イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

うっかり買ったチョコレート・バージョンの次は普通のものを買ってきた、季節のお菓子ホット・クロス・バン。

2021年03月22日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

先週の記事の続きです。


春の訪れが待たれるイースター前のイギリスの、季節を彩る(日本風に言うと)菓子パン、ホットクロス・バン hot cross bun

今回はふつうのものをベーカリー(パン屋さん)で買ってきました。




やっぱりお店で買ったものは隣りどうしくっついてるんですよね。
大きなベーキングトレイで大量に焼くからでしょう。

袋に貼られたラベルの写真のホット・クロス・バンは家庭で焼かれたかのようにまんまるなのですが(一番最初の写真を見てください)。



先週うっかり買ってしまったチョコレートチップ入りのファンシー・バージョンのホットクロスバンの記事のリンクです☟

今年初、春の訪れを告げるイギリスの季節モノの菓子パン、ホット・クロス・バン、うっかりヘンなのを買っちゃった。

干したカラント(ブドウの一種)が入り、シナモンなどのスパイスの香りが効いている古典バージョンのホット・クロス・バンです。



トーストしてバターを塗って食べるのが一般的ですが、うちの夫は薄くそいだチェダー・チーズをのせて食べるのが好きです。

チョコチップ入りは甘いものが大好きな息子におおウケでした。

もともとはレント Lent (イースターまでの節制期間)があけるグッド・フライデー Good Friday (キリストが十字架にかけられた日ということになっているイースター・サンデーの前の金曜日)の正午以降にキリストの受難を思って食べる宗教行事がらみのお菓子だったのです。

表面の十字模様はもちろん、十字架にかかったキリストを忘れないためです。
スパイスの香りはキリストの遺体に塗った香油を表している....という記述を見つけました。
なんだか抹香くさい、辛気くさい話になってきました。


......「古典バージョン」、と書きましたがこの日本のアンパンのパンに近い、ふんわりやわらかいイーストで膨らました「いかにもパン」のようなホットクロス・バンはどうやら戦後作られ始めた新しいバージョンのようです。

1950年に発行された、小麦粉メーカー、Be-Ro の販売促進用レシピ本に古いバージョンのホットクロス・バンの作り方が載っています。


作ってみました!
以下、次号。

ホットクロス・バンは季節モノのジンジャーブレッドに異常に力を入れている、イギリス北部でベーカリーのチェーン展開をしているグリーンノール Greenhalgh's で買いました。

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