もがいている山村

入間天満宮の例大祭の日である・・・
朝の内の雨模様の空も、祭り本番となると晴れ上がって来た・・
絶好の祭り日和ではある・・・・が・・・・

人の出は少なくなった・・・
私も囃子の笛方で参加したが・・・御宮から、御幸行列の先頭で地区の街並みの通りに出ると・・・・・・

人っ子ひとりいない・・・・
閑散とした通りの中で・・・囃子の笛太鼓の音だけがやけに大きく響く・・・
少子高齢化社会の最前線であることは承知していたが・・・・
最早・・戦線も硬直状態である・・・・

農山村の衰退は、日本だけではないようだ・・・
お隣の韓国でも深刻な問題となっているようだが・・・・
見るところ、日本と違うところは農村の衰退も納得済みのところがある・・・

今、かまびすしいＴＰＰの参加問題以前に、農山村の現況を何処まで議員の諸先生方は把握しておいでなのか・・・・知りたいぐらいである・・

昨年より今年・・・今年より来年と・・・

祭りに限らず・・・山村は大きなうねりの中でもがいている・・

資質

中央病院へ診察を受けに行く・・
来月の下垂体腫瘍摘出手術のための最後の受診かと思っていたが・・・
手術までには、検査のための入院もあるようだ・・・
あるようだ・・・？と言うのは・・来週の入院を告げられたからである・・
手術は、最初の予定通り来月と言うことになった・・

検査のための入院と言っても・・本格的な入院の手続きが必要である・・
なかなか煩雑である・・・
今日は、そのほかにも、4～5個所の検査や診察があった・・・
8時半から12時過ぎまで病院の中を走り回る状態だった・・

終わった時には、すっかりくたびれた・・何しろ昨夜から食事抜きである・・
手術となると・・結構体力が必要である・・・病んでからはきついだろうと想像した、
早期発見、早期治療の必要性がよくわかった・・・

帰ってから手術までの複雑な手続きを家内に話すと・・・
「人間の身体ですもの・・・サバの頭を調理するようなわけにもいかないでしょうよ・・？」

何ともたとえが悪い・・・・

近頃、娘から借りた「赤毛のアン」を読んでいるが・・・
家内には、突拍子も無い空想を語る「アン」の様な資質が時たま見える・・・
「アン」よりも・・・いつも冷静で皮肉っぽい「マリラ」・・・・かもしれない・・？

愛すべき資質だ・・・

祭りの幟

入間天満宮の例祭は、昔は１０月２５日に決まっていたが・・・
今は違う・・・・
住民のほとんどが勤めるようになってから、１０月の第4土曜日になった・・
従って、毎年祭りの日が違う・・・・
うっかりすると、地区の者でも１０月の何日が祭りなのか分からなくなる・・・

昔のように親戚が祭りに来たり行ったりする習慣が薄くなったからいい様なものの、他地区の人は入間天満宮の祭りが何日なのかさっぱりわからないそうである・・・

祭りの幟も、地区ごとに競う様に杉の丸太の大幟が上がっていたが・・・
今頃は杉丸太の代わりに竹竿か、もしくは鯉のぼりに使うようなアルミ製の幟竿が主流になった、
そんな中でも、私の集落だけはまだ、昔ながらの杉丸太の竿を使っている・・
私は、それが自慢である・・

