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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ラタナキリ州

2012-04-23 22:10:02 | 交通

猛暑のプノンペンを脱出しケップ海岸へ行くつもりで支度をしていると急に気が変わり、たぶんより涼しそうな北部の高原方向に向かうことにしました。

ラタナキリ州へはまだ行ったことがないし、何となく地名の響きも涼しげです。

バイクではその日の内に着ける距離ではないので、ストゥントレンの町で一泊するか、それが無理ならクラチェでメコン河を眺めて過ごすのも悪くありません。

目的地に着くまでの炎天下の暑さを覚悟し、半袖に日焼け止めクリームを塗って出掛けたもののコンポンチャムでの昼食時に腕を見ると既に日焼けの跡がくっきり。仕方なく薄手のジャンバーを着ることにしましたが、暑さは一層増す上に、汗も蒸発せず生地がべったりと腕に張り付いてしまいます。

国道7号をそのまま走ればクラチェには着く筈ですが、地図を見た限りかなり遠回りのようなので、途中で73号線を左折しメコン河方向に向かいました。



途中、暑さに耐えられずかき氷を食べました。値段は500リエル(10円)。

クラチェの手前でプノンペンからの走行が250kmを超え、ガソリンスタンドに。500mlのペットボトルを初めてその場で飲み干しました。

クラチェの町に着いたのは3時半。ストゥントレンまではその先150kmほどとしても遅くても日没前の6時半には着ける筈と思い走り続けることに。

ところが、それから40kmほど進むと俄に雨雲が広がり不気味な暗さに包まれました。合羽は持って来たので木の下でバイクを止め、着替えようとすると大粒の雨と強風に襲われ、すると民家の人が家に入るように勧めてくれました。とにかく軒下でなければバックから合羽を取り出すこともできない強い雨なので暫く雨宿りさせてもらうことに。しかし、強風と強雨は弱まることなく続き、視界も利かない状態でした。

1時間近くも雨宿りを続け、多少小降りになってから再び走り始めました。どうにかストゥントレンの町に着いたのは8時。その間、雨は強弱の繰り返しで、強い時はあられのように顔や唇に当たる雨粒が痛いほどで、目に入る雨で視界も十分でありません。それ以上にAX-1のライトが暗いのが問題で水溜まりを避け切れずに靴の中はビショ濡れ。前を走るバイクの後に付き、テールランプを見ながら走り続けました。

岡本理研のカッパには「バイクの走行には着用しないで下さい」と書いてあるものの今までは雨が滲みることもなかったのに今回は別でした。お陰で昼間の暑さが嘘のように身体は冷えてしまいました。

Koh Kong 州の橋

2012-04-03 07:51:20 | 交通

ベトナムに居た頃、キエンザン省のラクザーからハティエンまでは90km離れており、一つの省の中でこれだけ町が離れているのに驚きました。100mも走れば隣の省に出ててしまうのが常です。

ところが、ココン州をほぼ横断する国道48号線は162kmあり、しかも山道で民家やガソリンスタンドは少なく、道路標識も殆どなく、町らしい町は国道4号から分岐してからココンの町までは皆無でした。

この道路で目安となるのは橋ですが、何処も似たような風景で一つ一つに特徴はありません。ココンの町のココン橋を含めると大きな橋は合計5ヶ所。


町から南東に向かう48号には、国道4号に出るまでに4つの橋がありました。どの橋にもタイの国旗が付けられていました。

1- Phum Daung Bridge
2- Tra Peang Roung Bridge
3- An Dung Toeuk Bridge
4- Sre Ambel Bride

山が多くそのため川も多いということでしょうか。河口に近いためかどれも緩やかに流れる川です。橋の上から上流方向の景色を眺めと、川を遡ってみたくなります。しかし、川沿いにバイクで走れるような道が見当りません。



Phum Daung 橋の上から見た上流



Tra Peang Roung 橋付近の店。買ったばかりのガソリンの入った瓶を持つご婦人、左手にはナタを持っていました。



An Dung Toeau 橋付近の集落



Sre Ambel 橋。ここから国道4号まではほぼ平坦で10数キロです。

長距離を走ると必ず外国人のツーリングを見掛けます。この日もアメリカンスタイルの大型バイク5台のグループに軽々と追い越されました。

プレアビヒアへ行った時はドイツナンバーを付けたバイクと食堂で一緒になりました。

100km以上の距離を走ると250ccではちょっとキツイ、と思うこともしばしば。しかしこの日の帰り道、大きな荷物を載せた自転車ツーリングの欧米人と3回すれ違いました。この山道を自転車で走れる太腿の筋肉が羨ましい。






