GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

深夜の困惑

2006-11-05 05:23:47 | 生活
日本の秋の空気が心地よかった分だけ、サイゴンの気温に慣れるのには時間が掛かりそうです。乾期の始まりで湿度も60%ほどまで下がり、二週間前から比べれば過ごしやすいはずです。ところが、何もしないでも体力が消耗していくような気だるさで、細胞の活動量が半減したかのようです。夜風に当ろうかと深夜1時になってバイクを走らせてみました。15分ほどして家に戻ると鍵を外しても門扉が歪んでしまっていて開きません。観音開きの片側は何とか開きましたが、もう片方はコンクリートの地面に挿したストッパーの棒が曲がってしまっていてどうにもなりませんでした。

今しがた慌しく立ち去る二人乗りのバイクとすれ違ったところです。後部座席の男は中途半端な格好でバイクに跨ってました。どうやら彼ら二人はこの家に侵入を企てて門扉を力任せに押していたということのようです。家の電気は点けたままですから、外出を見られてのこととも思えず少々不思議な気もしますが、緻密な計画性があればこの家に入ることもないでしょうから、手当たり次第に試みたということなんだろうと思います。最近は向かいの工場の壁の前に注射針が捨てられていることも少なくなりましたが、気を抜くことはできないようです。

未遂に終わったとは言え、門扉が半分しか開かないのでバイクを入れることができません。無理やり押し込もうとするとステップが引っかかってしまいました。7年前も走ったバイクですが、当時は新車で2000ドルもした唯一の個人資産です。放置するわけにはいきません。
前輪の泥除けやステップのゴムを外すとどうにか通り抜け、ほっとしました。
お陰で今朝は自転車通勤でした。これからは乾期だし、自転車で通っても事務所までの時間は大して変りません。しかし腿の筋肉が衰えていて慣れるまでには時間がかかりそうです。

ベトナムに戻る前日ハラダ君に会い、PCのセキュリティシステムの話を聞きましたが、こちらで身につまされるのは生活のセキュキティです。鍵の束を持ち歩き、留守番を置くということ以上に効果的なシステムがあるとは思えませんが。