他地区の幟と比べても・・
威風堂々としていて気持ちがよい・・・
まだまだ集落としての力が残っている様で心強い・・・

私の集落の幟竿が・・
竹に変わることがあるとすれば・・・・

限界集落の仲間入りの時である・・・

本物

暇を見つけては水車の会の一連の建物の解体を始めている・・・
素人集団で建てたものばかりなので、解体は容易かと思えるが・・・・
そうでもない・・・

必要以上に釘が使ってある・・
それも・・・必要以上に太い釘である・・
その上に・・やたらと筋交いなどの補強材が打ちつけてある・・

解体や、補修の事など端から考え無いで建てたものだから・・・柱でも窓でも・・
それこそ・・抜き差しならない状態である・・

だから・・素人集団は怖い・・・
なんでもそうだ・・・知識が無い分・・無駄な所へ力を注いでいる・・

食品でも、造り物でも・・手作り商品が珍重がられるが・・・
案外・・こんなところに共通点があるのかもしれない・・・

素人の馬鹿丁寧な作りの小屋を解体して見て・・・
世の中で本物・・・と言われるものの本質が分かったような気がした・・font>

人間が作るもの

一人遅れていた、面作教室の課題面、「番内」が出来たことはできた・・・
大急ぎで、教室の皆さんに追いつこうと焦ったのか・・・
髭や髪の毛、眉毛などに使う毛が足らなくなった・・・
一か所に植える量が多かったのだろう・・・？

人の髪の毛のように見えるが、蒙古のバクと言う動物の毛だそうである・・・
眉毛と頭頂部の毛が足らなくなった・・・

番内面には細工がある・・
口を開けると瞼が下がったり、眉毛が動くようになっているが・・・
そこのところの動きがどうもうまくいかない・・・
最初に可動部分を考えて、少し広めに彫って置く事を怠っていたからである・・・

想定できることを想定していなかったからだ・・・・
原発事故も同じである・・・
設計の段階では、細心の注意を払っていたように思っていても・・・いざ稼働して見ると思わぬ障害が出てくる・・・作ってしまってからではどうにもならない・・・

たかが簡単な面造りの細工でも言えることである・・・
比べることなど出来ないが・・・・
人間の考えることである・・・原発の設計でも同じことが言えるかもしれない・・・・

一つ違うことは・・・
番内面では・・上手く動かなくても面を付けて練り歩く事が出来るが・・・
原発となると・・・・・・・

国の半分ぐらいは・・ふっ飛ばしそうである・・・・

謙虚

昨日の陶芸体験で作られた作品の手直しに出る・・
陶芸体験では、短時間で全てが完了するわけでもないので、どうしても粘土が適当な硬さになった頃に高台や、分厚い部分の削り作業を、一日置いたあくる日にやらなければならない・・・

地味な仕事である・・

世の中の全ての動きに通じるものがある・・・

喝采を浴びて・・華やかな舞台に立つスターでも・・・
神輿に乗って得意満面の議員でも・・
満艦飾に飾り立てた金満家でも・・
功成り名を遂げた成功者でも・・・・

その陰には常に地味な仕事をこなしながら蠢く、沢山の人がいる・・・

だからこそ・・・人間は謙虚でなければならない・・・
自戒・・自戒

夢の世界

同じ町内の多根交流センターに、起業を目指す人たちの視察があったようである・・
交流センターの活動の様子を視察されるとか・・・？
詳しいことはわからなかったが、私の所属する多根陶芸クラブの一員として体験教室のお手伝いに出かけた・・・

何かを目指す若者たちである・・・短時間の上に、陶芸が初体験でも、そこそこ形になるものが出来あがっていた・・・

「貴方は、どこでも見かけますね・・・」
終わってからのお茶の時間に、言われた・・
多根地区は、私の住む入間地区から離れている・・・多根地区から見たら他所者かもしれない・・？
多根は、まだ雲南市内の内だが・・・面作りは飯南町のハ神公民館へ通っている・・
興味があれば、わたしはどこへでも出掛けることにしている・・・
地域や行政区を超えて出掛けている・・・・

今・・日本のＴＰＰ参加が話題になっている・・・
国益、産業保護、農業保護などの観点からは、誰もが納得いく事にはならない、難しい選択の様である・・・

私は・・・違う角度から見ていた・・・
私たちの地球号の未来を考えたら・・・・・
世界の恒久平和を考えたら・・・・
そろそろ、国益ばかりにとらわれないで、国境の無い、地球の住民としての視点が必要ではないだろうか・・・・？