Koh Kongで一泊

2012-04-02 00:10:07 | 交通

ココンの町に着くと直ぐに日が暮れてしまい、慌ててゲストハウスを探そうとしましたが、疲れて気力がなく、少し高くても清潔そうなホテルでゆっくり眠りたいと思い、目に留まった川沿いに位置する小奇麗な外観で小さなホテルに入りました。宿泊料を尋ねると驚くことに「35ドル」との答え。一応部屋を見た上で「考える」返事してその場を離れました。20ドルが限度と思ってこれまでカンボジアの地方では泊まっていたわけだし。

ところが外に出ると雨が降り始めました。長いこと使わないままのタイバーツも90ドルほど持って来たことだし、雨に濡れて風邪でも引くことを思えば-そう言えばバッタンバンでは5ドルのゲストハウスに泊まって半年しか使ってない200ドルの携帯電話を失くしたこともあったわけで、今回は35ドル払って泊まることにしました。



リーズナブルな価格とは思えないことも少なくありませんでしたが、熟睡して快適に早朝目覚めることができたので、早々にチェックアウトして国境まで行ってみました。川幅は2kmほどあり、橋を渡るのも有料で片道1,400リエルでした。

橋を渡り国境方向に進むと工業団地があり、現代自動車と建設中の矢崎操業の工場が見えました。この人口過少の地で果たしてスタッフや労働者が集まるのでしょうか?



ベトナム国境のバベット同様の雰囲気を持つ建物がありました。これもカジノ兼ホテルのようです。



国境ゲートは人と商品の運搬で賑わっていました。タイから運ばれる商品の方が多いような印象でした。



ココンの漁獲量の殆どが輸出との統計を見たことがあります。消費地が国内よりもタイの方が近いということのようです。



海岸を見ようと思い、ラテライトの道を走ってみました。



メコンデルタの汽水域との大きな違いはこの赤土。それに人の少なさ。養殖池らしきものもありましたが放置されていました。ココン州の電力はタイからの供給だそうです。



目に入った中では、マングローブの植林が唯一の作物らしきものでした。



ここのマングローブの葉はこんな形。



町に戻って遅い朝食を取ることに。観光客が来るような店は値段が高く昨夜食べたやたら辛いだけのチキンカレーは5ドルでした。なので道路沿いの店を避け、桟橋の小さな店に入りました。



河口近くの川沿いの町としては、メコンデルタのラクザ-とも少し似ているかとも思いますが、やはり人口の少なさ故に別世界。ハティエンとの共通点はあるかも知れません。しかし、ここへは魚が水揚げされている気配がありません。



パンをサンドウィッチにして貰おうとしたら、「ヌンパンコーコー」を勧められ、ベトナム語だと「バンミーボーコー」なので直ぐ分かり、頼みました。値段は昨晩の店の1/4。



ココンの町にはガソリンスタンドが少なく、探すのに手間取りました。川沿いのこのスタンド、タイ資本のPPT社ですが随分と古びていました。隣にはタンクも置かれ、川から船でガソリンが運ばれてくるような作りにはなっています。



市場で手持ちのタイ・バーツをリエルに交換しました。1バーツ129リエルでレートは悪くありません。手数料は僅か0.46%でしかないという計算に。


カンポートからココン

2012-04-01 06:35:25 | 交通

プノンペンからココンまでは国道4号線を南下し途中48号線に分岐、計300kmほどの距離。朝9時前に発てば夕方4時には着く筈でした。

ところが何故か国道4号ではなく2号に折れてしまい、直ぐ気が付いたものの引き返すのが面倒なのでタケオから国道3号に出てカンポートに向かい、カンポートから北上してココンに行くことにしました。

幹線道路の国道4号に比べれば、2号、3号は交通量も少なくのんびり走れることだし。

2・3年に走った3号線は工事中で砂埃が酷く堪らないものがありましたが、今はすっかり整備されていてタケオからカンポートまでは1時間足らず。しかし、台風の影響なのか、朝からの曇り空は雨を降らし始めました。



見覚えのあるカンポートの町ですが念のため道路を確認しようとシハヌークビル方向を探すと表示がありません。その代わりにコンポンサム105kmとの表示がありました。そう言えばかつてはコンポンサムという地名だったようで、今でもカンボジア人の多くはコンポンサムと呼んでいるようです。



