イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

簡単、手作りケーキでおもてなし!獣脂100%、バードカフェの名物商品になりうるか?

2020年07月28日 08時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日の続きです。



うちの庭のバードカフェの人気商品、ファット・ブロック fat block とかファット・ケーキ fat cake と呼ばれている「ココナツの殻に詰めた牛脂」(市販品;上の写真)が瞬く間に品切れに。

しばらく物干しヅナにつるしたままにしておいたカラッポの殻の内側に小鳥のお客様がちょこんととまって「もうないの」と苦情を言われていましたっけ。

カラッポのココナツの殻を使って自分で作ってみることにしました。

スーパーマーケットのバター売り場でみつけたラードを使いました。


実は精肉店にでも行って分けてもらわなければ「獣脂」なんて手に入らないと勝手に思っていたのです。
なんという無知!
「ラード」という食材があることを忘れていました。ウシではなくブタの脂ですがかまいません。
夫がベジタリアンの我が家では使ったことがないのですが、ケーキやビスケットつくりに、それにグレイビーのとろみをつけるのに使う人が今でもけっこういるのでしょう。(お年寄りが多いのではないでしょうか)

ミルク鍋で溶かして鳥のエサ用のピーナツの屑を混ぜ込んで....


カラッポになったココナツの殻に注ぎます。

ベジタリアンの夫が逃げ出すほどきつい獣臭が台所に充満しました。
私にはなぜか皮のハンドバッグ売り場、革工芸の工房を連想させるにおいでもありました。

3個のうち2個の殻にはヒビでも入っていたのか、溶けた脂が漏れ出てしまうのでアルミホイルで内側を覆いました。
ふちギリギリまで透明に溶けた熱いラードを注ぎ、2~3時間冷ましておくとかたまって雪のように白いツルツルの牛脂ケーキの出来上がり。

かたまれば臭いは全くしません。
昔は苛性ソーダをくわえて牛脂で石鹸を作ったなんていいますよね。

250g のブロック1個が30ペンス(41円)です。
3個の殻に詰めるのに1個半使いました。

園芸店で1個 3ポンド99ペンス(541円)もする市販品に比べると本当にお得です!

夕方、できたてのほやほやをつるしておくと、翌朝には右側のにはもう大きなえぐれができていました。


小鳥のお客様にご好評をいただいています。
自家製ケーキです!





コメント (4)
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