、迫害の事実認定には慎重だ。

 ―ジェノサイド条約ってどんな条約? 

 特定の国や民族、人種、宗教集団の構成員に対し、(1)殺害する(2)肉体的、精神的危害を加える(3)過重労働など肉体的破壊をもたらす生活を強いる(4)出生を妨げる(5)子を集団から引き離す―ことを「ジェノサイド」と定義。締約国には被害防止や加害者処罰の義務が課せられる。19年7月現在、中国や北朝鮮を含む152カ国・地域が批准しているよ。

 ―日本は入っていないと聞いたけど、どうして。

 条約ではジェノサイドやその共謀、扇動も処罰対象だけど、日本にはこれらを罰する法律がないんだ。政府は、日本社会でジェノサイドが起こることは想定しづらいとして、法整備の必要性は乏しいと考えてきたようだ。(以下略)

ミャンマー軍部を支える日本政府と日本企業

拘束されたジャーナリストの釈放を求める18国大使、しかし日本はこれに加わらない

ミャンマー国軍のヘリ撃墜 18大使 拘束記者らの解放要求(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

ミャンマーに駐在する18カ国の大使が3日、拘束されている報道関係者の即時解放などを求め、声明を出した。 しかし、ジャーナリストの北角裕樹さんが拘束されている日本は、この声明に加わらなかった。


軍部に資金提供するキリンビールを告発するアムネスティ(国際人権NGO)のビデオ


(ビールを飲むことが民族浄化(抹殺)をサポートすることをご存知ですか?)

  • ビール大手キリンホールディングスは、ミャンマーの子会社が、ラカイン州で暴力が渦巻く最中に、当局に3回の寄付をしたことを認めた。
  • 軍の総司令官が、寄付を受けている様子を動画に撮っていた。総司令官によると、寄付は治安部隊のためのものだったという。
  • キリンホールディングスは、寄付がどう使われたかはわからないと認めている。

キリンホールディングスはアムネスティに対し、子会社のミャンマー・ブルワリーが昨年9月1日から10月3日にかけて当局に3回の寄付を行い、寄付額は総額3万米ドル相当になると文書で回答した。

第1回目の寄付は、9月1日にミャンマー・ブルワリー社員から軍の総司令官、ミンアウンライン上級大将に手渡された。

キリンホールディングスの説明では、その時の寄付額は6000ドルだった。ミンアウンライン総司令官は、「寄付の一部は、ラカイン州北部で展開する治安部隊員や州職員に渡るだろう」と述べた。

ロヒンギャの人びとに対する民族浄化を行っているまさにその部隊に、寄付をする企業があるとは、信じられない。寄付が、人道に対する罪を犯している部隊の作戦に使われるおそれがあるだけではない。ミャンマー・ブルワリー社員が、軍幹部が出席する寄付の式典に出たことで、同社がロヒンギャに対する軍の対応を支持すると受け止められかねらないという懸念も生じる。



「人権後進国」日本の入管によって命を奪われ、入管法「改正」で母国に送還され、命が危険にさらされる難民、移民の人たち。

日本政府や日本の企業が軍部に提供する「お金」で毎日殺りくされているミャンマーの人たち。

今求められているのは、「公正」を求める日本人の行動ではないでしょうか?

ミャンマー市民革命が遂に点火❗️将校ら80人が脱走  - ReuterJapanNews’s Dialy

ミャンマー国軍のカチン州総攻撃を命令された最高司令官ヘイン准将が脱走し民衆側へ立つ❗️挙国統一政府に兵士の受け皿作り訴える! 雪崩を打つ可能性が|Evan|note

 ミャンマー北部のカチン独立軍を総攻撃する命令を受けていた第99師団司令官Hein Thaw Oo准将が、「民衆側(統一政府)に立ちたい」...

note(ノート)

 
 

ミャンマー民主派、「防衛隊」設立を宣言 国軍に対抗(ロイター) - Yahoo!ニュース

[5日 ロイター] - ミャンマーの民主派勢力の「挙国一致政府(NUG)」は5日、独自の部隊「国民防衛隊」を設立したと明らかにした。...