町のロータリーにはドリアンのモニュメントが。歴史上の人物が多いベトナムとは違って分かり易くて良いかも知れません。



まだ今年になってからは食べていないドリアンですが、この大きさでは一人で買う気になれません。



昼食を食べた店の前で賑やかな音が聞こえました。この合奏や衣装が何を意味するものかは見当が付きません。

食べてる最中に雨が強くなり、合羽を着るのも面倒なので暫く店の中で休みました。



カンポートからシハヌークビルに向かう3号線は以前より舗装状況が悪く、多くの穴が空いていました。雨で水溜りと化し、時折ブレーキやハンドル操作が間に合わずズボンの裾が濡れました。

メコンデルタでは冬春稲の収穫や夏秋稲の播種の最中ですが、プノンペンからここまで来る間、道路脇の田圃では農作業の姿も緑の稲も見ることができません。田圃の中に見えるのは草を食む牛の姿だけでした。



11,160平方キロという広大な面積を持つココン州ですが、人口は20万人程度で稲作面積は1万ヘクタール以下のようです。人口がもっと少ないモンドルキリ、ラタナキリ、プレアビヒアですら2~3万ヘクタールであることを思うと、北部高原地帯との違い-海岸地帯であるということかタイ国境に接していることかは分かりませんが-が際立っているように感じます。



ココン州では野生動物保護区や自然公園の面積も大きいようです。

国道48号線の162kmは、ほぼ山の中を走り続けます。50kmも走ればガソリンスタンドの1つや2つはあるだろう、との考えは間違いでした。タケオ近くで給油してから265kmほど走った山の中でまさかのガス欠。少なくても300kmは走ると思っていました。が、タンクレバーを予備タンクに設定してあったので、まだその分が残っていました。

山の中の気温は雨のせいもあって低く、昨夜のプノンペンの暑さとは別世界です。発汗が抑えられたため別の方法で水分を放出すべくバイクを止めました。



ココンの町に着いたのは日没間際。矢崎操業の看板を見て何故だかちょっと複雑な気分に。ベトナムへの進出も早かった企業です。「現代自動車」の工場がある此処に看板があっても不思議ではありませんが。「フォード」の工場は隣のシーハヌクビルに建設されるそうです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012032155152/Business/ford-plant-opens-in-sihanoukville.html

マレー熊

2012-03-25 15:27:42 | 交通

プノンペンポストにSun Bear(マレー熊)の記事があったので、プノンムタマウ動物園に見に行くことにしました。

動物園へはプノンペンから国道2号を下って約40kmのタケオ州に位置しています。国道2号は、ベトナムのアンザン省からタケオまで走ったことがありましたが、プノンペンから行くのはこれが初めてでタクマウの町のロータリー分岐点で道を間違え21号線を暫く走ってしまいました。

馴染みの薄い国道で、しかも舗装状況もあまり良くありません。関西に縁がないので日本の国道2号も馴染みがありませんが。またベトナムでも国道2号はハノイから北上する道なのでバイクで走ったことがありません。



国道から動物園方向へ右折する道は表示が小さく見過ごしてしまいました。寺院への参道でもある道です。ここから5kmほど進むわけですが、50m間隔位で物乞いの障害者や老人が立っていました。



入園料は外国人5ドルとの表示。一瞬、ベトナムのフエの遺跡でやったように他の入園者に頼んで国内料金で一緒にチケットを買ってもらおうか、などとの思いが浮かんだもののクメール語もできないので諦め5ドル払うことに。



このサルの場所はフェンスがあるものの天井が塞がれているわけではないので、サルは出入り自由状態。



「wild dog」と表示されていました。オオカミよりはキツネに似ているように見えます。



胸の模様が見えると「サンべアー」であると知ることができますが、下を向いてると秩父の山にも居そうな普通の熊のようにも見えます。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012032355230/7-Days/saving-the-sun-bears.html



テナガザルが見物人を楽しませていました。子供たちが来ると仲間と思ったのか、受け狙いなのか派手な鳴き声を続けた後で大車輪からの連続技を披露していました。



動物園の敷地は広く、バイクや車に乗って移動します。案内表示が十分でないので全部を見て回れたかどうかはわかりませんが、同じところを2度3度回ってしまうことも。



そのお陰で「Indo-Chinese leopard」の歩く姿も見ることができました。


Preah Vihear Temple

2012-03-19 22:37:10 | 交通
プレアビヒアの町にはゲストハウスが何軒かあり、やや小奇麗な造りのところに入ってみました。フロントで値段を尋ねると17ドル。予想外の高さに怯みましたが他を探すのも億劫なので渋々ながら泊まることに。部屋は広くて清潔、他に客は誰もいないようで渡された鍵は101号室。

