住みたい習志野

市内の情報を中心に掲載します。伝わりにくい情報も提供して行きます。

政見放送も大事だけど、この「ザ・ニュースペーパー」のコントも必見!

2022-06-30 12:14:12 | 選挙など

7月10日の投票日に向けて選挙戦真っただ中ですね。

政見放送やマニフェストのチェックも重要ですが、たまにはお笑いで頭を休めることも必要。

「ザ・ニュースペーパー」のコント、面白いです。ご覧ください。余計な解説は無用ですね。

キシダ総理VSレンホウ議員!

トランプ大統領登場?!バイデン大統領、ジョンソン首相も

 

 

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溶融メタルはどこへ行った?「明日の秋津を考える会」会報52号

2022-06-30 12:02:06 | 市民の声

「明日の秋津を考える会」会報第52号が発行されました。

清掃工場から排出される
溶融メタル処理等に関する不明点が判明

市民が排出するゴミは、茜浜の処理場で焼却処分されています。この過程の最終段階で、溶融炉からでる金属類(溶融メタル)の処分に関して、ある疑問が噴出しました。


 現在、習志野市はこれらの処分を"習志野市資源協同組合"(組合長は宮本市長の後援会長)に随意契約で発注しています。
 しかし、今年1月にある企業からこの処分に関する契約を公開入札にしてほしいという陳情が市議会議長あてに提出され、議会の賛成多数で採択されました。

 これに関しては、複数の市議会議員から市に対して資科請求の動きがあり、その過程で習志野市の売却金額が近隣他市と比較して、あまりにも低いことが判明しました。
 例えば令和3年度の売却金額は1トン当たり3,300円ですが、他市では20,000円、600,000円となっています。
 この理由について市は、売却金属には高価な金、銀等が含まれていないためと回答しています。
 これらの金属は主としてパソコン等の電子基板に使用されているものです。
 

 仮に、市の回答どおり、金、銀等が含まれていないとすれば、電子基板類のゴミはどのように処理をしたのか疑問が残ります。
 市民が排出するゴミには家電製品、パソコン等も多くあり、これらの製品には必ず電子基板があり、回路を製作する過程で、金、銀、パラジウム、プラチナ等の希少金属が微量ではあるが使用されており、かつ高価な金属です。この高額な金属を含むゴミも、当然処理をされているはずですが、現在その行方が分からない状態です。


 6月議会、市の答弁は以下のとおりです。

(1)電子基板の売却は、”習志野市資源協同組合”1社との随意契約。
(2)電子基板の売却単価は、”習志野市資源協同組合”1社のみの見積で決定し、単価は60円/kgである。
一般的には、安くても600円/kg程度と思われる。

(3)売却後の電子基板の行方は、売却先の”習志野市資源協同組合”は把握していない。

(4)電子基板に金銀が含まれているかどうかの調査は、含まれていても微量であることから、調査は行わない。

(5)電子基板等を溶融すれば金銀が検出されるのではという質問に対して、考えていないと回答。


 溶融メタル処理等に関する問題点は
 以下の2点です。
➀ 通常では、一般公開入札で行われる契約が1社による随意契約で行われている。
 契約先の代表者が宮本市長の後援会長であることも疑念を招く。

②   高額な希少金属類の処分方法が不透明。
金額も一般的な買取価格に比べて低額である。


 この問題は、単に溶融メタル処理の問題ではありません。一般的な市政運宮の観点からみると。習志野市が如何に”常識”から逸脱した市政を行っているかを如実に示す一例です。
 今後、詳しい情報、資料が入手でき次第、皆様に適宜、お知らせします。(田中)

秋津小学校と地域の大運動会

5月28日(土)快晴の空のもと秋津小の運動会が開催されました
 以前なら、地域の有志が早朝から集合してテントを組み立て、万国旗を飾り、敬老席を設ける作業に励んだものですが、コロナのせいで省略されて早くも3年目。
 子どもたちは元気いっぱい、練習の成果を存分に発揮できたようです。

(白組応援団)

地域種目も以前よりプログラムは減ったものの、チーム対抗の“とんぼリレー”は参加チームが増えて、予選から決勝まで行なわれ、白熱したレースが展開されました。

(とんぼリレー)

運動会の会場では、コロナで引きこもっていた懐かしい方と顔を合わせて”やあやあ、お元気ですか”と、挨拶が交わされます。そんな時“小学校が地域の中心なんだなあ!と実感するものです。(S)

秋津サッカー場の、どうなるの?
 1982年(昭57年)にできた秋津サッカー場。
   習志野が誇る施設として、アメフトの
    オービックシーガルズの試合や
 サッカー日本代表の練習にも使われています。
 
