「明日の秋津を考える会」会報第51号が発行されました。
令和3年度 習志野市PTA連絡協議会
実践記録「我が家の家庭教育」コンクール
最優秀賞
トンボが教えてくれたこと
秋津小学校 加藤智子 (秋津一丁目)
子育てを通して、今まで知らなかっだ世界を知ることはよくある。私の生まれ育った町でありながら、育児目線で見てみると改めて環境の良さを見つけたりする。それは、文教都市として計画されて作られた町であることであったり、地域の人たちの見守りの層の厚さであったりなど様々である。この度、子ども達と一緒になって取り組んだことで、またひとつ新しい世界を見つけるきっかけとなる出会いがあった。
それは、トンボである。
六月に小学校のプールの清掃があり、お手伝いの保護者が募られた。そのお知らせの手紙にヤゴを持ち帰ることができると書かれていた。「ヤゴか。確かトンポの幼虫だったっけ。小学生の時に見たような記憶がある。私自身は昆虫が苦手だけれど、子ども達にはいろんなことに興味を持って欲しいな。生き物の学習のきっかけにもなるかもしれないし。」と思い、子ども達に聞いてみた。すると、年長の弟は「ヤゴ欲しいi」と乗り気。小学四年生の姉は「別にいいよ。」とあまり乗り気ではないが賛成してくれた。ヤゴの飼育法を調べてみると、それほど難しくなさそうだ。
プール清掃当日。水を流す前に確保された沢山のヤゴがバケツに入れられていた。最初は触るのもおっかなびっくりだったが、エビのような雇触で意外と平気だった。二・三匹のつもりが、先生が「折角だから。」と足してくれて、結局、十三匹のヤゴを連れ帰る事になった。そのたった二日後、一匹がトンボになっており、家族皆で朝から大騒ぎ。それにしてもこんなに早くトンボになるなんて。
それからというもの、俄然トンボについての興味が高まった。図書館でトンボの図鑑や絵本を借り、何の種類か、どのくらいで羽化するのかなど、次々と湧いてきた疑問について調べた。朝起きたら一番に、トンボになっているかどうか確認をする事が習慣になった。夜中に起きて羽化の瞬間を撮影した。羽化は実に神秘的であった。今までこんなにもトンボを間近に見たことがあっただろうか。十三匹中、七匹を見送る事ができた。飛び立つトンボを見送るときは、何とも言えない感慨深い気持ちになった。ペットのいない我が家にとって、感動と興奮の三十三日間であった。
次々とトンボが湧き起こった。こんなにも身近にたくさんの生き物たちの世界が広がっている事をトンボが教えてくれた。実際に触れ、心を動かされたこの体験こそが、私にとっては生きた学びとなった。これからも、子ども達と同じ目線で、新しいことに興味を持ち、共に学ぶことを読けけていきたい。生きた学びの題材は、何気ない普段の生活の中にこそあるのだから。
紙芝居じじいのぼやき!
子どもの日に趣味の紙芝居をやるため、2年ぶりに香澄公園に行きました。子どもがぷらさがり遊具(ターザンロープ)で楽しく遊んでいると思ったら、使用禁止になっていました。知人の話では、半年前から使えなくなっているらしいとのこと。いつ修理されるのでしょう。
私、健康のために谷津干潟まで毎日歩いているのですが、もうやたらに立て看板が立っています。谷津干潟に限らず。あちこちにどんどん増えています。芸術を愛する私は、はっきり言って、この看板は気持ち悪い。汚い!と感じています。
写真のペンチは私の記憶だと、5年ほどほったらかいしになったままです。そこで何を言いたいのかと言うと、「看板立てるよりベンチを直せ」、「子どもの喜ぶ遊具を直せ!」
管理責任者の方々、なんとか考えてもらえませんか。(関 嘉民)
命の大切さ
孫が持って帰る中学校の学校だよりを楽しみに読ませてもらっている。その中で「命の大切さ」という校長先生のお話が、とても興味深かった。
命の大切さと言うことから、日本人なら誰もが知っている歌で、野口雨情作詞・中山晋平作曲の童謡「シャボン玉」に触れて、
『シャボン玉の歌は野口雨情が、生まれて8日でなくなった娘の死をを悲しんで作った歌。
♪
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに 壊れて消えた
せっかく生まれてきた命。
ずっといつまでも生きていてほしかった
と言う父親の悲しさがこめられています』とあった。
命の大切さを野口雨情のシャボン玉の歌を通して生徒にお話しする校長先生が素晴らしい。
あかるく歌っていたシャボン玉の歌に、子を亡くした親の気持ちが込められているなんて知らなかった。これからは「シャボン玉」を歌うたびに悲しくなってしまうな。(R)
編集後記
会報も51号を迎えた。
市から詳しい説明もなく、突然、秋津幼稚園が廃園になった。市はいずれ秋津小も他校に統合すると発表している。それがきっかけで2017年7月に会報1号を発行し、以来、秋津小学校を守るために5年間続けている。
新1年生の入学式か済むと、小学校のロータリーに大小の鯉のぽりが上がり、ビオトープでは5年生の授業の田植えが行なわれ、月末には地域と学校の大運動会。
コロナ禍での制限つきとは言え、季節の一瞬一瞬が子どもたちの心に何かを残していくことを願う。(K)