Yahoo!ニュース

 

 

 

「日本のお金で人殺しをさせないで!」ミャンマー国軍支援があぶり出した「平和国家」日本の血の匂い(ニューズウィーク) - 住みたい習志野

日本がミャンマー軍部に「パイプ」がある、というのは「利権を守るための」ウソ。そして不屈に闘う民衆 - 住みたい習志野

高校生、大学生が入管法改悪反対に立ち上がる(5月1日東京新聞) - 住みたい習志野

菅内閣が強行ねらう入管法改正、国連が「重大な懸念と国際法違反」を指摘 - 住みたい習志野

入管収容所でスリランカ女性死亡。謝罪どころか、入管法改悪ねらう菅内閣 - 住みたい習志野

 

 

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コロナ犠牲者が残した“最後のLINE”

2021-05-05 11:33:41 | 新型コロナ

コロナ対策は後回し、「コロナは改憲のチャンス」とはしゃぐ政府の陰で、また一つの命が消えてしまいました。



新型コロナ「第3波」が猛威を振るっていた今年1月、東京では、診察も受けられないまま自宅で死亡する人が相次ぎました。ある男性が死の直前まで友人に送っていたLINEのメッセージは、医療崩壊の恐ろしさを浮き彫りにしていました。
 〈なんか、コロナになったかも。辛子明太子を食べたら辛くないのです〉

 新型コロナ「第3波」の真っただ中にあった今年1月、ある男性が友人に送ったメッセージです。
 〈全身が痛くて起きられない〉
 〈はやく病院行ったら。本当にいきなり、急変して死んじゃった人いるからさ〉(友人)

 映画のプロデューサーとして活動していた及川淳さん(60)は、このやりとりの数日後、東京・新宿の自宅で亡くなっているのが見つかりました。検査も治療も受けられないまま、一人暮らしの自宅で容体が急変。死亡した後の検査でコロナへの感染が判明したのです。こうしたケースは第3波で急増し、1月には、警察が把握しているだけでも76人に上りました。

 及川さんが亡くなる直前までLINEでやりとりをしていたのは、友人で仕事仲間でもある杉本正幸さん(61)です。

 「(及川さんと)ここのスタジオにお世話になった。本当に(映画の)できあがりを楽しみにしていた」(杉本正幸さん)

 当時、2人が制作中だった映画が完成間近で、去年の大晦日に映画関係者や俳優らとの会食をしていました。

 「年末に会食した時に一緒にいた方について(及川さんは)『あの人大丈夫かな』と話していたので、どうしてって聞いたら『なんか咳出ているし』という感じで話していました」(杉本正幸さん)

 会食メンバーの中に、せきこんでいた人がいたということで、及川さんが体調の異変を訴えたのは、その2日後のことでした。

 〈具合は、どうですか?〉
 〈痛くて七転八倒・・・食欲はゼロです〉(及川さん)

 悪化の一途をたどる様子を見かねた杉本さんは、とにかく病院に行くよう勧めます。及川さんは発症から3日後、ふらつく体で自宅近くの病院に向かいました。

 「及川さんは自宅近くのこちらの大学病院を歩いて訪れました。しかし、受診することはできませんでした」(記者)

 当時、この病院では外来の診察を制限していて、検査すら受けることはできませんでした。

 「すごく怒って『病院の意味ないですよね』って、写真入りで僕に送ってきてました」(杉本正幸さん)

 〈頑張って病院に来たら、コロナは受付しないと言われて保健所に連絡してください、と言われました〉(及川さん)

 気力と体力を振り絞って向かった病院で診察を断られ、保健所に連絡する気力もなかったのでしょうか、そのまま自宅で横たわっていた及川さんの容体は、3日後に急変します。

 〈杉本さん、身体中が痛くて会話になりません。メールもまともに打てません。いきを吸うとハアハアせきが止まらなくなります〉(及川さん)
 〈肺炎起こしていたら、本当に死にますよ〉

 杉本さんのメッセージに及川さんが反応することはなく、翌日、自宅で亡くなっているのが見つかったのです。

 「耳に残っています。及川さんの言っていた言葉、『門前払いですよ』って。病院から門前払いされれば、具合が悪くない人でも悪くなっちゃう。亡くならないでいい人も亡くなっちゃうと思うんですよ。本当に無念。あの時に動けて歩けた時に絶対助かったはずだから」(杉本正幸さん)

 及川さんが「門前払いにあった」という病院はJNNの取材に対し、「個別のケースについては答えられない」としています。ただ、当時、東京では、この病院に限らず、多くの医療現場は極限状態でした。

 「既に医療崩壊の状態になってきています。医療崩壊から医療壊滅になってしまうおそれがあります」(中川俊男 日本医師会会長 1月13日)