 その秋津サッカー場の芝について、天然芝を維持するのか、人工芝に変更するのか、習志野市や習志野市サッカー協会等の関係者が議論しています。

 「秋津サッカー場 芝」と、ネット検索すると様々な記事が出てきて、読売新聞やNHKでも報じられており、注目が高まっています。


 6月の市議会では天然芝の維持を求める請願について議論がなされているようです。維持費,使用可能頻度、周辺住民や利用者の意見等を加味して,多くの方の納得が得られる結果となることを期待します。(K.O)

 

 

(ブログ編集部より)

この記事に関連する記事もご参照ください。

 

ゴミ問題、「溶融メタル」売却で業者に不当利益?市議会で大問題に - 住みたい習志野

相模原市、ゴミの中から3700万円分の金銀抽出。一方習志野市は溶融メタルの莫大な利益が市の財政に入らず、業者の手に渡ってしまう? - 住みたい習志野

3月議会終了。「溶融メタル」、特定業者との不透明な「随意契約」をやめ「入札」に、の陳情採択 - 住みたい習志野

秋津サッカー場、天然芝から人工芝に変えて千葉の「準拠点」が消滅?サッカー協会が反対の署名活動 - 住みたい習志野

なお、この「天然芝を残して」という請願は6月議会で不採択となりました。

 

 

 

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「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布

2022-06-29 23:23:57 | 国政、県政

(Yahoo!ニュースより)

「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布

「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布(松岡宗嗣) - 個人 - Yahoo!ニュース

「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布(松岡宗嗣) - 個人 - Yahoo!ニュース

自民党議員の大多数が参加する議員連盟の会合で「同性愛は精神の障害で依存症」など、性的マイノリティに関する差別的な内容が書かれた冊子が配布。

Yahoo!ニュース

 

今月、自民党議員の大多数が参加する議員連盟の会合で、ある冊子が配られた。そこには「同性愛は精神障害で依存症」など、性的マイノリティに関する差別的な内容が書き連ねられていた。

「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」

「(同性愛などは)回復治療や宗教的信仰によって変化する」「世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいる」

「LGBTの自殺率が高いのは、社会の差別が原因ではなく、LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」

「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」

性的マイノリティの権利保障が一向に進まない日本。その背景には、政権与党である自民党が、同性愛嫌悪やトランスジェンダー嫌悪、性的マイノリティに対して差別的な認識を持つ「宗教」組織によって支えられている実態がある。

日本でも「宗教」は大きく関係している

この講演を行った楊尚眞氏はキリスト教学者のようだ。なぜ「神道」の政治団体でこうした言説が採用されているかという点に疑問を感じるが、残念ながら、宗教的な背景からこうした差別的な主張をする人を説得することは非常に難しいだろう。

問題は、明らかに差別的で問題を多く含む言説が、自民党の国会議員が多く所属する議員連盟で、実際に広められてしまっていることだ。

朝日新聞の調査によると、昨年自民党が提案し、結局自民党内の強硬な反対によって国会提出が見送りとなった「LGBT理解増進法案」を早期に成立させるべきか、という質問に対して、「賛成」は自民党候補者のうち40%。半数を割ったのは自民だけだという。

たとえ保守の立場から"慎重"に進めたいという意識があるとしても、政権政党の中で、ここまで非論理的で事実に基づかない、明らかに悪質な差別的言説を、党内の大多数の議員に配ってしまえるような状況には、驚きを隠すことができない。

「大切な人を守る都市宣言」を制定した習志野市は、ただちに自民党に抗議すべき

習志野市のホームページにこう書かれています。

「大切な人を守る都市宣言」を制定しました。 習志野市ホームページ

 習志野市は、令和4年6月1日に「虐待・暴力・いじめ・差別から自身を含む大切な人を守る都市宣言(通称:大切な人を守る都市宣言)」を制定しました。
 これは、虐待、暴力、いじめ、差別を無くすためにこれらの問題を市民全体で認識し、事態を解消し、自分自身を含む大切な人を守るため、一人ひとりが行動すべきことを共通理解することを目的に宣言したものです。

この宣言を、きれいごとを並べただけのお題目に終わらせないために、今回の自民党の差別パンフレットについて、習志野市長は、ただちに自民党に抗議すべきですね。宮本市長が「自分は自民党員だから自民党に文句は言えない」とか「宣言しただけで、やるとは言っていない」とか言ってうやむやにするのだけはやめて頂きたい。習志野市の「大切な人を守る都市宣言」、今その存在意義が問われています。