プレはビヒア寺院までは62号線を道なりに走れば着く筈です。7時には出発するつもりが目が覚めると9時。それでも11時には余裕で着くつもりでした。



手持ちの地図では212号線、グーグルマップでは120号線と記されていますが、道路標識はプレハビヒアの町から寺院までの道は62号線となっており、たぶん最近になって変更されたようです。



道路は舗装され、交通量も少なくて快適です。民家や畑は少なく、殆どがこんな荒野に近い感じの中を走っています。



チケット売り場の看板が出ており、この学校風の建物でチケットを購入することに。「バイクはここに留めるのですか?それとも山の上まで乗って行けますか?」と聞いたつもりが、「はい、じゃ5ドル払ってください」と言われ、言われたままに5ドル払うと何とバイクタクシー料金でした。入場料は払ってないのにチケット受け取ったからまぁ良いか・・・と、そのままバイクタクシーに跨りました。入場券に名前を記入するためパスポートの提示を求められ、記入に一生懸命で現金のことは忘れてしまったようです。



寺院に通じる道路にチェックポイントがあり、ここでチケットの提示を求められます。この山の頂に寺院があり、右が南、左がタイ方向で北に位置します。



山を登る道路は建設中でした。バスでも登れるようななだらかな傾斜になっています。たぶん新しく造られた道路のようで、終点付近はまだ完成しておらず、古い急な傾斜のままでした。バイクかSUVのような車でないと無理です。バイクタクシーの後ろに乗っていても後ろに落ちそうなほどの傾斜です。途中でエンストしたら悲惨な結果となることは明らかで、正直バイクタクシーで来て正解だったと思いました。



上にも駐車場があり、バイクや車が止めてありました。バスは下のチケット売り場の駐車場にも一台も姿はなく、日曜日でも訪れる観光客は限られるようです。ここからは歩いての遺跡見学。しかしアンコール・ワットなどと比べると敷地面積はかなり狭く感じます。



通路は南側から傾斜を登って北に進むようになっています。



タイ側の建物や国旗が見えました。



軍事的な緊張の度合いは、この兵士の様子からは感じ取ることはできませんでした。



修復されている個所もかなりあるようですが、修復作業が進んでいるというほどではありません。



セミの鳴き声が聞こえ、蝶やトンボが舞っていました。



寺院の南端の山を下から見上げた風景です。これだけ均整の取れた形ならば、王権とは関わりなくもっと古い時代から人々の信仰の対象とされたのではないかと感じさせるものです。

プレアビヒア州

2012-03-18 23:53:18 | 交通

日々暑くなるプノンペンを抜け出して北部の高原地帯に出掛けることにしました。先月訪れたモンドルキリ州はかなり涼しかったし。その北に位置するラタナキリ州にするかプレアビヒア州に行ってみるか最後まで迷いましたが、土曜日の朝、地図を眺めてプレアビヒアに決めました。

どちらにせよプノンペンからは国道6号で進むしかなく、現在は拡張工事が続いている道路です。プレアビヒアへは7号線との分岐点をコンポントム方向に左折します。7号線に進む車が多いからか分岐点を過ぎると交通量が半分以下に減りました。対向車はシェムリアップからプノンペンに向かうバスが頻繁です。

最近、長距離バスの事故が相次いでいますが、そのことによるバス会社の指導などはなかったようで、対向車線で追い越しを掛けるバスに車線を塞がれ何度か路肩に落とされつつ6号線を北上しました。

プノンペンを9時に出て途中で昼食を取りコンポントムの町に着いたのは1時。昨年の洪水で被害が多かったのがこのコンポントム州だったと思います。トンレサップ川やメコン河からは遠く離れているのに何故なんだろうと気になりましたが、それ以外のことは何一つ知らない州です。



6号線沿いに市場が見えました。国道沿いに市場がある州都は他では見た記憶がありません。



コンポントムの町を過ぎて6号線から分岐する61号線を北上するとプレアビヒア方面。左折するとシェムリアプ方向へ進む6号線です。標識には「Pres Vi Hea」方向が右折のように書いてありましたが、直進と書いてあった方が分かり易かったかも。

