GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

世銀カンボジアへの融資停止

2011-08-10 00:19:35 | 新聞・書籍
プノンペン市のブオンコク湖周辺に住む住民の立ち退きを巡る問題について、世銀はカンボジア政府による住民への援助が行われない限り融資を再開しないと発表しました。

http://www.reuters.com/article/2011/08/09/cambodia-worldbank-idUSL3E7J920D20110809



土地開発を巡る住民と開発業者・行政とのトラブルはベトナムの新聞でも度々目にしましたが、カンボジアでの今日の土地紛争はより深刻な問題のようです。

もっとも2001年頃に起きた中部高原の少数民族の反乱暴動‐カンボジアへの亡命については当時べトナムのメディアでは殆ど取り上げられなかったため事の重大性にも関わらず考えずに過ごしていただけなのかも知れません。

古くはイギリスの「土地囲い込み」として歴史の教科書や「資本論」にも出て来る土地収奪の歴史現象が形を変えて眼前で展開されているかのようにも感じます。

数年前のカンボジアの土地バブルは数多くのお金持ちを生み出したようです。プノンペンの街を走るレクサスや高級車の数には驚きます。軽トラックが何台も買えるのに・・・と思ってしまうわけですが、スズキのショールームにすら軽トラックの展示はなく、あるのは4万ドルのVITARAと2万ドルのSWIFT。農業を産業基盤とする国家でありながら農民に提供される自動車は輸入されないというのが現状のようです。

10年ほど前だったか、戦後の人口増加で農地が不足し「農民の暴動が起きる」と吠えていた政府高官の発言を新聞で読みましたが、今や食糧不足・食糧確保を求める外国資本に対し70年間リースで気前よく土地を提供している状況にあります。







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