Chi Linhから東へ80kmほどでハロン湾に着く筈です。ハロン湾はまだ一度も見たことがなく、また見たいと思ったこともありませんでした。今回も中国国境にあるMong Caiまで行く途中に折角だからちょっと寄ってみようという程度のことでした。国道18号線の道路沿いで休憩してコーヒーを飲もうと思って探してもCafeの看板が出て来ません。たぶんありそうだと思う店に寄って注文すると、店の人は「これしかないけど」とネスカフェの「3 in 1」の袋を取り出しました。仕方がないのでそのインスタントコーヒーで我慢することに。店の庭にはサトウキビが植えられ、それを絞ってMia Daを売る店だったようです。それなら仕入れも簡単。必要に応じて切れば良いだけのことで、鮮度が保てます。確か、サトウキビは切ってから時間が経過すると糖度も落ちるのだとか・・・
再び走り出し、田圃の空に凧が見えました。自作の凧のようで、見たことのない形でした。
ハロン市街に入り海岸に近づくと、大きなホテルが立ち並んでいました。一目海を見ようとバイクを走らせても道路脇には大きなフェンスが張られ広告しか見えません。延々と続く広告にウンザリしてやっと海が見えたかと思うと、目に入ったのは観覧車とロープウェイ。世界遺産のイメージがガタガタに崩れ落ちました。
ガイドブックも持たずに来たので訳も分からないまま、取敢えず橋を渡って西方向に進みました。何処から何処までがハロン湾なのかも知りませんが、東京湾と言っても神奈川県から千葉県に渡るわけですからそれなりの距離があるのかも・・・と。暫く走るとVan Don方向との標識が見え、何処かで聞いたような地名だったのでそちらに向かいました。
Van Donの町に入ると制服姿の公安の数も多く混雑していましたが、外国人旅行客の姿もチラホラ。更に進むと港があり、観光客が溢れてました。確か古い時代からの中国との貿易港だったかと。地図を見ると大小さまざまな島があり、此処で積み込んでいる氷は離島に運ぶためのもののようでした。無事ハロン湾の景色を眺められて満足。ミニホテルがたくさんある割には料金、質共に不満が残るものでした。