国道61号は更に交通量が減り、民家も次第に少なくなりました。ほぼ真北に向いますが、高度が上がっているという感じはなく、昼過ぎの太陽が強烈でエンジンもオーバーヒート気味になって来ました。ラジエター内の水が冷えないようで、ガソリンタンクに熱が伝わっています。心配になったのでバイクを止め、エンジンを冷やしながらコーラで喉を潤すことにしました。

が、立ち寄った店のクーラーボックスにコーラはなく、馴染みのある飲料は7upがどうにかやっと1缶だけ。しかもクラーボックス内の氷は遙か以前に溶けてしまったようで冷たさを感じることもできません。それでもお湯になった手持ちのペットボトルの水よりは良さそうです。

たぶん氷屋さんからも遠いのでしょうし、電気が引かれている様子もありません。道路沿いに電線は引かれてますが、線は一本だけで、電線というより電話線のようです。電柱にトランスも見当たらないのでやはり電信柱なのでしょう。

プレアビヒアの州都プレアビヒアに着いたのは夕方4時近くになっていました。少し古い地図には「Tbaeng Meanchey」という地名になっていますが、今は「Preah Vihear Town」と道路標識にも記されています。

毎度のことながら「州都」とのイメージとの落差に気が抜けました。少なくとも「都」という文字を使うのは相応しくないわけで、だったら何と書けば相応しいのでしょう?

プレアビヒア寺院までは100kmほどの距離です。

ATR72

2012-02-29 20:12:39 | 交通

ベトナム中部高原のバンメトートに行く機会がありました。4・5年前にはサイゴンからバスで10時間ほど掛けて行ったことがあり、今回は2度目になります。ベトナム航空での日帰りだったので現地での滞在時間も短く、旅行者気分に浸ることもできず仕舞い。

メコンエアーの便だと飛行時間は30分程度のようですが、VN航空はプロペラ機のATR72のため1時間ほどになります。久しぶりに航空機にタラップで乗り降りし、空港内の敷地を歩きました。

ベトナムの地方空港は建物が古くて安っぽいというイメージを強く持っていましたが、時代の変化と言うべきなのか、バンメトート空港は建物がリニューアルされていて随分と違った印象を受けました。



航空機の機体が小さいだけあって空港内は混雑することもなく、売店もコーヒーを売っている程度です。ロブスターの他にモカ、アラビカ、Chonと表示された豆が並べられ、勧められるままに匂いを嗅ぐと確かに良い香り。ここでの栽培は殆どがロブスターなのでは?と思いつつも奮発して1kg600,000ドン(2,300円)のアラビカを買ってしまいました。



機内でウトウトすろとあっという間の一時間です。それでも上空から見る景色は驚くものがありました。たぶん緑色の木々はゴムかコーヒーなのでしょう。溜池が見えると水田も美しく広がっていました。洗濯板のような地形が何故続いているのかも不思議です。たぶんカンボジアでは見られないバンメトートならではの地形のようです。


7号線の町「スーン」Suong

2012-02-08 20:44:56 | 交通

7号線をコンポンチャムから東へ25kmほど進んだ処にスーンの町があります。国道沿いに店が並び賑やかなのでここで車を止めて休憩したことが何度かありました。ベトナムからサマットのゲートを越えて来た時はここで食事をして携帯電話のシムカードを買いました。

プノンペンからクラチェに向かう時にも此処で休憩し、運転しているカンボジア人に「何という町」と聞くと「スーン」と教えてくれたもののアルファベット表記はわからないとか。地方の町にはアルファベットでの表記が殆どないため「ここは何処」?と思うこと度々です。一緒にいたシンガポール人が「Suong、漢字だと『順』じゃないかな・・・」と書いてくれました。

国道7号を直進してもクラチェの町に着きますが、かなり大回りになるので、このスーンの町の先の道を左折すると「ショートカット」になるのだとか。



中国語がカンボジアの地名になることがあるのかどうか疑問にも思いますが、この町に限らず町には中国人の顔立ちをした人々が多いことも確かです。ここでカフェを探した時もなかなか見つからなかったのは、プノンペンにあるカフェとは違った店構えのカフェだったからで、プノンペンではベトナム風の低い椅子を並べた安いカフェがありますが、この町のカフェは食堂風でホットパンツ姿の若いウェイトレスの姿もありません。店員は全員愛想のない男性でした。

モンドルキリからの帰りにもこの町で休憩し、ジュース屋を探して市場に入って行きました。市場の回りにはミキサーを置いた店が必ずある、と思ったからですが見付からず、国道に戻ると3軒並んでいました。



