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赤木ファイル、存在認める。でも赤木さんの命は戻ってこない

2021-05-05 11:22:12 | 報道

(5月5日付朝日新聞より)
赤木ファイル、国が存在認める方針 森友改ざん問題

 学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自死した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)が改ざんの経緯を記したとされる「赤木ファイル」の存在を、国が認める方針を固めたことが関係者への取材でわかった。赤木さんの妻・雅子さん(50)が国などに損害賠償を求めた訴訟の裁判手続きの中で、国は6日にも文書で回答するとみられる。

 国はこれまで、訴訟では「(ファイルは)裁判の争いに関係せず、存否を回答する必要がない」と主張。国会でも、野党が開示を求めたのに対し「訴訟に影響を及ぼすおそれがある」との答弁を繰り返し、存否を明らかにしてこなかった。

 焦点は、ファイルの中身や、それが裁判でどの程度、開示されるかだ。民事訴訟法は、開示によって「公務に著しい支障が生ずるおそれ」がある場合、その部分を外して提出することを認めている。今後、開示の範囲や方法などをめぐり、国と原告側、裁判所の協議が続くとみられる。改ざんに至った経緯や財務省や近畿財務局内での指示の具体的な内容が明らかになる可能性がある。(以下略)

森友文書"改ざん"の真相は…自殺した職員の妻が記録した『11時間の音声データ』に残る"証言"

森友公文書

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】(3月7日)

「今まで2回命日がありましたけど、夫が亡くなった部屋を夫だけにするのはかわいそうで、離れたことはなかったんです。提訴して初めて迎えた命日なので、夫にもすがすがしい気持ちでお参りすることができました。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」

自殺した近畿財務局の職員・赤木俊夫さん(当時54歳)の妻・雅子さん(49)。
なぜ、夫は自ら命を絶ったのか、真相を知るため、国などを相手取り、裁判を起こしています。

雅子さんは、俊夫さんが亡くなった直後から、財務省の関係者らの言葉を録音してきました。

―雅子さんが録音した音声―

【財務省・伊藤豊秘書課長(当時)】
「国会でワーワー言われているタイミングからみると、『なかったらよかったのに』だから『消せ』っていうことにしたわけです」

【近畿財務局の直属の上司(当時)】
「初めから赤木さんは抵抗していました。
涙を流しながら、抵抗していた

11時間を超える音声データには、“公文書改ざん問題”をめぐる、数々の証言が記録されていました。

■森友学園をめぐる公文書の改ざんや破棄…”前代未聞”の事態へ

大阪府豊中市の国有地が、学校法人「森友学園」に8億円以上値引きして売却された問題。
この土地で開校予定だった小学校の名誉校長が、安倍総理の妻・昭恵(あきえ)氏だったことから、 “政治案件”へと発展しました。

【安倍晋三首相(当時)】(2017年2月)
「私や妻がですね、(学校の)認可あるいは、国有地払い下げに事務所も含めて一切かかわっていない事は明確にさせて頂きたいと思います。もし関わっていたら、これはもう、私が総理大臣を辞めるということですから」

こうした中、財務省が森友学園との土地取引をめぐる公文書を改ざんしたり、廃棄したりする前代未聞の問題が起きました。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「(俊夫さんは)毎日深夜帰りで、ちょっと気分転換にもなるので、じゃあ梅でも見に行こうかって。この辺を歩いているときに、電話がかかってきたんです。『上司が困ってるって言ってるから、僕今から助けに行くわ』って、ハツラツとして行きました」

2017年2月、休日に花見を楽しんでいた俊夫さんは、上司から出勤するよう呼び出され、初めて公文書の改ざん作業を指示されました。
雅子さんは、この日を境に、俊夫さんがおかしくなっていく様子を鮮明に覚えています。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「本当に人間が壊れていくんですよね。妄想が見えるから、訳の分からんことを言うわけですよ。
上を飛んでるヘリコプターが自分を追いかけてるとか。マスコミか検察の人やって言ってた。」

