タインホア省はホーチミン市、ハノイに次ぐ人口を有し、面積も全国で5番目の11,132Km2。漢支配下の時代には九真郡に属し、今の政府の地理区分では北中部に位置します。紅河デルタとは異なる気候や文化がどのようにあるのかが気になったりもします。明からの独立を勝ち得たレロイのラムソン蜂起の地でもあり、とりあえず世界遺産に登録された胡朝城塞を見に行きました。
着いて驚いたのは、ゲートがあり入場券を買わねばならないのか、と思ったものの周辺住民の生活道路のようで、「エンジン付きの乗り物で入場禁止」と表示があるものの皆バイクに乗ったまま通過しています。面倒なので私も後に着いてそのまま通過。外壁を登って中を見ると只の田圃が広がっていました。従って周辺は世界遺産の町という雰囲気は何もなく、勿論観光客用のホテルなどもありません。のんびりできる場所なら一泊するつもりでしたが当てが外れ、もう少し西北に向かって山地方向に進むことにしました。
ホーチミン道路に出たので、それを暫く北に走ってからニンビン方向に下りました。トラックの通行などもあるとは言え、国道一号線と比べると交通量も少なく、周りが緑に囲まれていて気分は爽快でした。タインホアから北は各省都間の距離が短く、どの方向に走ろうか選択肢が出来ることになりました。
初めて来たニンビンの町は地理を捉えられず、静かな場所の安いホテルを探してみましたが、結局観光地となっている郊外のTam Cocに泊まることに。
朝食付きで一泊33万ドン。快適さを考えれば高いとは言えない宿泊料でした。生憎小雨続きで二泊しました。