あまり、手入れをしていない我が家の庭にも、花が咲きました。
今日も女房は留守だ。
俺は一人で昼食を作らなければならない。
俺はスーパーをウロウロ歩き回り、珍しいものを見つけた。
簡単にできるナポリタンだ。
生めんと粉末ソースがセットになっている。
パッケージには、茹でずにフライパンで温めるだけと書いてある。
こんな便利なものがあることを初めて知った。
俺はいつもスパゲッティの乾麺を鍋で茹でている。
7分用とか9分用などがあるので、茹でるのに時間がかかるのだ。
フライパンで人参、玉ねぎ、しめじなどを炒め、ソースを加え、茹でた麺を入れて軽く炒める。
これが、俺のつくり方だ。
ずいぶん時間がかかるのだ。
今、見つけた食材は茹でなくてもよいのだ。
しかも、2食分で138円だから、一人分70円でおつりがくるのだ。
安い! 早くできる。 俺は喜んで買った。
俺は小さな文字で書かれた作り方の説明を、虫眼鏡で読みながら調理した。
まず、フライパンで玉ねぎ、ピーマン、ウインナーなどを炒める。
それから、麺と水30cc入れて炒める。
水がなくなったら、粉末ソースを加えて、でき上がりだ。
ナポリタンが簡単にできた。
今までは、フライパンに、べとべとしたソースがくっついていたが、今度の物は、べたつかない。
俺は大型のピンセットのような道具で、フライパンからお皿へスパゲッティをよそった。
このピンセットのような道具の名前を、何度も聞いたが、思い出せないのだ。
さて、食べてみよう。
一口食べてみた。 まずい!!
いつも、俺が作っているナポリタンの味ではない。
手抜きのナポリタンは、まずいのだ。
これを美味いという人もいると思うが、俺の口には合わない。
俺は本物のナポリタンを食べてきたからだ。
俺は、まずくても美味しそうに食べることが習慣になっている。
俺には、たとえ、女房がまずい料理を作っても、美味しそうに食べる習性があるのだ。
これは、家庭の平和のために、50年間も守ってきたのだ。
今回は正直に、まずそうな感情をむき出しにしながらも、もったいないから全部口へ押し込んだ。
70円でもおつりがくるのだから、それなりの味なのか。
手抜きのスパゲッティはまずくて、当たり前なのだ。
あと、一食分残っている。どうしたらよいかと考える。
そうだ!! 女房に食べさせよう。
何だか、こげくさい臭いがしてきた。
ガスレンジには、空のフライパンがのっている。
フライパンには、いつものような、べとべとしたソースは付いていない。
今度のスパゲッティのソースは、べとべとしないから、フライパンはきれいなのだ。
だから、こげるものはないはずだ。
しかし、フライパンのあたりから、こげくさい臭いがするのだ。
俺はフライパンを持ち上げてみた。(ドキッ!)
ガスが燃えている。 フライパンに手をかざすと、ものすごく熱い。
俺は熱が冷めるのを待って、キッチンペーパーで拭いてみた。
ざらざらしている。
水に入れてスポンジで洗った。 まだ、ざらざらしている。
今度は布で磨いた。
しかし、フライパンは紙やすりのようにざらざらしているのだ。
テフロンが完全に剥がれてしまったのだ。
どうしよう。 どうしよう。
女房が帰ってきたらどうしよう。
女房が、こんな顔になったらどうしよう?
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俺は花粉症で、中学生のときから悩まされてきた。
治療のために、減感作療法としての皮下注射、のどへ神経ブロック注射、服薬、点鼻薬、粉末状の薬の吸引、鼻の手術、サプリメントなどなど。
しかし、これといった効果はなかった。
最近、良い薬が出たと聞くが、試すつもりはない。
花粉症対策としては、原因となる花粉を吸わないようにすることだ。
マスクに大型サングラス、帽子にダスターコートで身を固める。
不審者スタイルだ。
家に入るときは、花粉をブラシで払い落とす。
各部屋に空気清浄機を備える。
帰宅したら、目をや鼻をぬるま湯で洗う。
手動ポンプで、ぬるま湯に溶かした塩水をノズルから噴射して、鼻腔内を洗浄。
この方法は、10年ほど前からおこなってきたが、効果があった。
今は、手軽な鼻用洗浄器が薬液とセットで売られているので、これを使っている。
洗浄後、鼻腔にクリーム状の薬(医薬部外品か?)を塗って、花粉を吸着させる。
これで、花粉症の症状を軽くしている。
鼻腔のクリームが残り少なくなったので、薬屋へ出かけた。
よく見ると、パッケージから薬だけが抜き取られているのだ。
巧妙に万引きされた後だ。
このことをレジに知らせた。
レジ係は、いそがしいので後で調べるとのこと。
外に出てクルマに乗ったとき、アレッ!! と、嫌な気分になった。
監視カメラが万引きされた場所を映しているだろう。
もちろん、犯人は映っているはずだ。
しかし、万引き犯は素早く立ち去ったろうが、俺はパッケージをしばらく眺めていた。
俺の姿は、サングラスにマスク、帽子を深くかぶり、身体をコートで覆っている。
だれが見ても不審者だ。
監視カメラには、俺の姿がしっかりと映っているはずだ。
カメラの係員は、まず、俺を疑うだろうなあ。
(一見不審者)
久しぶりに、ドライブを楽しんだ。
