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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

サエン・モノロムから西北方面

2013-11-01 20:38:06 | 交通

先週、76号線の北上が暫くは無理と思い知らされたわけですが、それならば西北の道を行ってみようと試みました。地図を見ると30kmほど走ればSrae ChhukとかMe Mangコンミューンの近くに着くはずです。

7、8km走ると壮大な景観が右手に見えました。バイクを止めて丘の上から眺めると恐らくは太古の時代とそう違わないだろうと思える景色が広がり、秋の強風に乗って雲が東から西に流れ、ツバメやルリノドハチクイが強風を楽しむかのように舞っていました。

      

丘を幾つか下るとキャッサバ畑が続き、他の作物は見当たりません。前方から何台かのバイクが来たのでこの道がまだ通れることは間違いないのですが、挫けそうな悪路が続きます。すれ違うバイクは二人乗りか、または二台で連れだって走っています。万が一転倒しても二人なら心強いことでしょう。などと思っていたところ、後ろに50kg袋を積み、その上に子供を乗せたバイクが転倒しました。

      

地元の人でも転倒するわけだし・・・と諦め掛けているところにWWFのステッカーを張ったバイクとすれ違い、言葉を交わすと、この先は76号線よりも酷い状況だとのこと。サエン・モノロムから20kmも走らない地点で今回は早々に引き返しました。雨期が明けてもこの道路状況。せっかく作った農産物もこれでは運びようがないのでは?と思ってしまいます。

      

市内に着く手前5kmほどの地点に「あンコール・フォレスト・ゲストハウス」の看板が見えたので寄ってみました。

      

初めて見る家禽の姿に先ずはビックリ。昼時だったのでレストランで食事をし、ゲストハウスの部屋を見せて貰いました。

ネイチャーロッジ同様、丘の敷地の中にバンガロー風の宿泊施設とレストランがあるのですが、国内客向けのコンセプトなのか全体的に余計な装飾がどうもしっくりしません。10ドルのバンガロー内は遥かにネイチャロッジよりも広く快適な造りになっているのに。スタッフの対応を見ても殆ど外国人客は来ていないようです。バンガローの中でだけしかくつろげない、というのも気乗りしませんでした。


Dak Dam コンミューン

2013-10-28 20:25:57 | 交通

サエン・モノロムから一番近いベトナム国境ゲートまでは南東に48㎞ほど。舗装され、交通量も極めて少なく、信号が一つもないので思いの外直ぐに着いてしまいます。稜線を走る道路は、アップダウンはあるもののおう景観が素晴らしく爽快そのもの。途中、キャッサバを積み込むトラックが見えましたが、以前訪れたもっと南部のゲート付近に比べると果たして一日に何便のトラックがここを通過するのか疑問に思えるほど閑散としていまた。物流のための道路というよりはベトナムからの送電線を引くために作られた道路ではないか、などと思えるほどです。

ラタナキリ州には21のコンミューンと呼ばれる行政単位があり、Ou Reang地区にはDak Damコンミューンなど4つがあります。国境まで行った帰りに道を逸れると、このコンミューンに着きました。 

      

牛や豚、鶏やアヒル、犬や猫が子供たちと一緒にそこらじゅうを動き回り、隣の家の庭もお構いなしという光景は、その場を離れがたいものがありました。

        

山の中からバナナの太い茎をバイクに積んで走る姿を何度か見ました。料理に使うもののようです。

        

村の民家の庭にカシューやマンゴーの木が見えました。南部では実っていたマンゴーがここではまだ実の形がありません。バイクを止めて話を聞かせて貰おうとしたところ、庭の土を削って傾斜を直しているとことでした。 

ポリタンクを半分に切ってその中に土を入れ子供が紐で引いて運んでいるので作業はあまり捗っていません。それを見かねて手伝うことにしました。なんで一輪車じゃないんだ?と思いつつ、運動不足の解消にもなるし。1時間もすれば終わるだろうと高を括っていたのに途中から見ていただけの女の子たちも作業に加わり盛り上がってしまいました。

        

州のコンミューン数が21で98村あるそうです。とりあえず、このすべてのコンミューンを訪れてみたいと思っています。


76号線拡張工事

2013-10-25 19:54:11 | 交通

 モンドルキリ州はサエン・モノロムをはじめ5つの地区があり、ラタナキリ州に接する北部はカオ・ニエアェック地区。かつてポルポト政権下では少数民族ををはじめすべての住民が、稲作可能なこの地区に強制移住させられたそうです。

