入管法改悪で与野党協議決裂
入管法改正案をめぐる与野党協議が決裂 (テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
「入管法改正案」、与野党協議が決裂しました。世界でも例を見ない「悪法」を与党が強行採決しようとしています。緊急事態です。
もし通ってしまうと
●難民申請は3回しか認められず、難民が「死と迫害が待つ母国へ」強制送還されてしまう。(今までは何回申請しても認められなかったものの、申請中であれば強制送還されなかった)
●仮放免の保証人に厳しい制約や罰則を設け、難民を支援するボランティアの人たちまで犯罪者として処罰されるようになる
(以下、日刊SPA!の記事から抜粋です)
「入管法改悪に反対!」元収容者と当事者たちが緊急会見「人間として扱ってほしい」
「入管法改悪に反対!」元収容者と当事者たちが緊急会見「人間として扱ってほしい」 | 日刊SPA!
野党や有識者の反対相次ぐ「入管法改悪」衆議院法務委員会で与党が採決を目指している入管難民法の改正に反対し、5月12日に参議院議員会館内で、元...
日刊SPA!
野党や有識者の反対相次ぐ「入管法改悪」
この法改正は、外国人の入管施設への長期収容を解消する名目で、退去(出国)しない人への罰則を定め、また難民申請を3回以上行った人を送還することを可能とするもの。
また弁護士や支援者等が「監理人」となって対象者の状況を入管に報告することで、対象者が施設外で生活できる「管理措置」の新設も含まれ、虚偽の届け出等については「監理人」への過料も設定されている。入管による対象者への監視を支援者に罰則付きで代行させる仕組みだ。
「監獄」と化している入管の異常な実態
「難民の人たちは、自分の国に帰りたくても帰れない。それを犯罪者とレッテル貼っていいのか。(難民以外の)オーバーステイにも複雑な事情がある。日本にいて、虐待等の問題によって離婚したためにビザが取れなくなった人もいる。(こうした事情で)日本生まれ・育ちでも国籍やビザがない子供がいて、大人になって収容されてしまったクルド人もいた。国籍やビザがない。それが犯罪者なのか」(織田朝日氏、SYI収容者友人有志一同・編む夢企画) 「2018年から、東京オリンピックのための外国人対策として、仮放免中の人の動静を把握しろ、仮放免者を徹底的に絞れということになって、全国で長期収容が非常に増えた。コロナによって、密を避けるため仮放免が出るようになったが、長期収容者から先に出しているわけではない。
いまでも牛久入管で一番長い収容者はネパールの人は7年、カシミールの人は6年。カシミールの人は、中国・インドに挟まれた大変な所で、(入管法が改正されると)こういう人が帰らないと言ったら送還忌避罪で1年刑務所に入れられかねない。日本語学校も出ているカチン族(ミャンマー)の人は、ビザ更新日に熱が出て行けず、翌日言ったらビザを取り消されて2年近く収容されている。
「人間として扱ってほしい」
「ぼくは仮放免申請の保証人もやっているが、今回の入管法改正は、監理人として仮放免の保証人に厳しい制約や罰則を設けようとしている。今後、そういうボランティアが仮放免の保証人をやっていくのも危険な状態です。ボランティアを始めた頃、3年ほど収容されているウイグル人がいた。傷害事件を起こしてしまいビザを失ったが、帰国すれば迫害を受けるので帰れず入管に収容された。難民認定もされないまま、仮放免中に事故でなくなってしまった」(鈴木堅登氏、SYI収容者友人有志一同)
ネパール人のバビタさんは品川入管に2年10カ月間収容され、4月に仮放免となったばかり。子宮筋腫を抱えていたが、なかなか仮放免が出なかったという。 「入管では、私が有名な人間ではないから命が危ないと言うだけでは難民申請はできない、などと言われた。(収容中は)体が痛いと言っても検査をしてもらえなかった。貧血でめまいがして花火の光のようなものが見えると言っても、ぜんぶ『ストレスだ』と言われてしまう。(入国管理を)厳しくするのはわかるが、人間として扱って欲しい」(バビタ氏)
公正な裁判を抜きにした監獄
「やりすぎ。拷問です。人権が全くない。さらに、(法改正では)監理措置制度を作って支援者に対象者を見張らせ、分断しようとしている」(織田氏)
