よく行く近所のコンビニのパン売り場で見つけたチョーリー・ケーキ Chorley cake 。
4枚袋に入って、1ポンド69ペンスでした。
初めて食べました。近所のコンビニにおいてあったなんて気がつきませんでした。
ペイストリーに砂糖漬けにして潰した小粒のブドウの一種、カラントがぎっちり詰まっています。
カラント currant は日本語でクロスグリというそうですが、カシスというフランス語の名前のほうが知られているかもしれません。
ずいぶん前にもストックポート日報に記事をのせたエクルス・ケーキ Eccles cake とよく似ています。
ウィッキピーデアに日本語の記載まである(!)知名度が抜群に高いエクルス・ケーキと違って、このチョーリー・ケーキはどうやらこの近辺限定で消費されているお菓子のようです。
どちらも丸いペイストリーにカラントが詰まっていて、マンチェスター近辺の町の名前を冠しています。
(チョーリーはランカシャー Lancashre 、エクルスはストックポートと同じくグレーター・マンチェスター Greater Manchester に属します。
どちらも日本の都道府県にあたる行政単位と言ってよいのではないでしょうか)
エクルスケーキはイギリス中どこでも売られている一般性のあるケーキですが、やはりマンチェスター近辺での人気はより高いようです。
私の知る限り30年間ずっと同じデザインのこの袋入り、その名もズバリ、リアル・ランカシャー・エクルス・ケーキ Real Lancashere Eccles Cake社製のものしか市販品を見たことがありません。
規模の小さい会社やホームベーカリーなどでも製造販売しているので、この会社が製法特許を持っているというわけではないようです。
そうそう、「グレーター・マンチェスター Greater Manchester 」は1974年に施行された比較的あたらしい行政単位です。
シティ・オブ・マンチェスターを中心に、その周辺のランカシャー、チェシャー、ヨークシャーの一部を併合して結成された新しい行政単位なのです。
エクルスケーキの製造会社が(住所が現在マンチェスターにもかかわらず)社名に伝統を強調したランカシャーを残しているのはそのためでしょう。
ぺっちゃんこのチョーリー・ケーキのほうがあっさりしています。
口当たりもさっくりしていて、カラントの「餡」の甘さを引き立てています。
その点、エクルス・ケーキは.....
パフ・ペイストリーにバターがふんだんに練り込まれているので、濃い味で、なんというか、クドい....です。
裏側です。
クドくても、くせになるおいしさです。
ね、カラントの餡がねっとり、ぎっちり。
見た感じはアンパンみたいですね。
バターがたっぷりのペイストリーなのでもっちりと重い食感です。
エクルス・ケーキは名前も住所も判明しているエクルスのパン屋が発明して1793年に売り出したことがウィッキピーデアなどに記載されています。
チョーリー・ケーキはもちろんランカシャーの小さな町、チョーリーに由来しているのでしょうが、いつだれがどうやって作り始めたかという記載がどこにもありません。
エクルス・ケーキのパクリだと思えなくもないような気がしなくもないような......