流通も、人の行き来も、何もかもが同じ地球に住む住民は、同じ条件で、同じ環境で生活出来ることを目指すのなら・・・ＴＰＰの問題も自ずから結論が出る様な気がする・・・

夕方、子供向けのアニメを見ていたら・・・夢が広がった、

挑戦

近所のＦさんの家の松の葉摘みを頼まれて行く・・
昨年、刈りばさみで刈ったので、枝先に団子状になっているのを直してくれとの依頼である・・

素人の私には荷が重い松の木の手入れだが・・・そこは蛇も恐れない素人である・・
挑戦している・・

昼過ぎまでかかったが・・・思いのほか・・上手く行った・・・
丁度、当のＦさんは留守だったが・・・手入れの終わった松の木を縁先に座って眺めながら・・一人満足した・・・

何事も、果敢に挑戦しなければ・・新しい扉は開かない・・
コロンブスだって、ジェンナーだって・・・

私の松の手入れとでは・・比較にも何にもならないが・・・・・
思いだけは・・同じである・・・、

わがままなもの

天気予報は良く当たる・・
昼からは雨模様との事だったが・・ぴったりと昼から降り出した・・

面作教室で、私一人が遅れていた塗りと隈どり、などを急ピッチで取り戻そうと頑張ったが・・・
お手本の面が無い・・・
幾度もやりなおして、ようよう形になった・・・

多少は、先生の面とは、隈どりなどでは違っているかもしれないが・・・
自分の感性の部分が入ったので、個性は出て来たようである・・

近頃は、料理でもレシピどおりに作らないと、不安がる人が多いが・・・
レスピなんてものは、大まかな指標の様なものである、
作る人の個性が出た料理こそ・・人を感動させる料理である、


電気製品でも他の機器類でも、必ず記載してあることは・・
「説明書をよく読んでからお使いください・・」とある・・

ところが・・・説明書に書いてある事が、あまりに丁寧で、煩雑で、難解で・・・
結局は、自分流に解釈して使ってしまう・・・

何の機器と言うわけでもないが・・・
パソコンや、携帯電話機についている、分厚い説明書などは・・・
とうとう一度も読まないで今日に至っている・・・

だいたい・・あの説明書を読んで理解する人がいるだろうか・・・？
よしんば理解する人がいるとしても・・そんな人には、端から説明書などは不要だと思える・・？

東京電力の、補償金請求書が難しくて話題になったが・・・
世の中には、私の様に・・・自分の不明を棚に上げてわが身を守る人が多い・・・

お金を出す側の立場に立ったら・・・齟齬をきたさないために、あれもこれもと注意を払わねばならないので・・・・難しくなるのだろう・・・・
中山間地域直接支払い制度や農地・水・環境保全整備事業の交付金申請書の煩雑さも同じ類だ、

人間は・・わがままなものである、

放射能汚染

福島原発事故から７カ月は経過した・・
昨日、東京の世田谷区の側溝から高い放射線量が計測されたと報じられていた・・・
福島原発周辺の地域の除染作業も始まっているようだが・・・

漠とした・・山野も含めた地域の除染を、高圧放水やスコップなどではたして除染できるものだろうか・・・？
素人目で見ると。とても無理なような気がする・・・

私の若い頃、鳥取県と岡山県の境の人形峠でウラン鉱床が発見されたとニュースになった、
当時は、なんの変哲も無い山村が一躍宝の山を抱えた豊かな村に生まれ変わるような話だった・・・

ほぼ１０年ぐらいのウラン鉱採掘だったが、採算が合わないとかで閉山になった・・・

その後が大変である・・・
ウラン残土をばば抜きのジョーカーのように岡山県と鳥取県とで譲り合い・・・
譲り合い、と言うより・・・ののしり合いながら・・・
解決したのは・・・ほんの数年前である・・・

採算の合わない様な小さなウラン鉱山でも、あの騒ぎである・・・
もっと沢山の放射能を出す原発を、銀座と呼ばれるぐらいに集めて稼働させていたのだ・・・
東日本一帯が、大騒ぎになるのは不思議ではない・・・

人形峠のウランがようやく噂にならなくなったのは、発掘から５５年も掛かっている・・・
福島原発からの放射能汚染が世の中を騒がせなくなるのは・・・・

１００年は掛かりそうである・・・