イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

国道A6、ストックポートのタウンセンター、ロンドンに向かって左、中央図書館

2016年04月03日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
国道A6に戻ります。


3月29日の本紙をご覧ください。↓国道A6のルートや歴史について少し書きました。

ストックポートを縦断、ロンドンとハドリアヌスの長城を結ぶ古代ローマの道、国道A62016年3月29日ブログ

ストックポート Stockport の話題です。A6沿いの見栄えのする建物を中心にご紹介していきます。

ストックポート中央図書館  Stockport Central Library



日報創刊間もなくの2014年の8月にも紹介記事を載せましたが、歴史をもう少し詳しく書いてみます。
その時に使った写真がまた出てくるかもしれませんが悪しからず・・・

ストックポート中央図書館は、イギリスとスコットランドに660ある、「カーネギー図書館 Carnegie Library」のひとつです。

スコットランドの貧民出身で、アメリカに移住して、鉄鋼業で大成功して巨万の富を築いた、アンドリュー・カーネギー Andrew Carnegie の出資によって建てられた由緒ある図書館です。

1913年に竣工、完成は1916年。

エドワーディアン・バロック様式 Edwardian Baroque Style という、ちょっと聞きなれない、イギリス独自のデザインだそうです。
ものものしいけど、意外と新しい。

一定規模の市町村に該当する、ボロウには、公立の図書館を設立することが義務付けられて、ストックポートも、1875年にマーケット・スクエアにたつチーズ取引所の上階に図書館を開館しました。

規模がみみっちく、そのうち施設がボロッちくなってきたので、カーネギー基金に援助をお願いしたところ、すんなり通って、100%の出資援助が実現、大通りに堂々とした独立した建物が建ちました。

ドームつき。内部の写真。





正規の教育を受けていないカーネギーは、電報配達員だった少年時代、シェークスピアの劇作に心酔したのをきっかけに図書館に通いはじめて(利発な子だったんですね)読書にふけったといいます。

正面入り口を入ってみあげたところにある、ステンドグラスの「シェイクスピア」。


階段の各階おどりばに、ミルトンとかディケンズとか、英国文学金字塔!的古典作家の名前が挙げられていますが、シェイクスピアが別格、一回の正面入り口なのはそのことと、もしかしたら関係あるのかもしれません。

ちなみに、今年はシェイクスピア没後500年。



去年は開館100年目。
今も市民に愛される図書館です。

内部の内装は開館当時と、ほとんど変わっていません。

ちなみに、ほんとにどうでもいいことなんですが、一番上の写真をみてください。

A6をはさんだ反対側、マクドナルドの時計搭に中央図書館と同じぐらいの大きさのドームがついているの、みえますか。

斜め向かいの、歴史的建造物、中央図書館と張り合って、ではなく、敬意を示して、だと思うのですが、ださいです!
しかも、2面ある大きな時計はどちらも止まって久しいので、私は「マクドナルドのうそつき時計」とよんでいます。一時なおったのですが、すぐまたとまりました。







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コメント (2)
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