GOVAP便り

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水産品展示会

2008-06-15 23:21:35 | 農業・食品
12日からの3日間、ホーチミン市でベトナム国際水産展示会(Vietfish2008)が開催されたので、土曜日に見に行って来ました。130を超える会社・団体と170以上のブースとのことで、スペイン、イギリス、ノルウェー等海外からの参加もあるとのことでした。

多少は養殖魚の知識も身に付きつつあるこの頃、それゆえ疑問も増えてこういう機会に・・・などと期待もしていたわけですが、会場に向かった時間が遅かったので、二つ三つのブースを回っただけで携帯電話が鳴り、「今日は職場の懇親会」で食事に行くとのこと。後10分待ってくれ、と返事して集めたパンフレットは僅かばかりで以下の通り。
(水産飼料関係)
Cty CP Viet Phap PROCONCO
VIALIS VIETNAM
Ocialis
(水産加工輸出企業)
ANGIANG AFIEX COMPANY
AGRIMEXCO CAMAU
NHATRANS SEAFOODS
(他)
NITTO-FUJI INTERENATIONAL Vietnam
Cty Lien Doanh Bot Quoc Te INTERMIX
Cty Lien Doanh HINO MOTERS Vietnam

Binh Gia 通りの店に着くと、すでに食事会は半分ほど進んでいて胃袋はちょっと損した気分。食事の味付けに多少の違和感があっても今更ながらのことだし、ビールの乾杯を5分毎に繰り返す騒々しさを平気で無視する図々しさも身に付いてはいるわけですが、それでも何処か内臓を満足させる食事とは違うような気がしてます。

それでもちゃんこ鍋を食べ続けなければならない外国人力士と比べれば、まだ幸せだとは思います。すべての違和感を否定して歯を食いしばり、上り詰めれば腰痛だと言って故郷に帰りサッカーするのも無理からぬこと。それよりも、加藤ともひろ君は「自動車絶望工場」でどんな食事をしていたのでしょう。

奥田英朗の「最悪」で描かれていた落ちこぼれ銀行マンの食事風景も衝撃的でしたが何処かありそうな話だと思えました。食事に無頓着に生きて来た自分に語る資格はありませんが、楽しく食事を採れるかどうかに思いを馳せねばならない時代に日本社会はなってしまったような気がします。仲間と呼べる人々の存在を感じられない派遣労働者の工場の昼食風景は、おそらく月給1万円に満たないべトナムの縫製工場の女工さん達のそれよりも悲しく辛いものなのでは、と10年ほど前の工場での昼食風景を思い浮かべました。

などということが頭を過ぎり箸を休めていると隣の席のオバサンに「何をそんなにつまらなそうな顔をしてる」のかと問われる始末。「だってこの飯美味くないから」などと言えればわが人生も変わっていたのでしょうけど、財布から娘の七五三の写真などを取り出し皆様に披露してその場を取り繕いました。

文化の違いを痛感することはしばしばあれど、一番迷惑なのが、職場で僕に気があると公言して憚らない女性。幸か不幸か女性が20名を超える職場では必ず遭遇します。しかも毎回、俺にも選ぶ権利はあるだろうに、と思ってしまうタイプばかり。お陰でからかわれること以外得るものはないわけで辟易としているところでした。それへのささやかな反撃のつもりでもありました。