 友人の死によって、まさに「医療崩壊」の怖さを経験した杉本さん。自身も念のためPCR検査を受けると、結果は陽性。さらに・・・

 「生まれて初めて、あんな痛み味わったことないくらいの。“これはこのまま死ぬな”って感じ」(杉本正幸さん)

 入院できないままコロナと闘っていた杉本さんは、血栓による心筋梗塞を発症したのです。救急車を呼びましたが・・・

 「(救急車は)ここに止まった。(救急車が)1時間ちょっと、ずっと動かない。(救急隊員が)『もう少し我慢して下さいね』って」(杉本正幸さん)

 一刻も早い治療が必要な心筋梗塞。しかし、受け入れ先の病院が1時間以上も決まらず、結局、杉本さんの心臓は壊死が進んで後遺症が残りました。

 当時、東京では・・・

 「医療提供体制がひっ迫をして、通常の救急医療も含めて危機的な状況にある」(小池百合子知事 1月14日)

 コロナだけでなく、一般の救急医療も危機に瀕していたのです。救急車からの要請が5つ以上の医療機関に断られるなどしたケースは、都内で1月には1日あたり110件を超え、心疾患の救急病院については、多いときで14の病院が急患の受け入れを停止していました。

 「救急車ってすぐ走り出せるものだと思っていた。『この状態でこんなに待っていることがおかしいんだ』と(救急隊が)言っていた。『心臓なので、死なないで助かったこと自体が奇跡だ』と医者からは言われた」(杉本正幸さん)

 自分が救急車に乗せられて初めて感じる恐怖。“救えたはずの命”が失われ、通常の医療も受けられない非常事態は、第3波の東京で実際に起きていました。第4波に同じ悲劇が繰り返されないよう、今、感染拡大を食い止める対策は待ったなしです。
(TBSニュースより)

 

 

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赤木ファイル、存在認める。でも赤木さんの命は戻ってこない

2021-05-05 11:22:12 | 報道

(5月5日付朝日新聞より)
赤木ファイル、国が存在認める方針 森友改ざん問題

 学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自死した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)が改ざんの経緯を記したとされる「赤木ファイル」の存在を、国が認める方針を固めたことが関係者への取材でわかった。赤木さんの妻・雅子さん(50)が国などに損害賠償を求めた訴訟の裁判手続きの中で、国は6日にも文書で回答するとみられる。

 国はこれまで、訴訟では「(ファイルは)裁判の争いに関係せず、存否を回答する必要がない」と主張。国会でも、野党が開示を求めたのに対し「訴訟に影響を及ぼすおそれがある」との答弁を繰り返し、存否を明らかにしてこなかった。

 焦点は、ファイルの中身や、それが裁判でどの程度、開示されるかだ。民事訴訟法は、開示によって「公務に著しい支障が生ずるおそれ」がある場合、その部分を外して提出することを認めている。今後、開示の範囲や方法などをめぐり、国と原告側、裁判所の協議が続くとみられる。改ざんに至った経緯や財務省や近畿財務局内での指示の具体的な内容が明らかになる可能性がある。(以下略)

森友文書"改ざん"の真相は…自殺した職員の妻が記録した『11時間の音声データ』に残る"証言"

森友公文書

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】(3月7日)

「今まで2回命日がありましたけど、夫が亡くなった部屋を夫だけにするのはかわいそうで、離れたことはなかったんです。提訴して初めて迎えた命日なので、夫にもすがすがしい気持ちでお参りすることができました。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」

自殺した近畿財務局の職員・赤木俊夫さん(当時54歳)の妻・雅子さん(49)。
なぜ、夫は自ら命を絶ったのか、真相を知るため、国などを相手取り、裁判を起こしています。

雅子さんは、俊夫さんが亡くなった直後から、財務省の関係者らの言葉を録音してきました。

―雅子さんが録音した音声―

【財務省・伊藤豊秘書課長(当時)】
「国会でワーワー言われているタイミングからみると、『なかったらよかったのに』だから『消せ』っていうことにしたわけです」

【近畿財務局の直属の上司(当時)】
「初めから赤木さんは抵抗していました。
涙を流しながら、抵抗していた

11時間を超える音声データには、“公文書改ざん問題”をめぐる、数々の証言が記録されていました。

■森友学園をめぐる公文書の改ざんや破棄…”前代未聞”の事態へ

大阪府豊中市の国有地が、学校法人「森友学園」に8億円以上値引きして売却された問題。
この土地で開校予定だった小学校の名誉校長が、安倍総理の妻・昭恵(あきえ)氏だったことから、 “政治案件”へと発展しました。

