GOVAP便り

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レ・ドゥク・ト

2007-07-10 21:26:08 | 地理・歴史
昨日は早々に仕事をたたみ、家の近くのカフェへ日本-カタール戦を観に行きました。21インチのTV2台の他に大画面のTVが1台置いてあり、電気代をケチってか大画面はサッカーの試合の時だけしか映しません。日曜日のベトナムの試合よりも2時間ほど早いためもあって店はガラガラでした。それでも数人の客が熱心にこの試合を観ていました。

わが借家の住所もLe Duc ThoのHem(路地)で、カフェはLe Duc Tho通りに面しています。このレ・ドゥック・ト通りの名が誰の名前から取ったものなのかを考えることもなく2年を過ごしていて、先日ふとパリ和平会談の時の「レ・ドク・ト」のことだと気付きました。確か当時の日本の新聞ではそのように表記されていたと思います。「ノーベル平和賞を辞退したただ一人の人物であり、ジャン=ポール・サルトル以降初めてノーベル賞を辞退した2番目の人物」だと日本語ウキペディアにありました。

僕にはQatarをカタールとも読めないわけですが、ベトナム人に話しかけられたQatarの発音には何を言ってるのかさっぱり。カタカナ表記で覚えてしまうと結構勘違いも多いようです。中部のフエを「ユエ」と発音する日本人もいました。Hueが何でユエなのか不思議ですが、以前の日本の地図帳にはそう記載されたものがありました。フランス語ではHueのHを発音しないためだそうで、それでもフランス人の発音を聞き取って地図に記入したとも考えられず、分かったようで分からぬ話です。もしそうであれば、ビッシー政権下のフランス領インドシナに日本軍が侵攻した際のことでしょうか。もっとも、「フエ」が正しいとしても僕の発音が通じるわけでもなく、Hを発音するかどうかより、声調のほうが重要なようです。

今でも自分ではかつての「ベトナム共和国」初代大統領をゴ・ジン・ジェムと発音してしまい、それでも知り合いのベトナム人に訂正されることもなく過ごして来てしまいました。ベトナム語では Ngô Đình Diệmですからゴ・ディン・ジェムとしたほうが良さそうです。英文表記だとNgo Dinh Diemになってしまうので、ゴジンジエムかゴディンディエムとしかなりません。ベトナム戦争当時は英文表記のベトナム語名をカタカナに直して報道されていたようです。

グーグルやウィキペディアのお陰で何かと調べ物も楽になりました。特にベトナム語Wikipediaには助かります。ただ日本語版にない項目の場合、ベトナム語版で検索するには声調記号なども入力しないと検索できないのが辛いところです。ベトナム語のUnicode入力に慣れねば・・・と思いつつスペルも覚えていないわけだし。



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