と、いっても超高齢者だから、そんなに遠くへ行けない。
まずは、水車のある道の駅・伊王野へ
ここで、手打ちそばを食べる。
俺はざるそば
大盛にして1,080円
女房は天ざるそば
亭主に遠慮して?10円安い1,070円
ここのそばは、いつ来ても美味しい。
次は女房の運転で、道の駅・那須与一の郷へ
いつもなら、唐辛子ジェラードを食べるのだが、女房は辛いのがにがてだし、
真夏でもないのに、冷たいものは食べないという。
だから、俺一人でジェラードを食べることにした。
売り場をのぞいたら、新商品が出ていた。
フレッシュ いちご ジェラード
俺は唐辛子をやめて、いちごを注文した
店員は注文を受けてから、イチゴをヘラでつぶし、ジェラードと混ぜ合わせた。
カップに盛り付けて400円
美味しいジェラードだ。
量が多すぎて、爺一人では食べ切れない。
女房は、俺が食べるのを見ている。
しかたがない。 スプーンをもう1本もらってきたよ。
先日、円楽、三三、テツandトモのお笑いを楽しんできた。
落語が好きなので、これまでに、桂歌丸、春風亭昇太、林家たい平などの落語を聴きに行ったことがある。
最も好きな落語家は桂枝雀である。
代書屋や貧乏神が面白いので、ユーチューブで何度も聴いた。
円楽は笑点の裏話をした。 歌丸は高齢で身体も弱い。
笑点の舞台に出るときは、舞台の右袖から出て、左側まで歩いていたが、今は左袖から出て、すぐ前の座に座るようにしとたこと。
また、歌丸をはじめ、高齢者が多いので、万一に備えて、看護師が待機していると、話した。
円楽は笑点で、歌丸をからかって、笑いを誘っているが、歌丸の健康のことを、だれよりも心配しているように感じた。
ところで、歌丸のためにと待機している看護師に、積極的に診てもらっている人は小遊三だそうだ。
病気でもないのに、熱を計ってもらったり、脈を採ってもらっているとのこと。
これも、円楽落語の一つか。
女房の誕生日がやってきた。
何かプレゼントしなければならない。
お花屋さんに相談したら、適当な花を探してくれた。
店員さんは、おすすめの花を台にのせた。
デンドロビュームだ。値札を見て驚き!!
もっと、安いのはと尋ねたら、それなりのデンドロビュームを持ってきた。
台の上で見比べると、値が高いのは高いなりに、安いのは安いなりの花なのだ。
素人目にもはっきり分かるのだ。
店員さんは「花を観ながら、奥様と笑顔で暮らせるなら安いものでしょ」と笑う。
俺もそのとおりだと思う。
家庭の平和のために、一年に一度は女房にプレゼントしなければならないのだ。
一日の笑顔が何円で買えるのかと、俺はざっくばらんに暗算した。
安い方の値段を1年365日で割ると10円以下だ。
高い方は10円をちょっとだけ超える。
しかめっつらで花を見比べている俺に、店員さんは
「奥様はこちらの方が喜ぶと思いますよ」と高い方を勧める。
俺としては出費が少ない方が良いのだが、しばし考え込む。
女房へのプレゼントで、お小遣いが無くなるのだ。
今度の年金支給日まで、あと一か月もあるからなあ。
一日10円以下のお祝いだと、女房からそれなりに扱われるからなあ。
10円以上だと、何かいいことがあるかも知れない。
俺は元気のない声で 「これをください」と、
高い方を指さした。
太平洋に浮かぶ島、硫黄島で日本兵が玉砕したのは、1945年3月26日である。
今から71年前、硫黄島では死闘が繰り返されていた。
私の知人は硫黄島の戦闘で父親を亡くした。
父が招集されたのは彼が幼い時のことであるという。
幼い子を残し、出征する父の心は、どれほどせつなかったろうか。
知人はここ何年間も硫黄島に出かけ、遺骨の収集をしている。
爆弾や弾丸で砕けた骨、洞窟の土の中などを掘りおこしては骨を拾い集めている。
もしかして、この中に彼の父の骨もあるかもしれない。
2月19日から3月26日までの、わずか一か月間の戦いで、
双方とも多数の死傷者をだした。
日本兵の戦死者は19,900名、連合軍は6,821名
日本兵の戦傷者は1,033名、連合軍は21,865名
戦争を知らない人たちは硫黄島の戦いを想像できるだろうか。
若者たちに人気のアニメをネットで知った。
「戦争のつくりかた」
https://www.youtube.com/watch?v=cUGu73hnjdY
「戦争のことは、ほんの何人かの政府の人たちで決める
という決まりを作ります」とナレーション。
「戦争のつくりかた」には、もう27万以上のアクセスが見られた。
私はスマホのことは分からないけど、フェイスブックとかラインなどで広まっているのだろうか。
戦争を知らない若者たちが、この動画にかなりの関心を示していることに驚いた。
⇓ 上のURLと同じ動画です
公民館でおこなった男の料理教室の復習をした。
ロールキャベツだ。
スーパーで食材をそろえた。
合挽肉を買ったのは初めての経験だ。
合挽肉に玉ねぎのみじん切り、パン粉、卵などを混ぜて捏ね合わせた。
これをキャベツで包み煮込んだ。
俺としては珍しく上手に出来た。
味付けにも満足。
俺専属の料理評論家は、味が薄すぎるという。
俺は反論する。
俺は減塩運動を実行しているのだと。
評論家はしかたなく、まずそうな顔で食べている。
(減塩音頭)