たぶんサエン・モノロムからは100kmほど。舗装されていない山道が多いため3・4時間は掛かるのでは?と思って朝7時に出発しました。ところが道路事情は昨年走った時よりも悪く、「きっと道を間違えたに違いない」と思い、引き返すには面倒だし帰りは国道本線に出られるから大丈夫の筈、などと悪路を我慢して走ってしまいました。

        

土壌のすぐ下はこんな風な岩場になっているみたいです。土は粘土質だし、水はけが悪そう。

        

前を走るバイクに従ってどうにか難所を何度か切り抜けたものの、とうとうこの泥濘を前にして怖気づきました。途中までは前のバイクと同じ道路右端の細い轍を進みました。しかし道路右側の崖に落ちたらどうにもなりません。泥水に浸かっても中央部の方が被害は少なそう。どころが、途中から進路を変更するのはリスクが伴うようで、思いの外深い泥水溜りで後輪が虚しく空転してしまいました。幸い荷物を降ろして佇んでいた人に助けてもらい、浅い水溜りに移動した途端、バランスを崩して見事に転倒。またまたバイクを起こしてもらうとミラーが割れ、クラッチレバーの位置があらぬ方向に。

バイクと靴やズボンは泥まみれ。それでもエンジンがちゃんと掛かった時は幸福感に包まれ、走り出しました。すると直ぐに見覚えのある工場が右手に見え、道を間違えてはいなかったことが判明。と、言うことは帰りもこの泥濘を通らねばならない、ということになります。

        

次の集落で以前も立ち寄ったことのある修理店でクラッチレバーの位置を戻してもらい、更に北上し続けました。サエン・モノロムは標高800mほどですが、北上するに従って100m程度の平原になります。従ってもう水溜りもないだろう、などと考えたのは大間違い。次第に人気のない風景となり、再び水溜りに遭遇しました。もうズボンが濡れることを心配しなくても良いわけですが、通るバイクもないので水溜りの深さが不明。今度は倒れても手伝ってくれる人も居ません。結局ここで引き返すことにしました。

         

行きに転倒した水溜りは、日差しのお蔭で幾分水分の蒸発があったようでした。それでも車の通る旅に轍はより深く刻あまれることに。今度はあれこれ策を練って慎重に浅めの水溜りを走り抜けることができました。振り返ると北に向かうレクサスが立ち往生。カンボジアにもJAFのような団体があるようです。それでも此処までは来てくれそうもありません。この状態だと他の車も通れないので手伝ってくれると思うのですが・・・

        

 サエン・モノロムに近づくと拡張され平坦な道路になっています。速度も出せるので要注意、と思っていたところ事故車に遭遇しました。既に警察官も来ていました。トヨタのランドクルーザーとホンダの乗用車。どちらも前方左がタイヤも裂けていて激しく破損してました。日本基準の査定なら間違いなく両方とも全損。泥水の中を躊躇なく走り去る4WD車を見て恨めしくも思っていたのですが、どちらが高リスクかは疑問。

 


ネアックルン(Neak Loeung)橋

2013-10-16 23:36:38 | 交通

セントラル・マーケット近くにあるSORYAバスの出発所までは歩いて行ける距離ですが、ゲストハウスまで無料でピックアップに来てくれるとのことなので申し込みました。ホーチミン市まで10ドルの料金なのでベトナムSAPACO社より1ドル安でバイクタクシーにも乗る必要ありません。

6時45分発とポスターには記載されてましたが、6時30分発とのこと。ゲストハウスに6時30分にピックアップとの意味と思っていたところ15分に迎えの車が来て少々慌てました。

バスターミナルに着いて暫くするとHo Chi Minh city行きと書かれたバスが到着しました。しかし既に大勢の客が乗っており、始発の筈なのに何故なのだろうと不思議。乗っていたのはマレーシア人の団体で、他の場所からピックアップして来たようです。隣の座席もスカーフ姿の女性でした。あれこれと話しかけられ、自分の年齢を考えれば十分若い女性でもあるわけですが、答えるのが億劫でしかたありません。そう言えば、未だかつてスカーフ姿のマレー美人を見た記憶がありません。マレーシア航空のCAの印象とはまったく別世界というか。

            

何度見てもメコン川沿いの雨期の氾濫風景は壮観です。出発時間が早かったせいかネアックルンのフェリーも待ち時間なしで乗れました。橋梁工事は前回見た時が何時だったのか、と振り返るほど進行しています。予定通り来年には完成するようです。

プノンペンを出てから約6時間半、1時にファングーラオ通りに到着しました。しかし市内に入るとちょうど豪雨が始まり、バスから降りるのも躊躇するほど。暫く雨宿りした後で値段を無視してやや不似合いなレストランに入ることに。

