夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

青い眼の人形 === 北海道・八雲小学校

2013年02月25日 | 日記

 2013-3-2

 

      焼却処分されたはずの人形に出会った

                    (北海道・八雲小学校にて)

 

 

 昭和2年,アメリカから日本の子供たちに1万2,700体もの「青い眼の人形」が贈られた。この人形を受け取ることができた学校や幼稚園では大切に飾っていたが,太平洋戦争が始まると敵国の人形として焼却処分されてしまった。

 しかし,幾つかの人形は密かに隠され,戦後,日の目を見ることができたものもある。この写真の人形は戦後しばらく経ってから,北海道八雲小学校で見つかったものである。

 昭和16年12月,アメリカとの戦争が始まった時,私の姉は北海道の八雲国民学校初等科2年生であった。姉の話によると昭和17年は戦時中であっても3月のひな祭りのときには,お雛様と一緒に青い眼の人形も飾られていたとのこと。しかし,3年生になった翌18年のひな祭りの時に,先生から 「これからは青い眼の人形を飾ることができなくなったの」 と悲しそうに子供たちへ伝えられたという。この理由を理解出来るはずがない姉は弟の私と 「青い眼をしたお人形はアメリカ生まれのセルロイド」 と歌っていた。

  平成17年の6月,私と姉は八雲町を訪れた。そして幼い頃の記憶を頼りに街を散策した。もちろん,小学校も訪問した。ここで校長室に飾られてある青い眼の人形に出会った。姉にとっては63年ぶりの対面である。

 人形を焼却処分せよと命ぜられながらも,密かに隠して保存してくれた先生はどんな思いでいたのだろうか。

 

童謡 ♪青い目の人形 A Japanese children's song "A Blue eyed doll" or "Aoi Meno Ningyo"

 

               青い眼の人形

     野口雨情作詞

     本居長世作曲

 

   青い眼をしたお人形は    アメリカ生まれのセルロイド

   日本の港へついたとき    一杯涙をうかべてた

   わたしは言葉がわからない 迷ひ子になったらなんとせう

   やさしい日本の嬢ちゃんよ 

   仲良く遊んでやっとくれ    仲良く遊んでやっとくれ

 

 

 


ボケない小唄

2013年02月24日 | 日記

【ボケない小唄】を検索すると,幾つかの替え歌が出てくる。

これをプリントして,年寄りたちの集いへ持って行った。

 風をひかずに 転ばずに 笑いわすれず 聞く話す

 頭と足腰使う人 元気ある人 ボケません

 

 スポーツ カラオケ 囲碁将棋 趣味のある人 味もある

 異性に関心 持ちながら 化粧する人 ボケません

  歳をとっても 白髪でも しわがふえても 気が若い

 演歌うたって アンコール 生きがいある人 ボケません

 

これを,皆で「お座敷小唄」の節で歌った。

だが,一人だけ 歌詞を間違って歌っている。

【アンコール】を【アルコール】と歌っているのだ。

当人は間違いにまったく気が付かず,気持ちよさそうに

歌っているのだ。

俺は【アンコール】を【アルコール】と訂正することにした。

 

      【 演歌うたって アルコール 】

 

この方が,面白く歌える。そして,皆で繰り返し歌った。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


女房と卓球

2013年02月11日 | 俺の女房は- - -

 運動部で体罰が問題になっている。俺は体力や運動神経が弱いか

ら体育系の部活動に入った事はない。不良上級生にビンタされたり,

拳で頭を打たれたことはある。あの時は耳鳴りがしたり,頭がクラクラ

したものだ。運動部の体罰とはこのようなものか。

 

 女房はシニアの卓球クラブに入っている。卓球といっても球の径が

大きく,また,ネットの高さも通常より2センチ程高いラージボール卓

球だ。球はあまり弾まないし,スピードもでない競技だ。女房はクラブ

ではあまりうまくはないそうだ。

  

 運動嫌いの俺は女房からラージボール卓球の特訓を受けることに

なってしまった。公民館に連れて行かれ卓球台を並べた。俺はラケッ

トを握るのは初めてである。小中学校のときにピンポン遊びをしたこと

があった。床にチョークで卓球台に見立てた枠を書き,下敷きをラケッ

ト代わりにして遊んだものだ。下敷きピンポン後,球に触れるのは60

余りである。

 

  女房が打つ球が素直なものであれば何とか打ち返せるが,手を伸

ばしたり足を移動しなければならない所に打たれると,どうにもならな

い。ラケットを空振りするなどのミスが続く。女房の口から,

     「球をよく見て!」

     「目を球からを離さないで!」

     「腕だけでなく体ごと動いて!」

     「足を一歩踏み出して!」などと,叱咤が飛ぶ。

 ここでは夫婦の関係ではない。完全に監督と生徒の関係だ。

 下手に口答えしようものなら,体罰が下る雰囲気だ。俺の脳裏には

良上級生から受けたビンタがよみがえる。女房が振りまわすラケッ

トがビンタの手の平に見えてくる。女房の機嫌を損ねたら,ラケットで

ビンタされるかも知れないのだ。

     体罰が怖い。  ヤムヲエン !!

 まずは無駄な抵抗はせずに従うことにしよう。叱咤が飛ぶたび,俺

「ハイ」「ハイ」「ハイ」と応えながら球を打ち返す努力をする。

     体罰に おののきながら 女房と卓球だ。