夕方、宇都宮始発の電車に乗ろうとして片足を踏み込んだとたんに、ドアに挟まれた。
ドスンという衝撃で左胸の前後を挟まれたのだ。
驚いて身体を電車の中に滑り入れた。
幸い近くにいた駅員が飛んできて安全確認をしてくれた。
原因は始発駅でドアが開いていたのだが、俺の前に乗った若い男が電車へ乗ったとたんに後ろに並んでいる客を確認せず、「しめる」ボタンを押したからだ。
その若い男はさっさとシルバー席に座っている。
肋骨が痛む。
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7月30日 宇都宮へ二人で松竹大歌舞伎を観に行った。
双蝶々曲輪日記・角力場と近松門左衛門作・傾城反魂香、土佐将監閑居の場という振り仮名がなければどう読んでよいのか分からないような演目である。
近松ものは、吃音で思うように話せない又平と女房のおとくとの夫婦の愛情物語である。
又平の言わんとしている意を受けて、口達者なおとくが話していく。
イヤホンガイドの解説を聞きながら演技と義太夫を楽しんだ。
俺が宇都宮へ行けば、楽しみは餃子。