夕方、久し振りにH君と会いました。少なくても直接会うのは3年振り位かも知れません。仕事の傍ら相変わらずゴム園の管理もしている様子。コーヒーは苗木を植えてから最低18か月。カシューナッツは収穫まで3年はかかる。土地を選ばず手もかからないのはカシューナッツ。だけど枝を張るため植える間隔を広く取らなければならない・・・・などと本業でもないのに農業技師だった父親の影響なのかスラスラと言葉や数字が出てきます。苗木を買って植えたほうが早いよ。とは当然ですが、それでも一度はコーヒーやカシューの種から発芽させて観察してみたいものです。


水に浮かぶプノム・ダー

2013-10-15 19:34:05 | 交通

日曜日にタケオ州のプノム・ダーまで行って来ました。たぶんこの時期が州の水面積が最大になる頃だろうと思います。プレイ・カバ地区からアンコール・ボレイ地区に向う道路は行く度に整備されています。道路沿いには新しい電信柱も立てられていました。

              

 道路脇で網を投げる人々が居たのでバイクを止めました。網は上手に開くのですが、引き上げると一匹も入っていませんでした。

              

小舟を使わないと人も家の外に出られない状況です。猫もウンザリという感じ。犬はストレスが溜まっているのか吠えられてしまいました。 

              

 プノム・ダーから南に延びる道は完全に水没し、水草に覆われていました。

              

 日本で地方の田園地帯に行くとお年寄りの姿ばかりですが、ここでは子供たちの歓声が響いていました。道路沿いの店に寄ってカフェを注文し、ミルクは少なめと注文すると上手く伝わらず、気の良いオバサンが家から娘を呼んできました。高校生の娘は英語の会話にも慣れているようで相手をしてくれました。雨期には水に浸からない土地が少ないこの地区が貧しいことは知っていましたが、調子に乗って「卒業したら何をしたいの」?などと聞いてしまうと「ファーマシーの勉強をしに進みたいけど、私の家は貧しいから・・・・」との答えに返す言葉が見つかりませんでした。

              

 タケオ州でも国道2号とプレイ・カバを結ぶ道路沿いには田植えが終わったばかりの田んぼもありました。区画ごとに稲の背丈はまちまち。品種も違うもののようです。

              

 このオジサンは化学肥料を撒いていました。袋を見るとクメール文字が印刷されていて読めません。

              

この品種は稲穂が育っている割に背丈が短いものでした。


アンコールボレイの乾期

2013-01-28 00:12:51 | 交通

タケオ州のアンコールボレイに行って来ました。国道2号からプレイカバの町までは舗装されて走り易いのですが、プレイカバからアンコールボレイまでの道路は平坦に固められてはいるものの、まだアスファルト施工には至っていません。

   

アンコールボレイの町に着く手前の田圃でも稲刈りが終わっていました。ここに着くまで道路沿いでは殆どの田圃がこのような光景でした。

   

昨年9月にはまだ水が引かず田植え前の状態で子供たちが泳いでいたのですが。

   

アンコールボレイの町からプノム・ダーまでの4kmほどの道路は9月には工事中でした。今は拡張され、固められた状態になっています。しかし、プノム・ダーから南は相変わらずの道路状態。両側は田圃風景が広がっていました。

   

昨年9月には水面の中の一本道という感じで凹凸も激しかったのでこの先に進む気にはなれませんでした。

   

この時期でも道路が寸断され、両側の水路が繋がってしまっているカ所がありました。細い木を並べた橋が掛けられているのでバイクでなら通ることができます。

   

南下出来るところまで南下してみよう、と一度は思ったものの洪水時に水に浸かっていた道路部分は凹凸が酷く途中で諦めることにしました。グーグルマップで確認すると南のべトナム国境まではまだだいぶ距離がありそうですが、東側の田圃を越えたベトナム領までは近いようです。

広い田圃なのでてっきり直播かと思っていましたが、水に浸かりながらの田植えが行われていました。住居は乾期だけ住むための仮設小屋のようです。雨期には舟を使わなければ移動できない地区です。

      

農業機械よりも水牛の方が役に立つ田圃なのかも知れません。

   

水鳥の姿も多く、比較的近くで見ることができました。


カンボジアで走行2万キロ

2013-01-14 00:02:46 | 交通

一昨年8月に買った中古のAX-1が走行2万キロを超えました。買った時の走行メータは57,000kmほどでした。長いこと動かしてなかったバイクのようで当初は不調続きでしたが、今はトラブルも減りどうにか乗り続けています。年末にメーターが7万7千キロを超え、77,777.7kmになった画像を残そうと思い付いたものの、その瞬間は逃してしまいました。7の数字が揃ったところでパチンコやスロットではないので何か得するわけではありませんが。

