朝ドラの花子とアンを観ている。
ドラマでは戦時中が舞台になっているので興味深い。
花子の父・吉平が甲府の葡萄酒を軍に根こそぎ持って行かれたと嘆く。
地主の徳丸親子は吉平が隠していた葡萄酒を、敵の潜水艦を探すのに必要だから出せというくだりがあった。
葡萄酒の成分で武器を作っていたのには驚いた。
俺は戦時中に、飛行機や鉄砲を作る為と言って、家にある鍋釜や弁当などの金属を出させられたことを思いだした。
松の木の根から油を搾りだし、飛行機の燃料を作るからと、多くの松の木が切り倒されたこともあった。
しかし、俺は葡萄酒まで武器の材料になったことを知らないでいた。
葡萄酒の成分をいかにして潜水艦探査に使うのかとネットで調べてみた。
葡萄酒から「ロッシェル塩」という物質をとり、海中の音波振動を電気信号に変換するための材料として使うのだそうだ。
葡萄酒は気持ちよく飲むためものだ。
鍋や釜や弁当は食事のために使うものだ。
決して武器製造のためにあるものではない。
日本が再び戦禍に巻き込まれないことを祈る。