ベトナムの韓国との貿易収支が2011年は84.6億ドルの入超になったとのこと。対日貿易では12億ドルほどの出超(2010年)なわけですが、この韓国貿易の入超額の増大はベトナムにとって「新たな懸念」(nỗi lo mới)だそうです。
http://cafef.vn/20120304091334831CA33/nhap-sieu-tu-han-quoc-noi-lo-moi.chn
・・・・・2011年ベトナムの入超額は全体で101.6億ドルだったが、韓国との間では84.6億ドルの入超額となった。これで韓国はベトナムにとって中国に次ぐ2番目の入超大国となったことになる(中国と韓国を合わせた入超額は219億ドルに達する)。
ベトナムから韓国へのの輸出は原油、石炭、コーヒー、水産品、ゴム等の素材品であり、工業製品は木製品、縫製品、靴・サンダルであるが純粋な委託加工(gia công)であり、低い段階の委託加工ですらある。
ベトナムの韓国からの輸入はパソコン、電子製品、部品、自動車完成品および部品、機械設備と部品、鉄鋼、プラスチック材料、各種繊維製品、皮製品用材料など価値の高い工業完成品である。
ベトナムの入超額全体に占める韓国からの入超額の比率は、2008年34%、2009年37%、2010年50%、2011年83%と急増している・・・・・・とのこと。
しかし、カンボジアの対ベトナム貿易収支はより「懸念」されるべき状況で、2010年のカンボジアの貿易収支は全体で17億ドルの入超でしたが、2011年の対ベトナム貿易では19億ドルの入超を記録しています。
ベトナムとカンボジアではGDPに7.7倍の差があるので、カンボジアにとってこの19億ドルの入超額の重みはベトナムの対韓国入超額以上のものではないでしょうか。
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