計器カバーのプラスチックが20数年の年月によって劣化が甚だしく、走行中に読み取るのは老眼に身には難しく、特にトリップメータは読み取るのに一苦労。1年4ヶ月で2万キロはベトナムに居た頃よりも多い走行距離で、リッター40km平均の計算でガソリン代は1.3ドル/Lとしてこれまで500ドルの支出ということに。月平均31ドルなのでアパートの電気代とほぼ同額。

長距離を走る時は、到着時間が遅くなるので70km/h位でしたが、最近になって60km/hに抑えると平均燃費が40km/Lを超えることがわかり、それ以来エコ運転を心掛けるようになりました。

先週、オーバーヒートのランプが点灯したのでラジエター液を交換しに行き、序でにオイル交換とエアフィルタの清掃なども頼みました。とにかく土埃が強烈なのでエアクリーナのフィルタの清掃を頻繁にしないとエンジンの回転が上がらないようです。恐らく新車時からエアフィルタは一度も交換していないような感じ。

ラジエター液はバイク用のものがバーコード国番号893を付けたものが店で在庫してました。熱帯の地で不凍液である必要もないため自分で水を足すだけにしても良かったのですが、一度は交換作業を見たいとも思い、手数料込で1.25ドル。

   

オイル交換とエアフィルタの清掃は、前回は10月のラオスに行く前でしたからたぶん5,000kmほど走った後のことになります。エンジンの高速回転時の吹きあがりとギアの入りは顕著に改善され、計17ドルの支出に見合うだけの軽快な気分になれました。


田圃風景の変遷

2013-01-08 19:56:32 | 交通

メコン河左岸、ネァックルンから少し南下した田圃では稲刈りの最中でした。

この道路は、プレイヴェンのPrivince Mapでは101号線と記されています。しかし、グーグルマップでは右岸の道が101と記されているので自分では混乱してました。整備中の道路なのでまだ交通量は少なく、ベトナム国境までの間は何か所も寸断されています。

   

昨年11月に写した画像。まだ稲の背丈は短かく、播種から間もない頃だと思います。

   

昨年8月には家畜用ハイブリッド品種のトウモロコシが実っていました。

   

11月に見たトンボ。

   

同じ池のトンボも姿を代えていました。

   

稲刈りを終えた田圃にもインドハッカの姿がありました。繁殖力の強い鳥のようです。


国道一号にマンゴー散乱

2012-12-29 22:45:18 | 交通

乾期は雨の心配がなくなるもののバイクに乗っていても砂埃というか土埃が堪りません。マスクを着けたりもしてますが、マスクを外すと内側も茶色く汚れているので埃の粒子を防げては居ない様子。こんなもんでインフルエンザウィルスや花粉を防げるのだろうか、と疑問。

タバコにフィルターを付けて吸うような気休め程度の効果ではないのか、という気もしますが、昼間は日焼け防止になるわけだし、夜ともなるとライト目掛けて飛んでくる虫の数々を防ぐことにもなります。カナブンのような虫が顔に当たると結構な痛さ。息を吸った瞬間ぱっくり虫を飲み込んだ時は焦ります。

きょうもキエンスヴェイからバイクで帰って来ると、国道一号のバサック河を渡る橋の手前で渋滞し、人だかりが見えました。

   

トラックが無残にも横転していました。積荷が重すぎたのか、突風に煽られたのか。あるいは他の車かバイクを避けようと急ブレーキを踏んでバランスを崩したのでしょうか。

   

かなりの量のマンゴーが路上に投げ出されていました。一部は道路を越えて土手の下に転がり落ち、そのマンゴーは拾い上げた人々がお持ち帰りのようでした。一方通行の道路であったことが不幸中の幸いだったかも知れません。かなりの数量は回収されることになりそうです。

ラタナキリでキャッサバを満載したトラックが横転しているのを見ましたが、その時は運転手の姿もなく、車体からからオイルが無残にも流れて広がっていました。あの散乱したキャッサバはその後どうなったのでしょう。

乾期になって目立つのは交通警官の取り締まり。雨期であれば雨の降る時間帯は取り締りで立つこともないわけですが。もっとも交通警官の立つ前を赤信号でもノンヘルのバイクが平然と通り、あるいは制止しようとする警官の横をすり抜けて走り去って行くところなどはベトナムでは考えられないことです。「国家権力の威信」と「意地」へのこだわりが強固です。プノンペンは警察官は遙かに大らかな気質のようす。