入管は刑務所ではない。通常、犯罪の容疑者は法律の基準や手順に従って拘束され裁かれ、結果次第で刑務所に入れられる。収容期間も事前に裁判で決められる。しかし入管での収容や仮放免は基準や期間が明確ではなく入管の判断次第だ。
「どこまで(違反が)重いと収容になるのか、基準が知りたい」(バビタ氏) 「刑務所と違って入管の場合は理由が知らされない」(織田氏) 現在与党が進めようとしている法改正以前に解消しなければならない人権問題が山積みだ。それを放置したまま、外国人や支援者への罰則を増やしても、これまで以上に対象者や支援者を追い詰めるだけではないだろうか。
(以上、日刊SPA!から抜粋)
入管収容所での難民に対する虐待とあいつぐ死亡事件。諸外国では認められているのに、難民を認めない「難民鎖国」日本。国の内外から非難の声が高まっています。
外国人の長期収容に終止符を!(アムネスティのビデオ)
以下の表は、日本を含むG7各国の人口、難民認定決定数、難民認定数、難民認定率、補完的保護数、人口10 万人当たりの2018 年の難民認定数を比較したものである。
難民決定数も、G7の中で最小ではあるものの、他国との差は日本の2倍弱(カナダ)~ 15倍弱(ドイツ)である。これに対し、難民認定者数は一番少ないイタリアでも日本の154倍である(なお、イタリアは、難民として認定する以外に、24000人に補完的保護を与えている)。
これらの数字から、日本の難民認定数が、先進国の中で格段に少ないことが明らかである。
外国人、難民への虐待・迫害を強め、収容所で死に追いやる法務省・入管。
難民を認めず、死や迫害の待つ母国に強制送還する法務省・入管。
入管法改正案「長期収容者をとことん弾圧」
「牛久入管収容所問題を考える会」代表・田中喜美子さん
(東京新聞茨城版)
入管法改正案「長期収容者をとことん弾圧」 「牛久入管収容所問題を考える会」代表・田中喜美子さん:東京新聞 TOKYO Web
外国人の収容や送還のルールを見直す入管難民法改正案の国会審議がヤマ場を迎えている。農業・林業分野で外国人労働者に依存している本県もひと...
東京新聞 TOKYO Web
■改悪
■逆手(さかて)
■決意
入管法「改正止めなければ」 国会前で学生ら座り込み
(朝日新聞デジタル)入管法「改正止めなければ」 国会前で学生ら座り込み(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
入管法改正案の審議が続く国会前では14日、改正案に反対する人たちが座り込みで抗議し、「入管法改悪NO!」と声を上げた。
Yahoo!ニュース
入管法改正案の審議が続く国会前では14日、改正案に反対する人たちが座り込みで抗議し、「入管法改悪NO!」と声を上げた。
先月16日から始まった座り込みによる抗議活動。この日は朝から入管施設に収容経験のある外国人やその支援者、弁護士や大学生らが次々に集い、「誰ひとり取り残されない社会を」「難民の送還ではなく保護を」と廃案を訴えた。
3月に名古屋出入国在留管理局でスリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題にも触れ、「ウィシュマさんの死の真相をまずは明らかにしろ」という声も。新型コロナウイルスの感染対策から、大声ではなく拍手や鳴り物で抗議の意を示した。
座り込みには高校生を含めた若者の姿が目立った。大学生だった3年前から入管施設での面会活動を続けてきた小泉秋乃さん(23)は後輩らと参加。「母国に戻れば迫害を受ける可能性のある人まで送還できてしまうのが今回の改正案。何としても止めなければいけない」。面会してきたクルド人のことを思い、千葉県内から電車を乗り継いで駆けつけた。
弁護士の師岡康子さんは「入管体制の根幹は、在留資格がなくなれば人間扱いをしないというもの。そんなひどい法律をさらに改悪するのはありえない。祖国に戻れない人を追放するのは、死んでも構わないということか」と憤った。
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