公民館の男の料理教室へ行った。
今日はロールキャベツを作るのだ。
玉ねぎをみじん切りにして油で炒めた。
これに、ひき肉や、玉子、パン粉、調味料などを混ぜて、こね合わせて団子を作る。
これをさっと茹でたキャベツの葉で包み、さらに鍋で煮るのだ。
俺の班は4人で8個作った。
できたら各自の皿に分けるのだ。
この盛り合わせの仕事は俺が引き受けた。
俺はできたばかりの料理を4人分のお皿に二つずつ盛り合わせ、各自の席に置いた。
一番出来が良いのは、当然俺の前に置くのだ。
一つだけキャベツの色が黒っぽくて変なのがあったから、隣の席においてやった。
すると隣の人は煮汁をかけると美味しくなるからと言って、皿を集めなおし、鍋の煮汁をかけた。
それから、彼はみんなに皿を分けなおした。
あれ!俺は一番かっこう良いロールキャベツを取っておいたのに、不味そうな色のキャベツが、俺のところに配られている。
俺が食べようとした、かっこよくできたのは、隣がとっているではないか。
ここで文句を言えば、品格が疑われるので、平気な顔を装う。
さらに、変なところを見つけた。キャベツに大きな穴があいて、中の肉団子が、はみ出ているではないか。
今日は運が悪いなあ。
参考:https://cookpad-video.jp/videos/409