GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

棘のある葉

2014-01-19 23:17:39 | 農業・食品

昨夜は室内でも14度まで気温が下がり身体が冷えて寝付けませんでしたが、思うにこの気温は外気と変わらないようでその原因は壁板の隙間から吹き込む外気。寒いだけでなく、土埃も吹き込むので掃除・洗濯を減らすためにもと隙間を障子紙で目張りすることにしました。そんなわけで昨日までの3日間は掃除・洗濯や流し台の設置やら壁の隙間塞ぎ、アリ対策などに明け暮れ、しかもすべてが中途半端。気分転換にきょうは3時過ぎからバイクを走らせてダクダム・コンミューンに行きました。

家を出ようとすると小鳥が飛んで来て柱に止まるのが見えたので久しぶりにシャッターを押しました。画像を見ると嘴の先がモズにそっくり。モズ科は4属33種あるそうなので、その中の一種のようです。

    

3時を過ぎても気温は25度ほどあり、Tシャツ一枚で過ごせるとは言えバイクで20㎞ほど走るとなると厚着したほうが無難です。日本から持って来たフリースを中に着て出発。

古くからこの地に住み人々が庭先にどんな樹木を植えているのか確かめておこうと思いました。最初に目に付いたのは野菜のように植えられていた棘のある葉でした。

    

道路には真新しい電柱が立っているので最近になって電気が引かれたようです。

      

今まで見たことのない樹木が思いのほか多く、ひたすらカメラを構えるだけで時間が過ぎてしまいました。ここも風が強く枝が揺れ続けていました。

      

アボカドの木もありましたが、まだ幹は細いのに花が咲き実も生っていました。

      

アボカドの実の色も家にあるものとは違って赤く、異なる品種のようです。 

      

この木のある庭には人が居たので木の名前を聞いてみました。「コー」という木だそうです。庭には放し飼いの豚や牛の糞がふんだんに落ちていたので果樹の生育には好都合のようです。


夜のキャッサバ掘り

2014-01-17 23:16:11 | 農業・食品

雨樋の下に置いてあるバケツには一滴の水も残ってないので、たぶん今年になってから雨は降っていない様子。日暮れ時にホースを伸ばし、果樹に水を遣りました。日本の水道と違って1000Lのタンクに組み上げた水の水圧は弱く、カインズで買ってカンボジアに持ってきた散水ノズルを付けると情けないほどチョロチョロとまるで犬の小便の如き有様でした。それを見ていた隣家の青年が、「もっと太いホースで撒かなくちゃ駄目だよ」と言わんばかりに近寄って来ました。

散水をしばらく手伝ってくれた後、「ドムロンを掘らせてくれ」とのこと。食べるつもりもなかったキャッサバ芋のことと気付くのに暫く時間が掛かりましたが、快諾すると既に日が落ちてしまっているのに鍬を持って来て掘り始めました。庭のキャッサバは飼料用ではなく食用の甘味種と大家さんに聞いていましたが、調理方法も知らないので放置したまま。意味もなく高々と聳え立っていました。

    

小さい芋5,6個は直ぐに掘り出せたものの大きな芋は土中深くにあるようなのですが、暗闇に包まれてしまったのでコードを伸ばして電球を付けての作業になりました。最後に掘り出した3個はこの大きさ。

「焚火をするから後で寄らないか?」と誘われましたが、クメールがからっきしの身には気乗りしないお誘いです。それでも日本から持ってきた落花生もあるので顔を出しました。まさかキャッサバの焼き芋をしているなんてことはなさそうですが、一応聞いてみると「明日調理する」とのこと。外気はたぶん17度前後。寒いと言うほどではありませんが火の近くには仔犬も来ていました。

旧歴12月17日の月はまだ満月に近く、薄い雲を白く照らしていました。流れる雲の後ろにはオリオン座が見え、焚火に当たりながら冬の星座を眺めたのは初めての経験でした。


二週間振りのモンドルキリ

2014-01-16 23:28:50 | 生活

寒い日本からカンボジアに戻りました。今までは毎年冬に日本に帰ると風邪を引いてしまっていたわけですが、今回は胃痛と痔。どちらもカンボジアを発つ前の発症でしたが、胃痛は正月三が日を過ぎるまで収まらず折角のお節料理も恨めしく眺めるだけ。それでも「ガストール」と「ボラギノール」のお蔭でか日本を離れる前にはどちらも回復した様子。

14日の早朝に寒い日本の家を出たためスーツケースに入りきれなかった衣服も重ね着して来たのですが、プノンペンはTシャツ姿の気温。行きの預け荷物は15㎏しかなかったのに帰りのスーツケースは26.5㎏もあり、空港のカウンターで「3キロ分スーツケースから出して手荷物にしてください」と言われてしまい、折角詰め込んだスーツケースを再び開けることに。超過料金を払うよりはまだ救われた思いがしないでもありません。

プノンペンで買い物をしたため脱いだ衣服を含めて荷物は更に増えてモンドルキリへのバスに乗りました。モンドルキリからは33,000リエルだった運賃が、プノンペンからモンドルキリへは何故か50,000リエル。理解しがたい運賃設定に料金表を見せて貰ってから支払いました。それでも帰りの座席は満杯で窮屈でした。プノンペンを8時30分発、サエンモノロムに着いたのは夕方6時を過ぎ、重いスーツケースを引きずって歩いてるうちに真っ暗になってしまいました。下り坂が多いから楽だと思っていたのは大間違いで道路の舗装状態が悪いためかなりの重労働となり、40分間ひたすら耐えることに。

留守にしていた二週間の間に部屋の中は土埃が積もっていました。板の継ぎ目から吹き込む細かい赤土。たぶんこの間、雨は降らなかったようです。

今日の朝になり、戻って来たのを喜んで出迎えてくれたのは隣の猫と仔犬だけ。猫はいつの間にかテーブルの上に置いたパンの袋を持ち出して食べていました。仔犬は驚くほど大きくなり、猫を追い掛けるようになっていました。

まだ蕾だったワックス・アップルは花が咲いていました。12月29日はこんな状態でした。

      

裏庭にある名前を知らない木の花は実が生っていました。

      

アボカドは花が残りわずかとなり、実の成長が目立っていました。まだ食べるまでには4・5ヶ月掛かるようですが。

    

モンドルキリに向かうバスの窓からはマンゴーの実やカシューの小さな実を見ることができました。わずか二週間と思っていたものが、二週間も過ぎてしまったと感じる一日です。