多少暑さも和らいだかに感じないでもない今日ですが、それでも暑い。4月は半分以上プノンペンを離れていたのに20Lの飲料水ボトルは2週間で底をついてしまいました。
熱帯気候で生活するには水分の補給が大切だそうで、そう言われるまでもなく喉が渇くので水を飲んでいますが、ふと、暑さの中での食欲減退はこの水の飲み過ぎによる塩分不足が原因かと思うようになりました。と言うのは、水を飲んだ時に梅干しを食べると何とも爽快な感じがするからです。

中公新書「世界史」にも書いてありました。「人間が穀物を食糧にするとき、からだの体液のバランスをとるため塩が必要になった」。塩辛い汗をかいて水を飲むだけで塩分を補給しなければ体液のバランスがとれない―そう言えば数十年も前に真知子さんに言われたことも急に思い出しました。
特選越生梅干しは十分にありますが、水がなくなったので20Lの空ボトルを持って向の店に買いに行くことにし、ドアを閉めた瞬間、鍵を持ち忘れたことに気付きました。内側からボタンを押して閉まるタイプの鍵で外出する時は忘れないように下駄箱の上に掛けています。が、きょうは珍しくサンダル履きで出た気軽さが敗因でした。
隣りの部屋のドアを叩き、部屋に上がらせて貰いベランダ伝いに回ってみると、ベランダのドアの鍵も掛けてしまったことを思い出しました。窓の鍵は掛かっていないものの窓には鉄格子があってどうにもなりません。

幸い昼間のことなので鍵屋を読んで開けて貰うことはできそうです。しかしバイクの鍵も部屋の中に置いたまま。鍵といってもベランダの扉は中からの留め金なのでガラスを割れば開けられます。窓から扉の留め金までは1mほどなので、先端がL字型の長い棒があれば引っ張って何とかなるのでは・・・。隣室の若いお母さんが心配そうに見ているので、簡単に諦め再び部屋を通して貰って戻るわけにもいきません。すると隣りのベランダの箒が目に入りました。


プラスチック製のT字型なので、これで何とかなるかも。先端部がスポンと抜け落ちてしまうかと心配でしたが無事留め金は外れてくれて一件落着。
お陰でアパートの隣室の家族とも顔見知りになることに。