あるお寺の山門の前に建っている石柱です。
【 不 許 葷 酒 入 山 門 】
【葷酒山門に入るを許さず】と読むそうだ。
ニンニク、ニラ、ネギなどや生臭い魚肉および酒は修業の邪魔になるので
寺の中に持って入ることを許さないという意味だそうだ。
お寺のお坊さんたちは厳しい生活をしているのだなあ。
俺は俗人だから縁遠い話だが、もし、仮に俺が寺に住まなければなら
ない事情が生じたら、やはり厳しいおきてを守らなければならないの
だろうなあ。
坊さんにはなることはないとしても、寺男として下働きでもするように
なったことを考えるのだ。
俺は「葷」を食べないことは我慢できても、酒なしの生活は考えられない。
だから、俺はなんとかして、酒を山門に入れることを考えなければならないのだ。
憲法だって、簡単に解釈の変更ができる世の中だ。
石柱の解釈を変更することは、いとも簡単なことではないか。
俺は漢文が苦手なので返り点の付け方は分からないが、
読み方を変更して、酒が飲めるように試みた。
「葷酒山門に入るを許さず」と読まずに、
まず、上から三文字の「不許葷」を葷は許さずと読むのだ。
葷は許さずだから、ニンニクやニラなどは、ここを通り抜けることはできない。
次に、下の四文字の「酒入山門」を 酒は山門より入れ と読む。
「葷は許さず、酒は山門より入れ」
どうだ!! これで、堂々と酒が飲めるのだ。
誰だ!! 勝手に解釈変更した奴は!!
地獄で鬼どもが待ち構えているぞ!!
( 閻魔大王 )