   

それでもモニボン通りとシーハヌーク通りの交差点ではしばしば止められているバイクや車を見掛けます。きょうは、ナンバーを付けてないRAV4が取り締まられていました。


プノンペン - チャウドック 150km

2012-12-11 10:10:59 | 交通

先週末、プノンペンからメコン河沿いを下り、ベトナムのメコンデルタへ行って来ました。アンザン省チャウドックに知人の日本人が来るというので、それならご近所みたいな近さだから、ということで落ち合うことに。ホーチミン市からチャウドックまでは250km。プノンペンからだと150kmほどで、ガソリン代も片道4L、5ドル程度なので川越から都内に出掛けるようなものです。

昨年11月にバイクで国境を越え、アンザン省へ出掛けたことがあるので、たぶんこの国境ゲートは大丈夫、と思いつつも今年10月にはロンアン省のゲートで失敗したばかりなので心配がないわけではありません。

昨年と同じようにゲートまで行ってパスポートを提出し、出国スタンプを押して貰おうとすると「Policeに行け」とのこと。なんで警察に行かなきゃならないのか理解できず、その上警察が何処かもわかりません。「あっち」と来た道を指さすのみで困惑していると、一人がゲートボックスから出て来てバイクで先導してくれました。1kmほど道を戻り、小学校入口と書かれたゲートを右折し、その裏手方向に「Police」がありました。

               

正確には、「KAAMSAMNOR-KOHROKAR International Border Check-Point Police Station」で、此処でVISAの発行と出入国スタンプを押していました。

               

メコン河沿いのこの出入国事務所は、船による出入国のために設置されたもののようです。以前、チゃウドックからボートでプノンペンに向かう際に寄ったのが此処かも知れませんが、はっきりした記憶はありません。

出国スタンプを押して貰い、ゲートに戻って国境を通過しました。ベトナム側のゲート脇には新しく事務所が建てられ、昨年は河沿いの事務所で行っていた出入国手続きはこちらに移行されていました。

そうとは知らずにバイクを引いてゲートを通過してしまったため、バイクの持ち込みで揉めることもなく、再び事務所に戻って無事ベトナム入国スタンプを押して貰いました。

               

ベトナム側のVinh Xuon国境ゲートからタンチャウの町までは20km足らず。しかし水路を渡るために一度フェリーに乗らねばなりません。大した幅ではないためフェリーも小さめで乗り口が一方向しかないため自動車はバックで乗るか、バックで降りるかを選択することになります。橋の建設工事が始まったと聞いたような気もしますが、建設現場は見えませんでした。フェリーに乗る際にバイクのギアが上手く入らずもたついていると女の子が走り寄って来て押してくれました。手を借りる必要もない状況でしたが。親切かお節介かは微妙なところ。ヘルメットを外して煙草に火を着けると、さっきの女の子が寄って来て、「宝くじ買って頂戴」。

               

タンチャウの町で用件を済ませ、知人に電話を入れるとホングーの町に来ていて一泊するとのこと。ホングーに来た目的は郷土グルメで美味しい店があると聞いたのだとか。タンチャウの対岸がドンタップ省ホングー県です。フェリーでメコン河を渡ると、10kmほど下流にホングーの町がありました。

               

ホングーの町はメコン河からの運河沿いに位置していました。メコン河から引かれた幾つもの大小の運河・水路がベトナム・メコンデルタの特徴的な景観で、大湿地帯のカンボジア南部とは異なる印象です。

               

               

運河沿いに建ち並ぶ古い民家はアンザン省で見たものと同じような造りでした。

               

ホングーの町は数年前に立ち寄った時より整備され大きくなっている印象を受けました。ホテルはエアコン付きで150,000ドン(7.2ドル)とカンボジアより安く泊まれました。が、市場近くの繁華街にもかかわらず食事をする店が少なく、歩きまわってやっと見付けたのは鍋料理。注文したのは「鳥鍋」でしたが、出てきたのはこの画像。鍋の中には出汁を取る豚か水牛の骨は入っているものの鶏肉がありません。その代りに生卵が10個とインスタントラーメン。店員はトランプに興じてコンロに点火することもなくセルフサービス。他に客は居ませんでした。蚊に刺されながら生涯における最悪の鍋料理を頂くことに。値段も1人5ドルほどでボッタクリに近い感じでした。

翌日はホングーから再びフェリーでタンチャウに渡り、チャウドックまで走りました。タンチャウからチャウドックまでは16.6km。チャウドックの町に着く前に今度はバサック河を渡るフェリーに乗ります。今回は3カ所のフェリーに往復で計6回乗る旅になりました。