店の中に見たことのない形の氷かき機が置いてありました。氷の塊を入れてスイッチを押すと素早くかき氷が出て来ます。隣の店にも同じタイプのものがありました。その次の隣では通常の氷かき機にモーターからベルトで回転させるタイプのものが使われていました。

どの店にも薪が積まれており、店の天井は真っ黒に煤け、煤の付いたクモの巣の残骸が垂れ下がったままてす。

薪は肉まんを蒸かすためで、店の前に車が止まり、ドライブスルーの如く客は乗車したまま肉まんを注文し、店の人が車に届けていました。

薪は豊富のようです。森を切り開き次々とゴムやキャッサバ畑にかえられているから・・・と見て来た風景を思い出し、自分勝手に解釈して納得しています。

76号線の周辺

2012-02-06 18:59:17 | 交通

国道76号線はクラチェ州スヌールで7号線から分岐し、モンドルキリ州を北上してラタナキリ州の州都Ban Lorng近くまで伸びているようです。スヌールで1泊してからモンドルキリ州の州都サエン・モノウロムに向かうつもりでしたが、うっかりして通り過ぎてしまい、引き返すのは面倒なのでそのまま直進したところ途中で日が暮れ山の中では心細い思いをしました。

舗装された道路は快適で交通量も少ないのは有難いことですが、暗くなると視界は利かず初めての道で心配になりました。日が暮れると共に山の中を走ることになり空気も冷たくなり、民家の灯りも見えません。その代わり空の月と星は輝いて見えました。サエン・モノロウムの町(これが州都とは思えぬ規模ですが)に着き冷え切った身体で震えながら食事をしたのですが、店の子供は何故か丸裸。それを見て余計に寒さを感じてしまいました。

サエン・モノロウムまでは舗装路でしたが、翌朝出掛けるとその先は舗装は進んでいませんでした。乾期のため泥まみれになる心配はないものの4輪車が通りぬけた後の土埃には文字通り閉口させられました。ここでもレクサスやランドクルーザーが舗装路同様の速度で走っています。



アスファルトの舗装はされてなくてもロードローラーで固められている部分が多いため凸凹の区間は多くはありませんでした。



子供の頃日本で見たことのあるタイプとは違い、後輪はタイヤで、タイヤにはMade in Thailandと記されていました。



その向に置いてあったSHBAURA SD4043トラクター。道路工事用に使われているようです。これにもモンドルキリ州所有のラベルが付いていました。ひび割れたタイヤには日本語の文字が部分的に読み取れる程度。熱帯でタイヤのゴムの劣化は激しいようです。

政府高官の息子や娘はレクサスやレンジローバーを乗り回しているのに・・・などと日頃から思っているだけに、昼飯時に飯屋の近くをうろついている犬が邪魔に停めているレクサスのタイヤに放尿するのを見ると、ご褒美に食べてた肉を一切れ与えたい気にもなります。



イセキのトラクラーが故障してました。



手伝うこともできないくせに一人で修理をしていた少年に声を掛けました。燃料バルブをピコピコ押していました。間もなくエンジンが掛かり一安心。



キャッサバを満載したトラックはせいぜい40km/h程度の速度でしか走りません。ベトナム同様に重量単価の安い商品だけに積載量オーバーはかつての日本を遙かに超えるようです。90年代のベトナムでもハイバン峠の坂道では必ず故障中のトラックやバスを見ましたが、この日サーマット国境ゲート近くでは5台のトラックが故障して修理中でした。

見るからに走っていること自体が奇跡とも思える年代物のトラックです。タイヤもツルツルのようだし。

帰り道、コンポンチャム州メモットの畑からベトナム国境方向に入ってみました。農地分譲の看板などもあったので。が、20kmほど進んでも国境には出られず、民家の少ない荒廃地にキャッサバが少し植えられている土地でした。

諦めて帰りかけると女性3人乗りのバイクがパンクして立ち往生。これがわが身ならば声を掛けるぐらいはして貰いたいものだと思い、バイクを止めました。「誰かに電話すれば?」と身振りで示すと電話を取り出して「no money」。電話を貸して、これで一件落着と思い帰りかけたところが電話が鳴り続け、さっぱりクメール語は聞き取れないので仕方なく再び戻って3人を探しました。

で、結局2人の女性と赤ちゃん一人を乗せて走ることに。始めての3+1人乗りの経験でした。