GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

掃除

2006-10-16 14:25:49 | 生活
きょうこの小説を読んでしまうと、明日の日曜日の午前中カフェで読む本が無くなってしまう。などと思いながらも、とうとう佐藤正午の「ジャンプ」を読み終えてしまいました。初めのうちは少々退屈でしたが、主人公が下戸であるところに惹かれてか、TVのサスペンスドラマを最後まで見てしまうように没頭してしまいました。ちょとした日常生活の描写や会話にすら、ここにはない日本を感じて懐かしくなったりもするから。「流星ワゴン」や「ラッシュライフ」より夢中に読めたのはそのせいかも知れません。でも、その懐かしさみたいなものは、単なる風景ではないようで、例えば偶に目に入るNHK・BSの映像を見ても懐かしさなどありません。ネットで日本のニュースも毎日読んでいますから日本が懐かしいと感じるのも可笑しなことです。

クボタ君が用意してくれた「三丁目の夕日」のDVDも先週観ました。建設中の東京タワーとか銀座の風景や都電、氷を入れて冷やす冷蔵庫などは、子供の頃を思い出します。オート三輪はここでは毎日ゴミ回収車のそれを見ているせいで今ひとつ。それより登場人物にはどうも懐かしさが伴いませんでした。風景を50年前に戻し、当時を再現した物語である筈なのに、ストリーはそうであっても、何か違うよなーという感じでした。かろうじて小雪という女優さんの雰囲気(ラストサムライでしか見てないせいか)に懐かしさがありました。懐かしさというよりは虚構の世界が作り出すリアリティーということなのかも知れません。その意味では「リンダリンダリンダ」のほうが懐かしさも感じたし、リアリティも感じることができました。知ってる俳優が一人もいなかったせいかどうかはわかりません。

先週の日曜日は結婚式の披露宴に出掛けたのでしたが、それからもう一週間も経ってしまってることに驚きます。エクアトリアル・ホテルの披露宴式場には500名ほどの人数で、他の知り合いも来ているはずですが、とても探せるものではありません。新郎新婦に両親が付き添って入場する姿を見て、自分もこんな表情をして娘の結婚式に出ていたのかと思うと少々情けない気分になりました。

今回の週末もまたADSLがつながりません。この近所のネットカフェでは日本語入力の設定をしていそうもなく、それを確かめに行くのも無駄のような気がします。本棚を眺めて岩波新書の「金融システムの未来」を取り出しました。10年ほど前の本です。経済関係の本は読んだかどうかも殆ど記憶に残ってません。ベトナムの銀行も何れはこの成長過程の後、「不良債権」問題を抱えるかも知れないし、などと思って読んでみる気になりました。が、一度に20頁ほどしか読み進みません。集中力が持続しないわけですが、こういう時は何故か他のことに集中力が発揮されます。期末試験の前に机の引き出しの整理を始める高校生みたいなものです。久々に部屋の掃除を始めてしまいました。乾期に比べれば埃っぽさも10分1程度なのでしょうけど、終えてみれば鼻の穴の中は真っ黒。空気清浄器を使ったら毎日フィルター交換をしなければならないに違いありません。


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