【安倍晋三首相(当時)】(2017年2月)
「私や妻がですね、(学校の)認可あるいは、国有地払い下げに事務所も含めて一切かかわっていない事は明確にさせて頂きたいと思います。もし関わっていたら、これはもう、私が総理大臣を辞めるということですから」

こうした中、財務省が森友学園との土地取引をめぐる公文書を改ざんしたり、廃棄したりする前代未聞の問題が起きました。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「(俊夫さんは)毎日深夜帰りで、ちょっと気分転換にもなるので、じゃあ梅でも見に行こうかって。この辺を歩いているときに、電話がかかってきたんです。『上司が困ってるって言ってるから、僕今から助けに行くわ』って、ハツラツとして行きました」

2017年2月、休日に花見を楽しんでいた俊夫さんは、上司から出勤するよう呼び出され、初めて公文書の改ざん作業を指示されました。
雅子さんは、この日を境に、俊夫さんがおかしくなっていく様子を鮮明に覚えています。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「本当に人間が壊れていくんですよね。妄想が見えるから、訳の分からんことを言うわけですよ。
上を飛んでるヘリコプターが自分を追いかけてるとか。マスコミか検察の人やって言ってた。」

公文書改ざんの報道…俊夫さん「僕がやったんだ」「僕は死ぬんだ」

改ざんに手を染めて5ヵ月後、俊夫さんはうつ病と診断されて休職しました。
そして、「公文書改ざん問題」が初めて報道された日…。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「『犯罪行為をしてしまった、僕は犯罪者なんだ、内閣が吹っ飛ぶようなことをしてしまったんや』とは、これまでも言っていたので」
「3月2日に新聞が出て、テレビが大騒ぎになってるときに、『これやったの?』って聞いたら、『うん、これ僕がやったんや』って言ったので。あーとうとう出たんやと。『死ぬ、死ぬ、もう僕は死ぬんだ』ってことばっかり言って」

翌日、自宅近くの山や、ケーブルカーの駅を、あてもなくさまよっていた俊夫さん。
雅子さんは何とか自宅に連れ戻しました。

この動画は、その日の深夜に雅子さんが撮影したものです。

【改ざん報道の翌日に撮影された動画】
(出かけようとする俊夫さんを説得する雅子さん)

俊夫さん「わし車で出かけるけぇ、それだけ許してくれ
――いけん。絶対に嫌じゃ。

俊夫さん「ほな、一緒に行こう車で」
――嫌じゃ、眠たいのに。すぐ警察呼ぶ。

俊夫さん「車で一緒に行こう」
――とっちゃん、そんなんで死ぬって、頭おかしくなっとるよ

俊夫さん「おかしくなってない、大丈夫じゃ」
――おかしいよ

俊夫さん「大丈夫じゃ」
――大丈夫じゃないよ

4日後の2018年3月7日、俊夫さんは自宅で自ら命を絶ちました。
俊夫さんの近くに置かれた手書きの遺書と、パソコンに保存された手記には、こう記されていました。

―俊夫さんが遺した手記-

学園に厚遇したととられる疑いの箇所は、すべて修正するよう指示があったと聞きました
嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省は引き起こしたのです

■「遺書をちょっと見せて」  自宅に訪れた管財部長の言葉

俊夫さんの職場に不信感を持った雅子さんは、関係者が自宅へ弔問に来た際は、録音するようにしていました。

【自殺翌日の音声データ】
雅子さん:最後じゃけぇ来てもらうけぇな、とっちゃん。嫌かもしれんけど、我慢せえよ、とっちゃん。

この音声データは自殺の翌日、親戚が集まった自宅に、俊夫さんが所属していた近畿財務局管財部の部長(当時)が訪れたときのものです。
管財部長は自宅に到着して、約5分後に、こう切り出しました。

管財部長:あの~…遺書かなんかはあった?

雅子さん:ありました。何か出さなければいけないときは、出すつもりはあります。

管財部長:どこに?