公文書改ざんの報道…俊夫さん「僕がやったんだ」「僕は死ぬんだ」

改ざんに手を染めて5ヵ月後、俊夫さんはうつ病と診断されて休職しました。
そして、「公文書改ざん問題」が初めて報道された日…。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「『犯罪行為をしてしまった、僕は犯罪者なんだ、内閣が吹っ飛ぶようなことをしてしまったんや』とは、これまでも言っていたので」
「3月2日に新聞が出て、テレビが大騒ぎになってるときに、『これやったの?』って聞いたら、『うん、これ僕がやったんや』って言ったので。あーとうとう出たんやと。『死ぬ、死ぬ、もう僕は死ぬんだ』ってことばっかり言って」

翌日、自宅近くの山や、ケーブルカーの駅を、あてもなくさまよっていた俊夫さん。
雅子さんは何とか自宅に連れ戻しました。

この動画は、その日の深夜に雅子さんが撮影したものです。

【改ざん報道の翌日に撮影された動画】
(出かけようとする俊夫さんを説得する雅子さん)

俊夫さん「わし車で出かけるけぇ、それだけ許してくれ
――いけん。絶対に嫌じゃ。

俊夫さん「ほな、一緒に行こう車で」
――嫌じゃ、眠たいのに。すぐ警察呼ぶ。

俊夫さん「車で一緒に行こう」
――とっちゃん、そんなんで死ぬって、頭おかしくなっとるよ

俊夫さん「おかしくなってない、大丈夫じゃ」
――おかしいよ

俊夫さん「大丈夫じゃ」
――大丈夫じゃないよ

4日後の2018年3月7日、俊夫さんは自宅で自ら命を絶ちました。
俊夫さんの近くに置かれた手書きの遺書と、パソコンに保存された手記には、こう記されていました。

―俊夫さんが遺した手記-

学園に厚遇したととられる疑いの箇所は、すべて修正するよう指示があったと聞きました
嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省は引き起こしたのです

■「遺書をちょっと見せて」  自宅に訪れた管財部長の言葉

俊夫さんの職場に不信感を持った雅子さんは、関係者が自宅へ弔問に来た際は、録音するようにしていました。

【自殺翌日の音声データ】
雅子さん:最後じゃけぇ来てもらうけぇな、とっちゃん。嫌かもしれんけど、我慢せえよ、とっちゃん。

この音声データは自殺の翌日、親戚が集まった自宅に、俊夫さんが所属していた近畿財務局管財部の部長(当時)が訪れたときのものです。
管財部長は自宅に到着して、約5分後に、こう切り出しました。

管財部長:あの~…遺書かなんかはあった?

雅子さん:ありました。何か出さなければいけないときは、出すつもりはあります。

管財部長:どこに?

雅子さん:それはまだ…私は頭が悪いので、どこに出していいのかも。

管財部長:別に、今日は気にしないので、ちょっと見させて。

雅子さん:それは見せるわけには、いかないです。

管財部長:そうですか。

親族の男性:それは勘弁してください。

管財部長:あー分かりました。

親族の男性:遺族からしたら死んだんじゃねえ、殺されたと思っとるんですよ。

 

さらに、雅子さんの気持ちを逆なでした言葉が…。

管財部長:ちゃんと事実が出るタイミングがあってね。多分それが、まあハッキリしたことは言えませんけど、大きな山が今週、来週だったんですよ。

この4日後に、財務省は問題を公表したのです。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「遺族に対して『あと2週間待てば良かったのに』って、心がないというか。そこから私にとっては、敵になってしまった、最初の言葉がそれだなと思います」

約3カ月後、財務省は当時の佐川宣寿理財局長が「改ざんの方向性を決定づけた」などとする調査報告書を公表しました。

この報告書を取りまとめた、伊藤豊秘書課長(当時)との会話も、雅子さんは録音していました。

【2018年10月の音声データ】
雅子さん:
安倍さんが『これがホンマやったら、首相も辞めるから』って発言は、やっぱり関係あるんですか?

