GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

口座開設ツアー

2007-09-14 02:00:58 | 社会
H君が事務所に寄り、「これ知ってる?」とDVDを見せました。「ガイアの夜明け」というタイトルで、聞いたことがあるようなないような。てっきり映画だと思って再生してみるとTVの日経特集番組の録画でした。サイゴンの市内が映し出され、株価高騰に沸く証券市場の活気というか混雑振りなども。何とそこで通訳してるH君の姿も映っています。TVに映ると知っていて格好つけているのか、いつもよりは精悍な感じで流暢そうに喋っています。

「この頃がピークで今は証券会社もこんなには混んでないよ」とのこと。TVの内容は団塊の世代の退職金をベトナムやインド株に投資して運用するというようなもののようですが。何とそれで今やベトナム株購入のための「証券口座開設ツアー」というものまであるのだとか。べトナムと言えばベトナム戦争を意味した時代の世代がそれから40年を経てベトナムの土を踏み証券口座の開設というのも巡り合わせというものでしょうか。

勿論、株を買いに来る日本人ばかりではなく、8月は国連環境計画(UNEP)親善大使の加藤登紀子が訪れ、先週は村山富市元首相来越の記事がありました。南北統一後初めてベトナムを訪れた日本の首相。ということはハノイを訪れた初めての首相ということかも知れません。その日のことはよく覚えています。1994年8月、小学生だった娘を連れてフエからハノイ行きの列車に乗りました。フエの駅は今も当時と変わっていませんが、列車に乗り込むなり「おしっこクサーイ」との欧米人女性の日本語の叫びが聞こえました。コンパートメントの寝台車で同室のベトナム人二人と一緒で、ラジオを聴いていた一人が、「今、日本の首相がベトナムに着いた」と教えてくれました。

村山元総理は1924年生まれだそうで(1912年生まれのボー・グエン・ザップよりは一回りも下ですが)、Hội đồng thúc đẩy hòa bình hữu nghị Nhật - Việt (JVPF)日越平和友好促進会議(?)の議長なのだとか。トゥイチェ紙のインタビュー記事の見出しは「揺ぎ無い発展のために教育への投資を」と書かれてました。80歳を超えても頑張っておられることには頭が下がりますが、教育投資・援助の中身がホーチミン市3区にあるレ・クィ・ドン高校の日本語教育というのにはガッカリです。写真は高校内の「村山日本語学校」の開校式。何でこういう安易な援助をするのでしょうか。だから社民党は・・・などと口走りたくもなります。








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