雅子さん:それはまだ…私は頭が悪いので、どこに出していいのかも。

管財部長:別に、今日は気にしないので、ちょっと見させて。

雅子さん:それは見せるわけには、いかないです。

管財部長:そうですか。

親族の男性:それは勘弁してください。

管財部長:あー分かりました。

親族の男性:遺族からしたら死んだんじゃねえ、殺されたと思っとるんですよ。

 

さらに、雅子さんの気持ちを逆なでした言葉が…。

管財部長:ちゃんと事実が出るタイミングがあってね。多分それが、まあハッキリしたことは言えませんけど、大きな山が今週、来週だったんですよ。

この4日後に、財務省は問題を公表したのです。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「遺族に対して『あと2週間待てば良かったのに』って、心がないというか。そこから私にとっては、敵になってしまった、最初の言葉がそれだなと思います」

約3カ月後、財務省は当時の佐川宣寿理財局長が「改ざんの方向性を決定づけた」などとする調査報告書を公表しました。

この報告書を取りまとめた、伊藤豊秘書課長(当時)との会話も、雅子さんは録音していました。

【2018年10月の音声データ】
雅子さん:
安倍さんが『これがホンマやったら、首相も辞めるから』って発言は、やっぱり関係あるんですか?

伊藤秘書課長(当時):
国会が、ある意味炎上したのは、あの発言があったから。野党は、安倍さんの首を取りたくて。理財局に対する、色んな野党の「アレ出せコレ出せ」っていうのも、ワーって増えているので。そういう意味では、関係があったとは思います。
とにかく『炎上している国会をさらに炎上させたくない』っていう、間違いですけど、そういう動機ではあったとは思います。色々な細かいきっかけやら、何やらはあるかもしれませんけれど、そこはもう、理財局長の判断ですから。

そして、近畿財務局の直属の上司(当時)は、雅子さんに重要な証言をします。

2019年3月の音声データ】
近畿財務局の直属の上司(当時):
パラっとだけ見たんです。めっちゃきれいに整理してあるなと。全部書いてあるやんと。どこがどうで、何がどういう本省の指示かって。
修正前の文書であるとか、修正後の文書であるとか、何回かやり取りしたようなやつがファイリングされていて、それがきちっと、パッと見ただけで分かるように整理されてある。
これ見たら、我々がどういう過程でやったのかということが全部分かるので

「俊夫さんが“改ざんの詳細をまとめたファイル”が存在する」と明かしたのです。

さらに、雅子さんが保存していた音声データを調べると、この約7カ月前にも…。

【2018年8月の音声データ】
近畿財務局の直属の上司(当時):
検察に対して文書を提出する際に赤木さんから相談を受けて、前後、きれいにきちんとまとめておられた。
赤木さんって、そういう仕事の仕方をされますから。ファイルにとじてあったりとかで、それはもう、(検察に)出してるんですね。それ以外にも、例えば、データとかあったとは思いますけど。

「検察に対して、紙をとじたファイルと、データの形式で、俊夫さんが作っていた資料を提出した」と説明した上司。

近畿財務局の直属の上司(当時):
(赤木さんはファイルの提出が)原因で、近畿財務局の仲間が傷つくことになりはしないかと、思われていたのかなと思うんですけど。
赤木さんが、ああいうふうにまとめて頂いていたことで、救われている職員は本当にたくさんいますし、僕も感謝しています

■”赤木ファイルは存在する…証言を受けて財務省は

関西テレビは、この一連のデータをもとに、近畿財務局の直属の上司(当時)と、伊藤豊元秘書課長(当時)に対して、取材を依頼しました。
すると、財務省から一括して、書面で回答がありました。

「赤木ファイルの内容をふまえて、調査報告書を作成したのか」という質問には…。

【財務省の回答】
「調査報告書については財務省としても説明責任を果たす観点からできる限りの調査を尽くした結果をお示ししたものです」

赤木ファイルについて言及を避けた形で回答しました。

そして、赤木ファイルの有無については・・・

【財務省の回答】
「ご指摘のファイルについては、訴訟に関わることであるため、訴訟外の言動等によって、司法審査に影響を及ぼすべきではなく、コメントは差し控えています」

提訴から1年。
国は裁判の中でも、「赤木ファイルが有るか無いか」も含め、回答を拒み続けています。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
これだけ引き延ばしをしているということが、何の意味があるのか、何を隠したいのか、どうしてそんなことをするのか、不思議でならないです。(赤木ファイルが)あることは間違いないと思うので、速やかに公にしてほしいと思っています

音声データが克明に物語る“赤木ファイル”の存在。
雅子さんの思いは、真実が知りたい…ただそれだけです。
(カンテレ「報道ランナー」3/18放送より)


改ざんの判断は佐川さんです



赤木さんの「死の歯車」は、この人物の、この発言から動き始めた



しかし、この人物は「体調不良」で総理大臣は辞めたけど、国会議員もやめていない。
「コロナは改憲のチャンス」「オリンピックに病院から看護師500人を差し出せ」という菅内閣のバックにいて、何の責任もとっていない。

 

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