イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

買い物中に発見、ブルブル体をゆすりながらよたよた歩く高齢のイングリッシュ・ブルドッグ、これぞイギリスのイヌ!

2020年07月14日 08時00分00秒 | 英国のイヌ
正真正銘のイギリスのイヌ、イングリッシュ・ブルドッグ English bulldog!



2日連続イヌの話題です。

平べったく安定した胴体と短くてガニガニした脚、だぶだぶ余り気味のぶ厚い皮膚、そしてふてぶてしくエラそうな顔!
大好きです!

イギリスを代表する犬種です。

イギリスのマスコットとして長く愛され続けているイヌでもあるのですが....
イングリッシュ・ブルドッグは人間の手によって自然の摂理に反した不自然な体形に改良されつづけた不幸な犬種の代表ともいわれています。

興味深く、魅力的な見かけを手に入れた代償として持病が多く、暑さ寒さに敏感で動きも鈍く飼いにくい犬種として知られているらしいこともあって、めったに見かけません。

見かけたら、見つけもの!
走り寄ってさわらせてもらうのが私の浅はかなところです。

魅力的な見かけを楽しむのはもっぱら人間のほうで、当のイングリッシュ・ブルドッグたちは困難で不自由な生活を強いられている、というのが何とも不正だということは........わかってはいるのですが。


数カ月に一回ほど運がよければ見ることができたヘクターという名のイングリッシュ・ブルドッグもここ3年ほど見かけなくなっています。

ひさしぶりの外出です。
薬局で買い物を楽しんでいた私に、飽きて外に出ちゃっていた夫が店の中に駆け込んで「外に出て、ちょっと見てみろ!」と言うので買い物をほったらかして走り出てみるといた、このアルフィー!

かわいい!


はい、昨日のストックポート日報に登場の、おとなりの子イヌと同名です。

通り過ぎたアルフィーと飼い主に後ろから声をかけて止まってもらい、さわらせてもらう許可を得てしゃがみ込むと....
なんとも落ち着きのないアルフィーは興奮してボタボタと脱糞しました!

飼い主は落ち着いて歩道にまき散らかされたウンコを手持ちの袋に回収し「人にかまわれるのがうれしいんだ」と説明してくれました。
私の関心がそれほどうれしかったなんて、と私のほうこそ感激で思わず涙ぐむほどでした。

写真が撮りたいといった私のために、興奮して体をゆすり続けるアルフィーを飼い主は脚の間にがっしりと挟んで静止させてくれました。



アルフィーは10歳、飼い主は「まだまだ若い、たったの10歳」と言っていましたが、ブルドックの10歳はかなり高齢なはずです。

....夫は、人間の都合で奇態な体形にさせられたイングリッシュ・ブルドッグがあまり好きではないらしいのです。
イングリッシュ・ブルドッグ本人たちのせいではないのに。

そういう人は実はイギリスにけっこうたくさんいるようです。
動物愛護の精神にもとる一部の繁殖家たちの純血種の特徴を保たせることへのこだわりが最近 非難されるようになってきています。
雑種や、うちのとなりの家のアルフィーのような、人気の犬種同士の混血が人気を得ているらしいのもそのためです。

お尻の穴がいつも丸出しなところも夫はイヤなのだそうです。



イングリッシュブルドッグのみならず、フレンチ・ブルドッグ、パグ、日本犬、そのほか毛の短い闘犬系のイヌもなぜかみんなしっぽが短く、あるいは背中の上で丸く巻かれているためにお尻が丸見えですね。
....夫は全部イヤだと言っています。

ネコがシッポをピンとたてた時、お尻の穴が丸見えになるのは気にならないそうです。
コメント (2)
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