 

 

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韓国、在日男性が死後再審無罪。そして「スープとイデオロギー」という映画で知る4・3事件

2022-06-29 22:53:45 | エンタメ

(共同通信の記事)

韓国、在日男性が死後再審無罪

違法捜査で嫌疑捏造

韓国、在日男性が死後再審無罪 違法捜査で嫌疑捏造 | 共同通信

 韓国のソウル高裁は、1984年に韓国軍に連行され「北朝鮮スパイ」として約2年間拘束された兵庫県尼崎市出身の在日韓国人、趙伸治さん=91年に35歳で死去=の再審で無罪を言い渡した。令状なしの35日間の違法な監禁で自白を強要されたと断じた。29日に判決文を遺族側に交付して理由を明らかにした。

 趙さんは85年の原審初公判から「鉄棒で殴られ水責めの拷問も受け虚偽自白をした」と事件が捏造されたと訴えていた。37年後に裁判所が認めた。

 再審を求めた兄の道野学さん(70)は「名誉回復はかなったが、弟も父もこの世を去っており残念でならない」と話した。

(編集部注)

この拷問によるでっち上げ事件は1984年に起きましたが、1987年に民主化される前、軍事独裁政権だった韓国では、こういう軍部によるねつ造事件は日常茶飯事でした。

映画「スープとイデオロギー」と韓国の「4・3事件(サーサムサコン)」

もっと前、朝鮮戦争の起こる2年前の1948年4月3日、今では観光地として有名な韓国・済州島(チェジュド)で、3万にのぼる島民が軍隊・警察や「討伐隊」(右翼テロ部隊)によって虐殺された(当時の島の人口は28万人なので約1割が殺された!)「4・3事件」という悲惨な事件がありました。

この事件を背景にした家族の物語、「スープとイデオロギー」(硬そうなタイトルですが、映画は結構ユーモラスな会話が飛び交っています^^)というドキュメンタリー映画が今上映されています。

「ディア・ピョンヤン」「かぞくのくに」のヤン ヨンヒ監督が年老いた母にカメラを向けたドキュメンタリー。朝鮮半島と日本の歴史のうねりに翻弄された自らの家族を撮り続ける在日コリアン2世のヤン監督は、父亡きあと母からある秘密を打ち明けられる。1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。その悲劇を生き延びた母は朝鮮総連の熱心な活動家だった父と結婚し、両親は「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を心の中で責めてきた娘。やがて母は、アルツハイマー病を患う。消えゆく記憶を掬いとろうと、娘は母を70年ぶりの済州島に連れていこうと決意する。それは、本当の母を知る旅のはじまりだった……。

(ヤンヨンヒ監督が自分の家族のことを書いた「かぞくのくに」という本、映画化もされました)

この映画の中心になっている、監督のお母さん康静姫(カンジョンヒ)さんは今年1月お亡くなりになりました。戦前大阪に住み、空襲が激しくなったので故郷の済州島に疎開。戦争が終わってもそのまま済州島に生活していましたが、米軍制に反対する人々が多かった済州島で1948年4・3事件に遭遇。婚約者を殺され、弟妹を連れて命からがら日本に逃げ、そこで知り合った男性と結婚。それがヤンヨンヒ監督のお父さん。

4・3事件、日本でもあまり知られなかったが、韓国でも長い間秘密にされていた

4・3事件、映画のパンフレットには、こう説明されています。

1947年3月1日、「三・一独立運動記念集会」(1919年3月1日、日本からの独立を訴え、朝鮮全土で起きた「三・一独立運動」を記念して行われた)後のデモに対して軍政警察が発砲し子供を含む6人の島民が犠牲となった。

この発砲事件を境に、米軍政と島民との対立が激化した。北朝鮮から追われた右翼集団や警察力が島外から引き入れられ、「アカ狩り」に名をかりた過酷な拷問やテロが吹き荒れる。

とりわけ、8月の大韓民国の樹立を経て11月頃からは「焦土化作戦」といわれる殺戮劇に発展し、北村里(プクチョリ)の大虐殺もこの頃に起こった。朝鮮戦争の時期までに130余りの村が焼かれ2万5000人〜3万人(当時の島の人口は28万人余り)の島民が犠牲となったことがのちの調査で明らかになっている。

80年代まで続いた韓国の強権的な反共体制のもとで、四・三は「共産暴動」、軍・警の討伐隊に殺された者は全て”暴徒”や”アカ”の烙印が押された。これに異を唱えることは許されなかった。

