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ボーバンキェット元首相死去

2008-06-14 00:05:19 | 天気
11日にシンガポールの病院で死去のニュースは日本メディアのサイトの方が早く、トゥイチェ紙のサイトに載ったのは昨日の夕方でした。
BBC NEWSの見出しでは、EX-Vietnamse PM VoVan Kiet dies
トゥイチェ紙朝刊では、Chu Sau Dan da ra di
とSau Danという「別名」が大きく記されていました。

ドイモイ政策が日本でも盛んに報道されるようになり、市場開放が進展し始めた時期の首相でしたので、その名前だけは強烈に記憶に残っていました。90年代のベトナム象徴としてなのか、ニュースは僕にとっても一抹の寂しさが過ぎりました。

1922年11月23日生まれ、享年86歳(ベトナムの数え方では)。本名Phan Van Hoa。Trung Hiep村、Vung Liem県、クーロン省(現ビンロン省)出身。1938年、16才で抗仏革命闘争に参加。1939年インドシナ共産党入党。1959年までメコンデルタでの闘争を指導し、1959以降サイゴンおよび南部の指導的地位にあったようです。
最初の妻と4人の子供を戦争で亡くしてるとのこと。

キェット元首相がそんな人柄であったのかはまったく知りません。シンガポールの病院で自身の一生をどのように振り返り、何を回想していたのかは知りたいものです。生まれ故郷のメコンデルタVung Liem県は今だ冷蔵庫の普及率8%。たぶん氏の少年時代と変わらぬ風景も多いのではないかと思います。日本の首相では故田中角栄と4歳違い。