伊藤秘書課長(当時):
国会が、ある意味炎上したのは、あの発言があったから。野党は、安倍さんの首を取りたくて。理財局に対する、色んな野党の「アレ出せコレ出せ」っていうのも、ワーって増えているので。そういう意味では、関係があったとは思います。
とにかく『炎上している国会をさらに炎上させたくない』っていう、間違いですけど、そういう動機ではあったとは思います。色々な細かいきっかけやら、何やらはあるかもしれませんけれど、そこはもう、理財局長の判断ですから。

そして、近畿財務局の直属の上司(当時)は、雅子さんに重要な証言をします。

2019年3月の音声データ】
近畿財務局の直属の上司(当時):
パラっとだけ見たんです。めっちゃきれいに整理してあるなと。全部書いてあるやんと。どこがどうで、何がどういう本省の指示かって。
修正前の文書であるとか、修正後の文書であるとか、何回かやり取りしたようなやつがファイリングされていて、それがきちっと、パッと見ただけで分かるように整理されてある。
これ見たら、我々がどういう過程でやったのかということが全部分かるので

「俊夫さんが“改ざんの詳細をまとめたファイル”が存在する」と明かしたのです。

さらに、雅子さんが保存していた音声データを調べると、この約7カ月前にも…。

【2018年8月の音声データ】
近畿財務局の直属の上司(当時):
検察に対して文書を提出する際に赤木さんから相談を受けて、前後、きれいにきちんとまとめておられた。
赤木さんって、そういう仕事の仕方をされますから。ファイルにとじてあったりとかで、それはもう、(検察に)出してるんですね。それ以外にも、例えば、データとかあったとは思いますけど。

「検察に対して、紙をとじたファイルと、データの形式で、俊夫さんが作っていた資料を提出した」と説明した上司。

近畿財務局の直属の上司(当時):
(赤木さんはファイルの提出が)原因で、近畿財務局の仲間が傷つくことになりはしないかと、思われていたのかなと思うんですけど。
赤木さんが、ああいうふうにまとめて頂いていたことで、救われている職員は本当にたくさんいますし、僕も感謝しています

■”赤木ファイルは存在する…証言を受けて財務省は

関西テレビは、この一連のデータをもとに、近畿財務局の直属の上司(当時)と、伊藤豊元秘書課長(当時)に対して、取材を依頼しました。
すると、財務省から一括して、書面で回答がありました。

「赤木ファイルの内容をふまえて、調査報告書を作成したのか」という質問には…。

【財務省の回答】
「調査報告書については財務省としても説明責任を果たす観点からできる限りの調査を尽くした結果をお示ししたものです」

赤木ファイルについて言及を避けた形で回答しました。

そして、赤木ファイルの有無については・・・

【財務省の回答】
「ご指摘のファイルについては、訴訟に関わることであるため、訴訟外の言動等によって、司法審査に影響を及ぼすべきではなく、コメントは差し控えています」

提訴から1年。
国は裁判の中でも、「赤木ファイルが有るか無いか」も含め、回答を拒み続けています。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
これだけ引き延ばしをしているということが、何の意味があるのか、何を隠したいのか、どうしてそんなことをするのか、不思議でならないです。(赤木ファイルが)あることは間違いないと思うので、速やかに公にしてほしいと思っています

音声データが克明に物語る“赤木ファイル”の存在。
雅子さんの思いは、真実が知りたい…ただそれだけです。
(カンテレ「報道ランナー」3/18放送より)


改ざんの判断は佐川さんです



赤木さんの「死の歯車」は、この人物の、この発言から動き始めた



しかし、この人物は「体調不良」で総理大臣は辞めたけど、国会議員もやめていない。
「コロナは改憲のチャンス」「オリンピックに病院から看護師500人を差し出せ」という菅内閣のバックにいて、何の責任もとっていない。

 

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