本国の反共体制に追随した韓国系の民族団体はもとより、(この抵抗闘争を指導した)「南労党(ナムノダン)」系の大物指導者たちが北朝鮮で粛清されたこともあって北朝鮮系の在日社会でも四・三を語ることをはばかる空気が強かった。

四・三についての論議が本格化したのは、1987年の韓国の民主化以後のことだった。

(編集部注)

大阪生野区には、この時済州島から逃げて来た人たちが多く住んでいるそうです。

(済州島四・三事件から逃れるため日本に密航した女性)

(済州島四・三事件の証言者)

(四・三事件)

(映画「チスル」:済州島方言で、じゃがいものことを「チスル」と言います)

なお、「朝鮮民主主義人民共和国」については「北朝鮮」ではなく、「共和国」などとした方が適当かも知れませんが、今回の記事では映画のパンフレットの「北朝鮮」という表記をそのまま使わせて頂きました。

 

 

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(谷津小学校)同じ教室にいてもバラバラ コロナ下、子どもたちに起きた「分断」

2022-06-29 00:33:04 | 新型コロナ

谷津小学校のニュースだけど、ちょっと悲しい…

(毎日新聞の記事)

同じ教室にいてもバラバラ コロナ下、子どもたちに起きた「分断」

同じ教室にいてもバラバラ コロナ下、子どもたちに起きた「分断」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

同じ教室にいてもバラバラ コロナ下、子どもたちに起きた「分断」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 新型コロナウイルス感染症の影響で、学校現場では今も子どもたちの活動制限が続く。少しずつ緩めようという動きがある一方、感染拡大への警戒感から緩和に慎重な声も根強...

Yahoo!ニュース

 

 新型コロナウイルス感染症の影響で、学校現場では今も子どもたちの活動制限が続く。少しずつ緩めようという動きがある一方、感染拡大への警戒感から緩和に慎重な声も根強い。千葉県の小学校の教室をのぞくと、大人のみならず、子どもの間にも「分断」がある実態が垣間見えた。【石川勝義】

写真は【シーンとした教室 同じ方向を向き、黙食する児童】

 机を向かい合わせにして座り、静かに食事する子どもたち。一言も発することなく、カチャカチャという乾いた食器の音だけが教室内に響く――。

 5月下旬の習志野市立谷津小学校の給食の様子だ。同校は新型コロナウイルスの感染が落ち着く中、県内でいち早く「対面での黙食」を取り入れた。全員が黒板の方を向いていた従来のやり方から、制限を少し緩めた。

 ただ、会話できないことに変わりはない。しかも「対面」の実施は月に1回だけ。この日は熊谷俊人知事も視察に訪れたが、子どもたちは互いの目が合った時などに笑顔を見せるだけで、終始伏し目がちに食事をしていた。  「対面での黙食」は、県教育委員会の通知に沿った対応だ。新型コロナの感染防止のために続けてきた教育活動の制限を緩める狙いで4月に出されたこの文書は、対面での給食に限らず、入学式や卒業式への保護者の参加を認めることや、部活動の合宿、修学旅行を実施することなども推奨している。「進もう先へ」。通知の要旨をまとめた1枚紙の表題には、「正常化」を進めたい県教委の意向が強くにじむ。

 だが、その思惑通りに緩和が進んでいるとは言いがたい。給食については、マスクを外して対面で食事をすることに抵抗感を示す学校が多いという。

 千葉市教委は通知を受けて緩和を検討したものの、引き続き「(対面せず)前を向いた黙食」を原則とし、対面での給食は十分に距離が取れる場合に限った例外的な位置づけとした。担当者は「マスクを外す給食は慎重にならざるを得ない」と打ち明ける。船橋市教委も対面をスタンダードとすることには慎重だ。

 ◇児童が対面拒む例も  一方、2年以上も続く活動制限が子どもたちに及ぼす影響を心配する声もある。現在の小1~小3は、会話が弾む給食を経験したことすらない。

 千葉市中央区で2児を育てる母親(45)にとって気がかりなのは、小2の長男(8)の心理状態だ。マスクの着用や手洗いに神経をとがらせ、次男(5)を注意することもある。「子どもが『マスク警察』のようにならないか心配だ」と話す。

 再び習志野市の谷津小学校。対面が認められる中、一部の子どもは黒板の方を向いて黙々と箸を動かしていた。対面に抵抗感を示した場合、従来通りに前を向いて食事することを認めているからだ。保護者ではなく児童自らの意思で対面を拒む例もあるという。  同じ教室でバラバラの方向を向く子どもたちの姿は、感染対策を巡る「分断」の根深さを象徴している。

 

 

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