ランカシャーと言えばイギリスでは「北部工業地域」というイメージが強いのです。
エクルス(現在はグレーター・マンチェスターに編入されていますが)もチョーリーも18世紀から戦後まで綿織物業で栄えた典型的なランカシャーの工場労働者の町です。
その町の名を冠する二種類のよく似たケーキ、庶民的なにおいがプンプンします。
ついでですが、カラントが入ったケーキはどれも「ハエの墓場 fly cemetery/flie's graveyard 」、「ハエケーキ fly cake」、「つぶれたハエケーキ squashed fly cake 」というハエがらみの キモチワルイ異名を持っています。
黒いカラントがつぶれたハエの死体を連想させるからなのです。
他にはショートブレッドでカラントを挟んだフルーツ・スライス fruits slice があります。
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4枚袋に入って、1ポンド69ペンスでした。
初めて食べました。近所のコンビニにおいてあったなんて気がつきませんでした。
ペイストリーに砂糖漬けにして潰した小粒のブドウの一種、カラントがぎっちり詰まっています。
カラント currant は日本語でクロスグリというそうですが、カシスというフランス語の名前のほうが知られているかもしれません。
ずいぶん前にもストックポート日報に記事をのせたエクルス・ケーキ Eccles cake とよく似ています。
ウィッキピーデアに日本語の記載まである(!)知名度が抜群に高いエクルス・ケーキと違って、このチョーリー・ケーキはどうやらこの近辺限定で消費されているお菓子のようです。
どちらも丸いペイストリーにカラントが詰まっていて、マンチェスター近辺の町の名前を冠しています。
(チョーリーはランカシャー Lancashre 、エクルスはストックポートと同じくグレーター・マンチェスター Greater Manchester に属します。
どちらも日本の都道府県にあたる行政単位と言ってよいのではないでしょうか)
エクルスケーキはイギリス中どこでも売られている一般性のあるケーキですが、やはりマンチェスター近辺での人気はより高いようです。
私の知る限り30年間ずっと同じデザインのこの袋入り、その名もズバリ、リアル・ランカシャー・エクルス・ケーキ Real Lancashere Eccles Cake社製のものしか市販品を見たことがありません。
規模の小さい会社やホームベーカリーなどでも製造販売しているので、この会社が製法特許を持っているというわけではないようです。
そうそう、「グレーター・マンチェスター Greater Manchester 」は1974年に施行された比較的あたらしい行政単位です。
シティ・オブ・マンチェスターを中心に、その周辺のランカシャー、チェシャー、ヨークシャーの一部を併合して結成された新しい行政単位なのです。
エクルスケーキの製造会社が(住所が現在マンチェスターにもかかわらず)社名に伝統を強調したランカシャーを残しているのはそのためでしょう。
ぺっちゃんこのチョーリー・ケーキのほうがあっさりしています。
口当たりもさっくりしていて、カラントの「餡」の甘さを引き立てています。
その点、エクルス・ケーキは.....
パフ・ペイストリーにバターがふんだんに練り込まれているので、濃い味で、なんというか、クドい....です。
裏側です。
クドくても、くせになるおいしさです。
ね、カラントの餡がねっとり、ぎっちり。
見た感じはアンパンみたいですね。
バターがたっぷりのペイストリーなのでもっちりと重い食感です。
エクルス・ケーキは名前も住所も判明しているエクルスのパン屋が発明して1793年に売り出したことがウィッキピーデアなどに記載されています。
チョーリー・ケーキはもちろんランカシャーの小さな町、チョーリーに由来しているのでしょうが、いつだれがどうやって作り始めたかという記載がどこにもありません。
エクルス・ケーキのパクリだと思えなくもないような気がしなくもないような......
ランカシャーと言えばイギリスでは「北部工業地域」というイメージが強いのです。
エクルス(現在はグレーター・マンチェスターに編入されていますが)もチョーリーも18世紀から戦後まで綿織物業で栄えた典型的なランカシャーの工場労働者の町です。
その町の名を冠する二種類のよく似たケーキ、庶民的なにおいがプンプンします。
ついでですが、カラントが入ったケーキはどれも「ハエの墓場 fly cemetery/flie's graveyard 」、「ハエケーキ fly cake」、「つぶれたハエケーキ squashed fly cake 」というハエがらみの キモチワルイ異名を持っています。
黒いカラントがつぶれたハエの死体を連想させるからなのです。
他にはショートブレッドでカラントを挟んだフルーツ・スライス fruits slice があります。
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地元の町の名前のケーキ(お菓子・饅頭)なんて
面白いですね 地元に1軒しかお店が 無いのかも
日本は 皆が本家とか 言って 色々作るから
地元の名前のあるのは 東京バナナとか 桃山
京都八つ橋 ぐらいしか 思い浮かばない
Chorley とか Ecclesとか街の名前なのでしょうね
それとも別な古い 言い伝えの ある
言い方なのでしょうか
大手町ケーキとか 丸の内ケーキなんて 有ったら
何となく 嘘くさい