あけび

土手草を刈っていると川の向うに山女が見えた。
初物！とばかりに川を渡って採りに行ったがなにしろ高いところに成っている。
ようよう叩き落したが大半が川の中に落ちて、手元に残ったのは１個だけだった。

大事に持って帰って、ニワトリのおんどりよろしく、家内（めんどり）に自慢そうに見せたがいたって反応は鈍い！

そう言えば、昔、我が家で飼っていたニワトリは、おんどりがせわしなく地面を掻き立てて、ミミズでも見つけようものなら「クッ、クッ、クッ」と鳴きながらめんどりに知らせていた。
めんどりは急ぐでもなく、当たり前の様におん鳥が探し当てたミミズをついばんでいたのを思い出した。

そのとき、おん鳥もまた当たり前の様に黙って次のミミズを探す作業に移っていたっけ。

自慢したのが悪かった、当たり前の様に家内に手渡すのだった。
おん鳥にも劣る我が精神に・・・反省！